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    猫子(ねこ)

    @ndy_14cols

    14色の日常(プチ会話集)を投稿していきます。
    タイトルに◇◆がついているものは今より少し前の話(過去編)
    毎週水曜日更新

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    猫子(ねこ)

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    ◈14色の日常◈
    仲良しの形
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    #14色の稀石

    梓紗「ねぇ!しろ!」
    梓白「やぁ、どうしたのかな?」
    梓紗「僕としろっておそろいだよね!」
    梓白「君と俺がおそろいなことは色々あるけど、どれのお話かな?」
    梓紗「名前!」
    梓白「名前…?あぁ、同じ漢字を使っているから?」
    梓紗「そう!」
    梓白「ふふ、言われてみればそうだね」
    梓紗「んふふ〜やっぱおそろいはいいよね〜」
    梓白「君はおそろいが好きだね」
    梓紗「うん!だってそれだけで仲良しって感じするじゃん。あ、でも誰とでもおそろいならいいってわけじゃないよ?」
    梓白「そうなんだ?」
    梓紗「うん!何でも屋のみんなとおそろいなのがよくて、他の人とおそろいじゃなくてもいいもーん」
    梓白「ふふ、そう。君のおそろいでもいい人に選ばれるなんて光栄だね」
    梓紗「ねぇ、しろって猫だったときの名前はなんていうの?」
    梓白「シロだよ」
    梓紗「猫だったときの名前、ずっと使ってるの?」
    梓白「そう。苗字と漢字は後から樹がつけた」
    梓紗「えへへ、しろって名前、大事にしてるんだね」
    梓白「まぁ…ね。…初めて他人からもらったものだからね」
    梓紗「ねぇねぇ、じゃあしろって名前は誰がつけてくれたの?」
    梓白「ああ、それは…」
    成星「梓白。ここにいたか」
    梓白「ごきげんよう。名付け親さん?」
    梓紗「え!!!」
    成星「…何の話だ?」
    梓紗「しろって名前、なるせが付けたの!?」
    成星「…?ああ、こいつの名前か?そうだ。猫だった頃に俺が付けた」
    梓紗「へぇ〜!!そうだったんだ!!ねぇねぇ、なんでシロって名前にしたの?白い猫だったの?」
    梓白「いいえ?俺はずっと銀色でしたよ?黒いスジも入ってたっけ」
    梓紗「え、じゃあなんでシロ…?」
    成星「…雪の日に出会ったからだ」
    梓紗「…だったらユキとかにしない?」
    成星「それだと安直だろう」
    梓白「シロも中々に安直ですけどね」
    成星「あと最初は白猫だと思ってた」
    梓白「は?何で」
    成星「雪かぶってただろ」
    梓白「あのねぇ、それ、すぐこいつ白猫じゃないなってなったよね?」
    成星「なったけど…なんかシロっていうのがしっくりきてたんだよ」
    梓紗「うーん、白色が似合ったとか?」
    成星「ああ、タオルにくるまってるお前はかわいかったな」
    梓白「それでシロ…?余計に俺関係ないんだけど」
    梓紗「でもしろは今も白いの着てるよ?」
    成星「たしかにセレナイトは白ベースの衣装だからな」
    梓白「はぁ、ギベオンは白じゃないですけどね」
    梓紗「グレーのしろもかっこいい!」
    梓白「そりゃそうでしょ。俺だもの」
    成星「自己肯定感の塊」
    梓白「君の相棒には負けるよ」
    成星「そりゃそうだ」
    梓白「あはっ、一切の否定の色なし」
    成星「否定するようそがなにもないからな」
    梓紗「ん〜…」
    梓白「どうしたの?」
    梓紗「なんか…僕の思ってた仲良しと違う〜…」
    成星「…どういうことだ?」
    梓紗「だってさぁ、しろとなるせはしろがねこだったときから友達なんでしょ?もっとかわいい〜♡って頭なでなでしたりするんじゃないの?」
    梓白「残念ながら俺はもう猫ではないからね」
    成星「今のこいつはかわいくないし」
    梓白「むしろ君の方がかわいいもんね?」
    成星「かわいくした覚えはない」
    梓紗「僕は今だって頭なでなでされるの嬉しいけどなあ…」
    梓白「仲良しの形は人それぞれだよ。俺と花依斗が君と京みたいにギューってして頭わしゃわしゃし合ってたらキモくない?」
    成星「…言葉で聞いただけで吐き気がするな」
    梓紗「えへへ、でもはるとなら想像できるかも〜」
    梓白「あ、ああそう…?」
    梓紗「うん!しろとはるはいつも仲良しだもん!」
    梓白「ふふ、実はね、成星と陽の方が仲良かったりもするよ」
    梓紗「え!そうなの?」
    成星「…なんとなく居心地がいいから一緒にいるだけだ」
    梓紗「そういうのも仲良しって言うんだよ?」
    梓白「ごめんねぇ、梓紗。彼ね、お友達が少ないからそういうのあまり分からないの」
    梓紗「そうなの?じゃあ僕がいっぱい教えてあげるね!」
    成星「俺は友達をたくさん作るつもりはない」
    梓紗「え〜…じゃあ僕とは友達じゃないの…?」
    成星「何でも屋は家族のようなものだろ」
    梓紗「…!えへへ!なるせ大好き!!」
    成星「おい、いきなり抱きつくな」
    梓紗「これも仲良しの形だもん!」
    成星「わかったからもう離れろ」
    梓紗「わ、なるせすごいいい匂いする!」
    成星「匂いを嗅ぐな」
    梓白「ふふ、楽しそうで何より」
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