梓白「あれ、来るの早かったかな。君はいつも通り早いね」
花依斗「いい心がけだな。いつもこのくらい早く来てほしいものだ」
梓白「早く来たって待ってる時間がつまんないんだもん。こうやって君がいてくれたからまだよかったけど。今日の幹部ミーティング、何話すと思う？」
花依斗「さあな。いつも大した話題ないだろ」
梓白「ふふ、たしかに。ここさ、結構危ない依頼も多いのに内部は超平和だよね。争いとは無縁の空間」
花依斗「血の気が多いやつがちらほらいるがな？」
梓白「それ、君を筆頭にってこと？自分のことわかっててえらいね」
花依斗「俺に喧嘩を売ってきた度胸を買ってやってるんだ。この俺に相手されていることをありがたく思え」
梓白「はいはい、君が今日もいつも通り元気で俺は安心したよ」
花依斗「ふん、お前のだらしのない格好から見て今日も機嫌が良さそうだな」
梓白「ふふん。これ、俺じゃなきゃ似合わないでしょ」
花依斗「お前は何着ても大体似合いそうだけどな」
梓白「あれ？今素直に褒められた？ふふ、この後の依頼いい事ありそう」
花依斗「お前、この後依頼あるのか？」
梓白「あるよ。別に陽だけでいいと俺は思うんだけどねえ」
花依斗「成星でも行かせたらどうだ？」
梓白「それもありだね。あの2人、案外いい組み合わせだし。ちょっと成星にもちかけてみようかな〜」
成星「断る」
梓白「あれ？聞いてた？てかこれから幹部ミーティングだよ。どうして君が？」
成星「花依斗に用があってきたんだ」
花依斗「どうした」
成星「俺たちに依頼が入った。ミーティングが終わったら来てくれ」
花依斗「ああ」
梓白「ふふ、お揃いだね？」
陽「あ、梓白」
梓白「やぁ相棒。俺に用かな？」
陽「この後の依頼なんだけどもう少し人数がほしいってなって、ちょうどいたから成星くんのところにお願いしたんだ」
梓白「はぁ〜なるほど？だってさ花依斗？」
花依斗「ふん、お揃い、だな？」
梓白「ふふ、まさかここまでお揃いになるとは思わなかったね？」
成星「4人で依頼だと言ってよかったのか？」
陽「うん？依頼主が4人ほしいって言ってたら僕たち4人での依頼として問題ないよ」
成星「なんだ、そうだったのか」
花依斗「だからさっき言わなかったんだな」
成星「ああ、場所が同じだけで別の依頼だと思っていた」
梓白「このメンバー…愉快なことになりそうだね？」
花依斗｢ふん、悪くない｣
陽｢ふふ、なんか花依斗くんご機嫌だね？｣
成星｢だがあんたたちこれからミーティングだろ｣
梓白｢そうだった。はぁ…めんどくさいな〜。あ、君たちはテキトーに時間潰してなよ｣
花依斗｢終わったらすぐ行く｣
成星｢ああ、わかった｣
陽｢んー、テキトーに、か…成星くんはどうするの？｣
梓白｢成星すぐ部屋に引きこもって魔法の勉強しようとするからどっか連れていきなよ｣
成星｢なんだよ別にいいだろ｣
梓白｢君ももう少し遊ぶことを覚えた方がいいよ？｣
陽｢うーん…あ、じゃあ京くんと3人でお昼寝しよっか｣
成星｢…なぜそうなるんだ？｣
陽｢依頼の前に京くんと昼寝するとすごく調子よくなるんだよ？癒し効果ってやつかな？｣
成星｢俺に聞かれてもわからん。癒し効果ならあんたにもあると思うが｣
陽｢そう？ふふ、ありがとう。じゃあ僕と京くんがいれば癒し効果増し増しだね｣
成星｢これで寝たら服がシワになる｣
陽｢ジャケットだけ脱げば平気だよ。さ、行こ｣
成星｢いや俺はいいって言ってな…｣
陽｢じゃあ梓白、花依斗くん、また後で｣
梓白｢はーい、またね｣
花依斗｢半ば強引だったな…｣
梓白｢成星にはあれくらいがちょうどいいよ。…さてと、早くミーティング終わらないかなぁ〜｣
花依斗「まだ始まってすらいないだろ」
梓白「そうだけどさぁ。俺、君たち4人といた方が好きだから」
花依斗「…それは否定しない」
梓白「ふふ、君と気が合ったようで何より」