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    猫子(ねこ)

    @ndy_14cols

    14色の日常(プチ会話集)を投稿していきます。
    タイトルに◇◆がついているものは今より少し前の話(過去編)
    毎週水曜日更新

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    猫子(ねこ)

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    ◈14色の日常◈
    王子の秘密
    🧶🎀

    #14色の稀石

    梓紗「ねぇねぇ、はるって力強いよね?」
    陽「えっと…そんなことないと…思うけど…?」
    梓紗「えー、うそだー」
    陽「どうしてそう思うの?」
    梓紗「だってさぁ、模擬戦してるとき、きょうの攻撃を普通に受け流してるんだよ?あんなおっきい剣を!」
    陽「ふふ、あのね、受け流すのはそんなに力はいらないんだよ」
    梓紗「そうなの?」
    陽「うん。朱優くんだって自分よりも大きい相手を軽々と投げるでしょう?それと同じようなものかな」
    梓紗「んー、じゃあさ!その後はるが反撃したらきょうの方が何か重そう?に受け止めるのはなんで?」
    陽「え、えーと…何でだろう…?相性とか?」
    梓紗「きょう、すごく強いのに?」
    陽「う、それは…」
    梓紗「…やっぱり陽って力強いよね?」
    陽「…それはどうかな〜」
    梓紗「よし!じゃあ僕と腕相撲しよう!」
    陽「うーん…いいけど…ふふ、さすがに梓紗くんには勝てるかな」
    梓紗「あー!今僕のことバカにしたでしょ!」
    陽「そんなことないよ?」
    梓紗「むー!絶対バカにしてる!」
    陽「梓紗くんは腕力より脚力の方が強そうだから」
    梓紗「うーん、それはたしかにそうかも。はるはいつも剣使ってるもんね」
    陽「うん、だから腕相撲は僕の方が強いかも」
    梓紗「ねぇねぇ、じゃあしろとはるってどっちが力強いの?」
    陽「それは僕かな」
    梓紗「え…!」
    陽「梓白だっていつも使うのは魔法だし足技だからね」
    梓紗「あ、そっかぁ…ん?」
    陽「うん…?」
    梓紗「そういえば前にゆきがはるは力強いって言ってた!」
    陽「えーと、僕雪音くんとはあまり模擬戦はしたことないけど…?」
    梓紗「そーそー。それでね、ゆきがはるは俺とやるとき絶対手加減してるって言ってた!」
    陽「え〜…そんなこと…ないけどなぁ」
    梓紗「あとねあとね、戦闘のときと模擬戦のとき全然雰囲気が違うって!」
    陽「だって…本当の戦闘みたいにやったら殺しちゃうよ?」
    梓紗「…!?」
    陽「…ふふ、なーんて。冗談だよ」
    梓紗「む〜…こういうときはなばがいれば嘘かホントかわかるのに…。やっぱ僕と腕相撲しよ?それしか確かめる方法はない!」
    陽「はは…まだ諦めてなかったか」
    梓紗「それか僕と模擬戦!」
    陽「それはできないかな」
    梓紗「え〜、きょうとはよくしてるのに…」
    陽「京くんは特別かな」
    梓紗「む〜!きょうだけずるい!じゃあじゃあ、しろとはるはどっちが強いの?」
    陽「もちろん梓白だよ。梓白はここにいる誰よりも強いからね」
    梓紗「じゃあはるとゆきは?」
    陽「…うーん。雪音くんじゃないかな?」
    梓紗「はる、やっぱり本気でゆきとやったことないでしょ」
    陽「どうして?」
    梓紗「なーんかそんな気がした。はるって絶対みんなに手加減してるよね、そういうところもしろと一緒!」
    陽「…梓紗くんってこういうときに鋭いところが怖いね」
    梓紗「うん?なんか言った?」
    陽「梓紗くんは怖いくらいに可愛いねって言ったんだよ」
    梓紗「なんでいきなり?」
    陽「いきなりも何も梓紗くんはいつも可愛いでしょう?」
    梓紗「それはそうだけど…む〜…はるってわかんなーい…」
    陽「ふふ、ふてくされてる梓紗くんも可愛いね?」
    梓紗「もう!僕が可愛い話は今はいいの!」
    陽「ふふ」
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