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    猫子(ねこ)

    @ndy_14cols

    14色の日常(プチ会話集)を投稿していきます。
    タイトルに◇◆がついているものは今より少し前の話(過去編)
    毎週水曜日更新

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    猫子(ねこ)

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    ◈14色の日常◈
    【特別編】準備
    🌃❄️👑💎

    #14色の稀石

    姫花「やっほー!ハロウィン2024担当の皆の衆!!」
    雪音花依斗「…」
    姫花「ほらそこ!テンション低い!!!」
    雪音「俺は楽しみにしていた」
    姫花「うんうん、雪はそうだよねぇ…ほら兄貴もテンション上げて!!!」
    花依斗「うるせぇな…」
    紺碧「…」
    姫花「ほら紺碧もテンション上げて!!!」
    紺碧「いや…俺いるのおかしくない?今年のハロウィンは雪音と花依斗さんだろ?なんで俺まで…」
    姫花「ハロウィンイベでお菓子もらったから。写真撮らなきゃ」
    紺碧「まぁ…仮装してお礼しないといけないのは知ってるけどさ…」
    雪音「悪いな、姫。俺たちの仮装に付き合わせてしまって」
    姫花「いいのいいの!今日はみんなにとっておきのヘアアレンジしてあげる!」
    紺碧「で?誰からいくんだ?」
    姫花「紺碧」
    紺碧「俺かよ…」
    姫花「ふふーん。紺碧のはもう考えてあんだよねー。先に着替えてきて」
    紺碧「わかった」
    姫花「雪と兄貴はまだだからゆっくりしてて」
    花依斗「ああ」
    姫花「あ、なんかリクエストとかあったら考えといて」
    雪音「いや、こういうのはお前に任せよう。その方がきっとよくなる」
    姫花「へへ、じゃ、期待して待ってて」
    雪音「ああ、楽しみにしている」


    紺碧「着替えてきた」
    姫花「いいねいいねぇ、今年は吸血鬼かー」
    紺碧「どんな髪型にするんだ?」
    姫花「ふっふっふー。紺碧さ、絶対オールバック似合うと思うんだよねぇ」
    紺碧「で、それにすると?」
    姫花「そ!吸血鬼っぽくない?」
    紺碧「うーん、まぁやってみないと分からないよな」
    姫花「俺に任せないって。超かっこよくしてあげる!」
    紺碧「お前に髪いじられるのも慣れたもんだな」
    姫花「紺碧ってどんな髪型でも似合うからアレンジしがいがあるんだよね」
    紺碧「どんな髪型でもは言い過ぎだろ」
    姫花「言い過ぎじゃないよ。去年の執事だってめっちゃかっこよかったし」
    紺碧「あれも喜んでもらえたな」
    姫花「ふふん、でしょ?毎年お菓子贈ってくれる人へのお礼なんだし、せっかくなら去年と違う紺碧見てほしいじゃん」
    紺碧「まぁ…そりゃそうだけど」
    姫花「てことで去年の紺碧を超える紺碧にしよう!」


    姫花「じゃーん!できた!」
    紺碧「…どうだ?」
    姫花「へへへ…まずは2人に見てもらお。雪!兄貴ー!ちょっと見て!」
    雪音「できたのか?おお、これはいいな」
    花依斗「…ほう」
    姫花「どうよ?」
    雪音「すごいな、いつもと雰囲気が全然違う」
    花依斗「ふん、悪くない」
    紺碧「俺にも見せろよ」
    姫花「じゃーん!見て見て!」
    紺碧「おお…」
    姫花「どうよ?」
    紺碧「え、俺かっこよくない?」
    雪音「ああ、かっこいいな」
    花依斗「似合っている」
    紺碧「か、花依斗さんにも褒められた…!」
    姫花「へっへっへー。兄貴に言われたらホンモノだね」
    雪音「やはりお前はすごいな。紺碧の事をよくわかっている」
    姫花「ふふん。ざっとこんなもんよ」
    紺碧「…これならお菓子贈ってくれた人も喜んでくれるかな」
    花依斗「ふん、自信を持て」
    紺碧「ふふ…ありがとうございます」
    姫花「あとはバッチリ写真を撮るだけだね!」
    紺碧「ああ、そうだな」
    姫花「の前に〜、次は雪のやろうかな」
    雪音「ああ、頼む」
    紺碧「雪音の衣装はなんだ?」
    雪音「俺は雪女らしい」
    花依斗「…そのままだな」
    姫花「イメージ通りの方がしっくりくるでしょ」
    紺碧「紫音は去年死神だったもんな」
    雪音「ああ、あいつもよく似合っていたな」
    花依斗「あいつほとんどいじってなかっただろ」
    姫花「だってメイクしただけで死神になったんだもん」
    紺碧「あの紫音はガチだったよな…」
    姫花「でしょー?だから今年もガチで行くからね!雪!兄貴!」
    雪音「ああ、こういうイベントは全力でやった方が楽しくなるからな」
    花依斗「ふん、乗ってやらんでもない」
    姫花「じゃ、雪をさらに美人にするから2人は待っててねー」


