意外なゲスト1名以上(鬼でも鬼殺隊でもそれ以外でも) それはキメツ学園の近くにある小さな骨董品店。黒死牟が覗くと店主の炭吉が何やら忙しそうにしている。
「あ、お兄さん、いらっしゃい!」
奥から妻のすやこも出てきて黒死牟に挨拶をする。
「縁壱さん、今、配達に行ってくれてるんです」
「そうですか……では、出直します」
「いや、すぐ帰ってくると思うから、ここで待っていてください」
すやこに引き留められ、店の奥へと案内され茶まで出された。
ここは双子の弟縁壱の友人がやっている骨董品店で、縁壱も時々手伝いに来ている。
縁壱はイギリスの大学を卒業後、考古学者として世界中を飛び回っており、炭吉から「面白い品が入った」と聞けば帰国し、その品を持って所属している海外の大学の研究室に戻るという生活を続けている。
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