Recent Search
    You can send more Emoji when you create an account.
    Sign Up, Sign In

    touka10477

    ☆quiet follow Send AirSkeb request Yell with Emoji 💖 👍 🎉 😍
    POIPOI 38

    touka10477

    ☆quiet follow

    🍲兄弟の歯磨き。
    何で歯磨きしてるのか理由は絶対言わない兄
    数ヵ月後何されたんでしょうね?(訊くな)

    #mirm
    #ナルカル

    しあげはおにーいさーんカルエゴが眠る準備をしている時の事。歯磨きをしているところにナルニアが帰宅した。うまく出迎えの言葉を発する事の出来ないカルエゴの姿に、歯ブラシを奪うとうがいをさせ、ついておいでとリビングへカルエゴを連れて行く。
    暖炉前の絨毯に腰を下ろすと、カルエゴを引き寄せ自らの足に頭を乗せさせる。

    「口を開けなさい」
    「自分で、出来ますよ?」
    「私がしてあげたいんだ」

    ナルニアに言われるがままカルエゴは口を開く。小さな口を無防備に開けて、恥ずかしいのか目を閉じているカルエゴにナルニアは歯ブラシを当てていく。
    奥を磨こうと歯ブラシを奥へ入れたところで、当たりどころが悪くカルエゴの眉が寄り小さく声が漏れる。普段は出すことの無いような声にナルニアの口角が僅かに上がっている事も。合法的に唇へ触れる事も許されるやり方を乳母が居た頃教わっていた事をカルエゴは知らない。
    前歯を磨くからと歯を合わせさせたカルエゴがこっそりと薄目にして見上げたナルニアの表情にすぐに目蓋を下ろす。
    どくんと音を立て始めた胸に訳が解らず閉じる目蓋に力が入った。

    自分の言うことに素直に従うカルエゴにナルニアの悪戯心が沸き上がる。歯が見やすいように唇に触れ柔らかさを堪能するように歯ブラシを動かしながら押さえる手で唇を挟む。
    磨き終えるのが勿体無いと思いつつも長くかかってはカルエゴも不審がるだろうと手を止める。

    「磨き終わったぞ」

    感謝を告げようとしたが、口の中に溜まった唾液にカルエゴは口を閉じナルニアへ向け礼をする。
    困った表情をするカルエゴの腕を引き寄せると、ナルニアはカルエゴの唇を奪う。性急に舌を捩じ込むと、カルエゴの口の端から唾液が溢れる。カルエゴの口の中だと言うのに歯磨き粉の味が邪魔だな。と思いながら逃がさないようカルエゴの腰を抱き口内を舌でなぞる。
    離してくれる様子も見せないナルニアにカルエゴはナルニアの服を掴んだ。
    唇が離れると、カルエゴは目を潤ませていた。

    「カルエゴ?」
    「っ……汚れてしまいました……」
    「?あぁ。気にすることはない。お前は……汚れなかったな」

    泣き出しそうな声すら愛しいとカルエゴの体を確認すると、ナルニアはその体を抱き上げる。

    「兄上……?」
    「驚かせてしまったか」
    「少し……」

    魔術で汚れを全て消し、口元が汚れたままのカルエゴを抱いたままラバトリーへと連れて行く。自分で出来ると言うカルエゴの言葉も全て聞かなかった事にしたのか、水を入れたコップをカルエゴの口へ傾ける。うがいをして水を吐き出すまで間近な距離で見つめるナルニアに、カルエゴは顔を洗いたいと願うもナルニアは抱き上げた手を離すことはせずに水の流れを変えた。
    魔術の無駄遣いではと思うカルエゴはその思いを口にはせずに顔を洗う。タオルを手にしたナルニアは優しくカルエゴの顔を拭いていく。