    姫花「ふっふっふー…」
    雪音「楽しそうだな」
    姫花「もちろん!こうやっていろんな人の髪アレンジできるのイベントのときくらいしかないじゃない?」
    雪音「普段からやってもいいと思うが…」
    姫花「んー、さすがに全員は難しいじゃん?」
    雪音「それもそうか」
    姫花「それに、こういう特別なときだけやるっていうのがまたいいんだよ」
    雪音「そういうものなのか?」
    姫花「そういうもの。ふふん、でねでね?雪の髪型はいつもみたいに横に流しつつ編み込みをしたくてね?あとあと、メイクもしたくて…」
    雪音「ああ、お前の好きにしてくれ」
    姫花「へへ、任せときな」


    姫花「じゃーん!どうよ?」
    雪音「…すごいな。俺じゃないみたいだ」
    姫花「へへ、いつも以上に美人になっちゃった。じゃ、2人にも見せよっか」
    雪音「ふ、どんな反応するか楽しみだな」
    姫花「おふたりさーん!いらっしゃーい!」
    紺碧「できたのか…って…おお…」
    花依斗「…これは…」
    雪音「どうだ?」
    紺碧「…すげー美人」
    姫花「でしょでしょ!本当に女の人みたいでしょ!雪がいい素材すぎるよ」
    花依斗「…さすがだな」
    雪音「ふふ、ありがとう」
    紺碧「うわ、笑うと余計に美人…」
    姫花「こんなにいい雪女がいたら全員見惚れて凍っちゃうね」
    雪音「ふ、そうか。早くみんなにも見せたいな」
    花依斗「紫音が見たら卒倒するだろうな」
    姫花「はい!それじゃお待ちかねの兄貴ね!」
    雪音「お前の衣装はなんだ?」
    花依斗「騎士らしい」
    紺碧「なんか…このままでも十分様になってますね」
    姫花「俺も兄貴はもはやこのままでも完成だと思ってるんだけど」
    花依斗「ふん、当然だろう」
    雪音「だがせっかくだ。普段とは違う花依斗も見たいな」
    姫花「と、いう兄貴ファンのみんなのために!俺は頑張りますよ」
    雪音「ああ、楽しみにしている」
    姫花「じゃ、終わったら呼ぶねん」


    姫花「さてさて、始めますかぁ」
    花依斗「…」
    姫花「うーん…」
    花依斗「始めないのか?」
    姫花「いや…マジでこのままでも十分いいんだよな…」
    花依斗「…」
    姫花「…」
    花依斗「おい、いつまで見ている」
    姫花「兄貴ってさ…」
    花依斗「なんだ」
    姫花「マジで顔いいね」
    花依斗「ああ」
    姫花「えーー!どうしよー!これ以上いいのが思い浮かばない!!ちょっと2人!来て!!」
    紺碧「どうした?」
    雪音「もうできたのか?」
    姫花「今の時点で兄貴の顔が良すぎてどうしたらいいか分からない!!」
    雪音「それは…」
    紺碧「ご最もで…」
    花依斗「ふん、ならこのままでいくか?」
    姫花「えー、そんなのダメだよう。せっかくのイベントでいつもと違う衣装なのに」
    紺碧「騎士っぽいの…」
    雪音「騎士か…」
    姫花「うーん、騎士っぽい感じ…」
    花依斗「…」
    紺碧雪音姫花「このままでも十分いいな…」
    花依斗「おい、茶番をやめろ」
    紺碧「いつもはやらないような髪型とかどうだ?」
    姫花「あー、紺碧みたいにオールバックにしてみる?」
    雪音「普段は前髪をおろしているからいいかもしれないな」
    姫花「じゃ、やってみますか!」

