世和「花、いい加減覚悟は決まったかよ?」
花葉「い、いや…やっぱ無理…」
世和「何だよ。さっきまでお前が今日はいける気がする!とか言ってたんだぞ?」
花葉「だって痛いのやだもん…」
世和「痛いのは一瞬だぞ?」
花葉「その一瞬がめちゃくちゃ痛いかもじゃん!」
世和「ちょっとチクってするだけだよ」
花葉「お前に言われると全然安心感ない!」
世和「いい加減腹くくれって。ピアス開けたいんだろ?」
花葉「開けたいけど痛いのはやだ…!」
陽「成星くん今回の依頼はどんな順で行こうか」
成星「あんた、いつも俺に任せているがいいのか?あんただってこういうの考えられるだろ」
陽「成星くんは頭いいし僕よりもこういうの得意だと思うから。君に任せるよ」
成星「…それならいいが」
世和「お、今日は陽と成星が組んでんだ?」
成星「今日は、というより最近多いな」
陽「ふふ、そうだね」
花葉「なんか陽さんが梓白と組んでないの珍しいな」
世和「てことは梓白と花依斗が組んでんの?」
成星「いや、あの2人はまた別のやつと組んでいると思う」
陽「あの2人が組むなんて相当だよ」
世和「そりゃそうか。あの2人組んだら強すぎるもんな」
陽「ところでさっき楽しそうな声が聞こえてたけどどうしたの?」
世和「ああ、花がずっとピアス開けたいって言っててさ、その話」
陽「ふふ、いいね。花葉くんならきっと似合うと思うな」
世和「でも痛いのヤダってずっとチキってんだよ」
陽「そうなの?痛いのは一瞬だけどなぁ」
世和「ほら、陽だってそう言ってんじゃん」
花葉「えー…なんか陽さんに言われてもな…」
陽「僕の言葉は信用できないってこと?」
花葉「い、いや…陽さんっていつもすごい戦闘してるからなんか…痛みの感じ方違いそうだな〜…って」
陽「ふふ…それってどういう意味?」
花葉「多少の痛みは痛いに入らなそうだな〜…って思っただけ」
成星「あんた、相当変なやつだと思われてるんじゃないか?」
陽「そんなこと言う成星くんが僕のことそう思ってたりして。そういえば成星くんも開いてなかったね?」
成星「ああ」
花葉「あ!もしかして成星さんも…!」
成星「興味がないからな。開けようと思ったこともない」
花葉「あ、ああ…そう…」
世和「なー、陽?こーんな感じで花が開けたいけど痛いのやだって毎回ダダこねてんだよ。あんま痛くないって言ってんのに」
花葉「お前だとなんか信憑性薄いんだよ。お前って死ぬこと以外かすり傷だとか言うだろ」
世和「なんだよそれ。言ったことねーわ。まぁ死ななきゃどうにでもなるとは思ってるけど」
陽「ふふ、じゃあ僕が開けてあげようか?僕なら一思いにやってあげられるよ?」
花葉「え、えぇ…いや〜…やっぱ怖い」
陽「大丈夫、こういうの慣れてるから。なるべく優しくしてあげる」
花葉「ちょっ…!?いやいやいや…!そんな耳元で色っぽく囁かれても陽さん今めっちゃ笑顔怖いからね!?」
陽「なーんだ、ダメかぁ。これならいけると思ったんだけどなぁ。いい声出して損しちゃった」
世和「陽、絶対今の状況楽しんでるだろ」
陽「ふふ、そんなことないよ?花葉くんの反応がおもしろいなーなんて思ってないから安心して?」
花葉「うわぁ…絶対楽しんでるよ…」
成星「ふん、なら俺がやってやろうか」
花葉「え、成星さんできるの…?」
成星「ああ。俺は開けるつもりないが一思いにやってくれと言うならこの中で一番適任だと思う」
陽「確かに成星くんならなんの躊躇もなくやってくれそうだね」
成星「お前がどれだけ痛いかなんて俺の知ったことではないからな」
世和「ぶはっ…さすが成星」
花葉「い、いや…言ってることは合ってるけどそれはそれで怖いんですけど…」
陽「あ、それなら僕たち3人で1個ずつ開けるのはどう?」
世和「お、それいいかも」
成星「たしかにそれなら全員できるな」
花葉「よくない!!!!」