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    suno_kabeuchi

    twst夢とi7の作品投下垢

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    suno_kabeuchi

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    i7/SS100本ノック
    龍之介とモンつなとおふろ

    ##i7_SS

    いざゆかん、おおうなばらのだいぼうけん! 蛇口レバーを捻り、髪を掻き上げて水滴を払う。撮影でたっぷり汗を掻いた今日のような日は特にシャワーが気持ちいい。滴る水をそのままに扉を見る。磨硝子の向こうに見慣れたシルエットが見えて、龍之介はくすりと笑みを零した。
    「お待たせ。いいよ、入っておいで」
     扉を開けば、予想通りモンつながわくわくした顔でそこにいた。
     空の風呂桶を差し出せば、モンつなは慣れた様子でぴょんと飛び乗った。それを認めて龍之介がモンつなが入った風呂桶を持って湯船に身を沈める。ざぷり。龍之介の体積分水嵩が増した。ぷかぷか。ゆらゆら。着水したばかりの風呂桶は不安定に揺れている。ひと匙の不安と、それ以上の期待を込めてモンつながきりりと表情を引き締める。やがて風呂桶が安定すると、「しゅっぱつしんこう!」とばかりに瞳を輝かせたモンつながびしりと短い手を突き上げる。ちゃぷちゃぷと音を立ててゆっくりと風呂桶が進み始めた。モンつなのテンションも鰻登りである。
    「モンつな号、出発したね。モンつな、楽しい?」
     龍之介が問えば、モンつなは百点満点の笑顔を向けた。つまりそういうことである。ちゃぷちゃぷ進む風呂桶、もといモンつな号の上で興奮気味にふんすふんすしている。
     このモンつな号、実は引っ繰り返らないように龍之介がこっそり底面を支えているし何なら動かしてもいるのだが、幸いなことにモンつながそれに気づいている様子はない。モンつなの中では自在に動く魔法の舟とでも思っているのかもしれない。それならそれでいいよね、と龍之介も敢えて野暮はしない。
     優しい秘密を乗せてモンつな号は湯船の海を征く。海神の眼差しを受けてどこまでも。
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    suno_kabeuchi

    TRAININGtwst夢/イデア・シュラウド
    集中している間に髪と戯れられてるはなし
    待てができるいいこなので ゆらゆらとゆらめくサファイアブルーを見つめること数十分。幸いにしてプログラム生成に集中しているイデア先輩に気取られることもなく、私はじっくりとっくり拝ませてもらっている。
     ほう、と何度目かもわからない感嘆の息が漏れる。昼だろうが夜だろうが、常に薄暗いイデア先輩の部屋ではそのサファイアブルーが陽の下のそれよりも鮮やかに映る。彩度の高いそれは驚くほど瞼に焼き付いては目を伏せてもその名残で閉じた視界に青が散る。
     足首まである長いそれはいざ座ると殆どが背凭れと痩躯の間に隠れてしまうけれど、一筋二筋と零れ落ちるそれもある。カーペットに座っていたけれど、そろりそろりと近づいて音もなくそれに手を伸ばす。燃えているだけあって毛先こそ掴めはしないが、もう少し上の方であれば実体がある。指に絡ませてみれば鮮やかな青に照らされて私の肌が青褪めたように光を受ける。視線だけイデア先輩に向ける。足元にいる私に気づいた様子もなくブツブツと早口で何か捲し立てながらキーボードを叩いている。それに小さく笑みを零して指に絡ませたそれに唇を添える。殆ど何も感じないけれど、ほんのりと温かい気がした。
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