    紺碧雪音姫花「…」
    雪音「これは…」
    紺碧「騎士というより…」
    姫花「魔王だね」
    花依斗「…」
    雪音「普段とは全然違うがお前はこういうのも似合うな」
    花依斗「…なんか今それを言われても褒められている感じがしない」
    姫花「なんか前髪上げてんのは違うわ!おろして」
    花依斗「チッ…お前がやったんだろうが」
    紺碧「それで?振り出しに戻ったけど?」
    姫花「うーん、普段でも十分イケてるってことは、普段の兄貴を残しつつ、ちょっと変化をつけるだけでいいってことだよね」
    雪音「そうなるな」
    姫花「うーーん…よし!おっけ!」
    紺碧「お、閃いたか?」
    姫花「まず前髪はちょっとだけ上げて〜…そんでこっちはちょっとウェーブにしてそのまま耳かけしようかな」
    花依斗「…」
    雪音「おお、これだけでもいつもと変わるな」
    姫花「んで、後ろは〜…って2人はまだ見ちゃダメだよ」
    紺碧「変わっていく花依斗さんを見るのも楽しそうだけどな」
    姫花「でもやっぱ完成したの見た方がインパクト強いよ?」
    雪音「ならインパクトが強い方がいいな」
    姫花「でしょでしょ?また完成したら呼ぶよ」
    紺碧「わかった」
    姫花「はい、じゃあ後ろもウェーブにしましょうかね〜」
    花依斗「…」
    姫花「…って兄貴なんかもっとこうしろ、とかないの?」
    花依斗「ない」
    姫花「えー、ほんと?兄貴だって自分でヘアアレンジできるのに…」
    花依斗「こういうイベントはいつもお前がやっているだろ。好きにしろ」
    姫花「じゃ、お言葉に甘えて好きにしちゃお」
    花依斗「ああ」
    姫花「ふふふ…ストレートの兄貴もいいけど、ちょっとウェーブかかってるのもいいね」
    花依斗「ふん、当然だ」
    姫花「たまには普段もこういうのやってもいいんじゃない?」
    花依斗「めんどくさい」
    姫花「あ、兄貴もめんどくさいとか思うんだ」
    花依斗「…俺をなんだと思ってるんだ?」


    姫花「お、おお〜…」
    花依斗「どうだ?」
    姫花「これは…ヤバい」
    花依斗「ふん」
    姫花「2人ともー!」
    雪音「できたか?…!」
    紺碧「どんな感じに…って…」
    姫花「ヤバくない?」
    紺碧雪音「ヤバい」
    花依斗「さっきからヤバいしか言ってねぇな」
    姫花「何この人。騎士超えて王子なんだけど」
    紺碧「なんか…ほんと…かっこいいな」
    雪音「ああ、思わず見惚れてしまうな」
    花依斗「ふん、俺を誰だと思っている」
    雪音「すごいな、さすがとしか言いようがない」
    紺碧「え、この人同じ人間…?」
    姫花「この人かっこよけりゃいいと思ってるでしょ」
    花依斗「…褒められている気がしないのはなぜだ?」
    姫花「これ写真撮ってみんなに送りたい。いや、でもこの後実物見せた方が絶対盛り上がる…!」
    雪音「先に俺たちだけで撮るのはどうだ?」
    紺碧「それもいいな」
    姫花「たしかに!みんな仮装してるもんね。じゃみんな並んで並んで」
    花依斗「お前も入れ」
    姫花「え、俺は仮装してないし…」
    花依斗「関係ない。入れ」
    紺碧「ちゃんと真ん中な」
    姫花「…へへ。じゃあみんなで撮ろ!」
    雪音「よく撮れているな」
    紺碧「こういうのもいいな」
    姫花「うわ〜…雪は美人だし兄貴も紺碧もマジでかっこいい…」
    花依斗「…お前のおかげだな」
    雪音「そうだな。ありがとう、姫」
    紺碧「やっぱお前に任せるのが1番だな」
    姫花「へへ…あ!!」
    花依斗「どうした?」
    姫花「まだイベント用の写真撮ってないじゃん!!」
    雪音「ああ、そういえばそのために仮装をしたんだったな」
    紺碧「あぶな、目的忘れてただの仮装パーティになるとこだったわ」
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