    「あ、にうえ……」
    「どうした?」
    「あの……突然どうしたのですか?」
    「何がだ?」

    カルエゴに言われていることが何なのか解らないと首を傾げたナルニアに何故突然歯を磨いたり抱き上げたままおろしてくれないのかと訊ねるも、その間含めカルエゴの部屋へ戻るまでカルエゴを離す事はしなかった。

    「また。私がしてあげよう」
    「でも自分で……」
    「まだ私に甘えなさい」

    唇を親指でなぞり、うっすらと開いた口の中へ指を入れ前歯をなぞった。恥ずかしげで困った表情を浮かべながらカルエゴは小さく頷く。
    もっと口の中に触れてみたいと言う欲を抱かれている事も知らずに。

    それから続いていたその行為に慣れてしまい、おかしいと気付き直したのは悪魔学校へ入ってから。
    やめて欲しいと伝えたところで返ってきた言葉はひとつ。

    「私がしたいのにダメなのか?」

    しょぼんとして見えたナルニアに拒絶する事が出来なかったのを後悔するのはそれから僅か数ヵ月後の事とはカルエゴも知りはしない。
    Tap to full screen .Repost is prohibited
    Let's send reactions!
    Replies from the creator

    touka10477

    SPOILER叔父上滾りすぎたので、ちょっとだけネタバレ込み。ほぼ捏造。

    番犬としてしてはいけない事をした叔父上の所業を🐶期🍲が知ったとして。。
    一人で考えすぎて、もっと勉強して早く番犬にならなきゃって頑張りすぎて悪習期になっちゃう

    ってのをペラ様視点です(何)
    何気にナルカル風味あります。タグつけてないけど。
    裏切り今になって気付いた事が一つだけある。
    あの頃もしかしたら私はカルエゴくんが一人苦しんでいた事に気付かずに居たのかもしれないと言う事だ。

    学生の頃の事。カルエゴくんやバラムくんと過ごす毎日は楽しかった。番長と言う呼び名がついた事もただ面白かった。
    私はただサリバン様の学校を過ごしやすいより良い学校にするためにだけ動いていた。その為に実力もあり不正や不当な事が嫌いな二人と行動を共にしただけの毎日だったが、それはとても充実した毎日だったと今でも言える。
    けれど一度だけ、カルエゴくんの異変に気付けなかった事がある。

    毎日イラついているような舎弟。いつも私に怒っていたけど、実力が少し足りない可愛い後輩。からかい甲斐があって、文句を言いつつも命令に従う。それは彼がナベリウス家の悪魔として誇りを持っているから扱いやすいのだと知っての事。
    2717

    touka10477

    MOURNING仕事中にふと浮かんでしまった話の供養

    カルエゴに悪魔学校を辞めさせよう計画をしているナルニアです←
    この後からナルニアの弱点はカルエゴって矢印が全員の頭に組み込まれるんですけど、カルエゴ自身弱い悪魔じゃないから弱点と言えないのではないか論争もされる。


    膝を折るのはお前にだけ

    ってのと


    「あーあ連れて行かれちゃったね。カルエゴくん」
    「連れて行かれましたね」

    ってのを書きたかっただけ
    ナベリウスの悪魔一族宛に出された書面。そこに記載されていた内容に対し驚いたのはカルエゴだけではなく、一族のもの全てからどう言う事かとの連絡がカルエゴに入った。カルエゴ自身も知らぬ内容のため不明と答えるだけしか出来ず、サリバンの予定からバベルに居るであろうナルニアの元へと急いだ。

    13冠会議が終わり出てきたらナルニアの視界にオペラと言い合いをするカルエゴの姿が映る。いつものようにからかい、からかわれと言うやり取りだが、ナルニアにとっては気分の良いものではなかった。
    サリバンがオペラの名を呼ぶより早く、ナルニアはカルエゴの元へと歩を進める。ナルニアに気付いたオペラはではとカルエゴへ一言告げサリバンの元へと行く。その姿を見つめるナルニアの視線は冷たい。
    1706

    related works

    recommended works