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    touka10477

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    touka10477

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    叔父上滾りすぎたので、ちょっとだけネタバレ込み。ほぼ捏造。

    番犬としてしてはいけない事をした叔父上の所業を🐶期🍲が知ったとして。。
    一人で考えすぎて、もっと勉強して早く番犬にならなきゃって頑張りすぎて悪習期になっちゃう

    ってのをペラ様視点です(何)
    何気にナルカル風味あります。タグつけてないけど。

    #mirm

    裏切り今になって気付いた事が一つだけある。
    あの頃もしかしたら私はカルエゴくんが一人苦しんでいた事に気付かずに居たのかもしれないと言う事だ。

    学生の頃の事。カルエゴくんやバラムくんと過ごす毎日は楽しかった。番長と言う呼び名がついた事もただ面白かった。
    私はただサリバン様の学校を過ごしやすいより良い学校にするためにだけ動いていた。その為に実力もあり不正や不当な事が嫌いな二人と行動を共にしただけの毎日だったが、それはとても充実した毎日だったと今でも言える。
    けれど一度だけ、カルエゴくんの異変に気付けなかった事がある。

    毎日イラついているような舎弟。いつも私に怒っていたけど、実力が少し足りない可愛い後輩。からかい甲斐があって、文句を言いつつも命令に従う。それは彼がナベリウス家の悪魔として誇りを持っているから扱いやすいのだと知っての事。
    だからこそ気付けなかった。バラムくんが言っていたほんの僅かな違いに。いつも私には噛みついてきそうな位怒っていたから。

    抑えきれ無い程のどす黒い感情が溢れ出したカルエゴくんの姿に前に出るのを躊躇いかけた。
    何故と自問するより早く本能が体を動かした。

    「――やめっ、ケル――――っ!」

    頬を掠めた爪。敵意を剥き出しにしたケルベロスは、カルエゴくんの理性で抑えられない程に辺りの木々を。近くに居る生徒達をゴミでも落とすように簡単に凪払った。
    苦しそうに息をしながら何とか自分を抑えようとするカルエゴくんの姿は見えていたけれど、生徒達をその場から離さなくてはならないと舌打ちをした。

    「あ~らら。暴れちゃってんねぇ?カルエゴちゃん」

    当時の番犬。カルエゴくんの叔父である男は楽しそうな表情で煙草を咥えたまま私達の方へと向かってきた。彼への信頼は地面にめり込みマグマ近くまで落ちていた頃で、やってきた姿に苛立ったのを覚えている。
    それはカルエゴくんも同じだったのか、それともこの状態の原因が彼だったのか感情を抑えきれなくなったカルエゴくんのケルベロスは真っ直ぐに彼へと向かっていった。

    「躾が足りてないねぇ~」

    彼の元へケルベロスが辿り着くより早く、もう一匹のケルベロスが姿を現した。彼を噛み付く直前響いた唸り声。直後に聞こえたのはカルエゴくんのケルベロスが発した初めて聞く声。
    様子を伺えば、彼のケルベロスに首を噛まれ地面に体を押さえ付けられていた。
    その瞬間膨れ上がったのはカルエゴくん自身の魔力。

    「――グルルルル」

    喉の奥から響く唸り声。

    「おっと、こりゃ悪習期入ってんなぁ」

    ケルベロス達の体が邪魔で見えないカルエゴくんの姿。魔力の大きさと唸り声と彼の言葉でしか予想できない光景。
    倒されながらも、もがき解放されようとするケルベロスから生徒を引き離すのも面倒になってくる。

    「少しは大人しくしてな」
    「、ぁぁぁああっ!」

    何をしたのか苦しげなカルエゴくんの声が響いた。カルエゴくんに呼応するように暴れだしたケルベロスを、彼のケルベロスは遠慮なく噛み付き爪を食い込ませた。
    どうなっているのかを確認したくて彼の背後にある校舎の屋根まで跳び移って見えたのは、魔術で地面に体を圧しつけられ頭を抱えているカルエゴくんの姿。
    彼の言う通り悪習期に入ったのであろうカルエゴくんを止めるのにわざわざ重力操作を使用する必要があるのか。そんな事をしなくとも彼なら止められたのではないか。そんな疑問が脳内を駆け巡った。

    「そろそろ迎えが来るから、帰ったら休めよ~カルエゴちゃん」

    近付き撫でようと伸ばした手はカルエゴくんに届くことなく叩き落とされた。

    「今すぐ術を解け」

    全身の毛が逆立つような空気。私が気付けない程気配なくその場に現れた男。ローブで隠された頭から爪先まで黒一色。何より異質なのは顔につけられた黒犬の面。

    「カルエゴを解放しろと言っている」
    「へいへい」

    彼に向けられた男の感情は殺気のみ。自分に向けられていないと言うのに、その場に近付けば殺されるかもしれないと思わせる程に強い殺気だ。
    なのに――

    「カルエゴ。私だ。解るか」

    カルエゴくんにかける声は、向けた気配は何よりも優しい。
    重力操作が解かれたカルエゴくんの体を引き寄せて、男はそっと眠るよう言葉にした。いつの間にかケルベロス達も姿を消し、男はカルエゴくんを横抱きに抱き上げると冷たい目を彼に向けたように見えた。

