京「ねぇ、はるってさ、どこで戦い方勉強したの?」
陽「うん?戦闘は義務教育でしょう?だから京くんほどではないけど勉強はしたよ?」
京「うーん…俺が聞きたいのはそうじゃなくて…うーん、なんて言えばいいのかな…なんかね、はるの戦い方、アサシンクラスの人たちに似てるの!」
陽「そう…なんだ?」
京「こう構え方?とかシュバッって戦う感じとか…戦ってるときの雰囲気とか!だからはる、もしかして傭兵養成所にいたのかなって」
陽「…京くんはアサシンクラス…ではなかったよね?」
京「うん!俺は傭兵クラスだよ」
陽「アサシンクラスのこと、わかるの?」
京「俺ね、たまにアサシンクラスの人と戦わせてもらってたんだ〜。すっごい強い人がいてね!いつも決着つく前に時間切れになっちゃった」
陽「…へぇ。京くんでも苦戦する相手なんだね」
京「うん!俺ね、その人に負けたこともあったよ!すごく強かった!あの人、今どうしているのかなぁ。あ、そういえば陽に似てた気がする!」
陽「!!へ、へぇ〜…僕に?」
京「うんうん、アサシンクラスの人、顔あんま見えない人多くて、その人もあんま見えなかったけどなんか陽と匂いが似てる!」
陽「…匂い…匂いかぁ…うーん…そうか…」
京「またあの人と手合わせしてみたいなぁ。俺、あのときよりちょっと強くなった気がするし!」
陽「ふふ、また会えるといいね?」
京「うんうん!そういえばその人ね、俺が魔法使わないからって魔法使わずに戦ってくれてたんだ。だから本当は魔法使えるのかも?なんか…火が使えそう!」
陽「…はは…京くん、本当にすごいね。戦ったら相手のこと、わかっちゃうんだ?」
京「うん!なんかね、戦うとその人のことわかるんだよ!拳で語り合う!…みたいな?」
陽「ふふ。ねぇ、その人、名前は教えてくれなかったの?」
京「うん…全然話さない人だったから名前知らないんだ〜。俺より年上だったみたいで先に卒業しちゃった。でも模擬戦した後いつもちゃんと握手してくれたし、ちょっと笑ってくれたときもあったよ!」
陽「ふふ、そうなんだ」
京「あ…!もしかしてはるがあのときのアサシンクラスの人…!?」
陽「…ふふ、まさか。アサシンクラスの人はこんなにキラキラしていないでしょう?」
京「うーん、それもそっかぁ。すっごく似てるんだけどなぁ…」
陽「そんなに似ているなら僕も会ってみたいな」
京「うんうん、はるとどっちが強いかな!?」
陽「さすがに戦闘のプロには勝てないよ」
京「え〜、はるだって強いもん!」
陽「京くんに戦闘のこと褒められると嬉しいよ」
京「…あれ?俺、はるとも決着ついたことないかも…?ねぇ、はる!模擬戦しよ?戦闘の話してたら体動かしたかくなってきた!」
陽「…う〜ん…さすがに今やるとバレる気がする…」
京「はる?…ダメ?」
陽「…ううん、いいよ。僕でよければやろうか」
京「えへへ、やった〜」
陽「ふふ、僕はその人みたいに魔法を使わない、なんてことしないよ?」
京「もちろん!本気でかかってこーい!」