    「貴方が何をしようと勝手ですが、カルエゴが気を揉むと言うのであれば貴方自身の躾からやり直す必要があると言うのを忘れないで下さい」
    「えぇ~それ俺のせい?」
    「今度カルエゴに手を出してみろ。殺して欲しいと言う思いを永遠にさせ続けてあげますよ」

    仮面の下の表情は流石に見えなかったが、発した言葉はカルエゴくんを守るためのもの。彼が抵抗も出来ずにいるのを見ると男はカルエゴくんの身内で彼よりも強い実権のある男なのだろう。
    ふと男の視線が私の方へ向けられた。殺気を向けられていない分ましではあるものの、睨まれている気もする。喧嘩を売られているのだろうか。買いますよ。と思ったけれど男はそのままカルエゴくんを抱いて帰っていってしまった。

    その時カルエゴくんが何に悩んでいたのか、苦しんでいたのか私は何も知らなかった。だからこそ彼が番犬の座を退いた後一族の中でそれまで以上に厳粛な方針がたてられた事も何も知らなかった。
    その後彼の行方をサリバン様を始め職員が知らないと言う事も。何も。

    ただ今だから解る。あの時初めてカルエゴくんは叔父である彼の裏切りを知ったのだと。態度は悪く適当に見えたとしても、身内だからこそ厳格な一族の者だからこそと信じていた悪魔の裏切り。一人で抱え悩み続け積もった感情は、私のちょっとしたおふざけで爆発した。それだけは申し訳ないと思わないわけではない。
    そしてその後彼を見限ると言う一族の決定。それはカルエゴくんには少し辛い別れだっただろう。番犬となる事を志してきたカルエゴくんにとっては。番犬が不正を見て見ぬふりを決め込んでいたと言う事は許せなかっただろう。
    カルエゴくん自身が厳粛な悪魔であるからより。


    兄であるあの男との決別を選んだカルエゴくんの選択を聞いて思い出しただけの過去の出来事。
    カルエゴくんは彼とは少し違うけれど、番犬として選ばないであろう道を選んだ。彼の二の舞にならぬよう徹底した管理をしなくてはいけない。イルマ様がこのバビルスを卒業するその日まで。番犬にとって生徒は宝なのだから。カルエゴくん自身は間違ったことはしていないのだから。
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    touka10477

    SPOILER叔父上滾りすぎたので、ちょっとだけネタバレ込み。ほぼ捏造。

    番犬としてしてはいけない事をした叔父上の所業を🐶期🍲が知ったとして。。
    一人で考えすぎて、もっと勉強して早く番犬にならなきゃって頑張りすぎて悪習期になっちゃう

    ってのをペラ様視点です(何)
    何気にナルカル風味あります。タグつけてないけど。
    裏切り今になって気付いた事が一つだけある。
    あの頃もしかしたら私はカルエゴくんが一人苦しんでいた事に気付かずに居たのかもしれないと言う事だ。

    学生の頃の事。カルエゴくんやバラムくんと過ごす毎日は楽しかった。番長と言う呼び名がついた事もただ面白かった。
    私はただサリバン様の学校を過ごしやすいより良い学校にするためにだけ動いていた。その為に実力もあり不正や不当な事が嫌いな二人と行動を共にしただけの毎日だったが、それはとても充実した毎日だったと今でも言える。
    けれど一度だけ、カルエゴくんの異変に気付けなかった事がある。

    毎日イラついているような舎弟。いつも私に怒っていたけど、実力が少し足りない可愛い後輩。からかい甲斐があって、文句を言いつつも命令に従う。それは彼がナベリウス家の悪魔として誇りを持っているから扱いやすいのだと知っての事。
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    touka10477

    MOURNING仕事中にふと浮かんでしまった話の供養

    カルエゴに悪魔学校を辞めさせよう計画をしているナルニアです←
    この後からナルニアの弱点はカルエゴって矢印が全員の頭に組み込まれるんですけど、カルエゴ自身弱い悪魔じゃないから弱点と言えないのではないか論争もされる。


    膝を折るのはお前にだけ

    ってのと


    「あーあ連れて行かれちゃったね。カルエゴくん」
    「連れて行かれましたね」

    ってのを書きたかっただけ
    ナベリウスの悪魔一族宛に出された書面。そこに記載されていた内容に対し驚いたのはカルエゴだけではなく、一族のもの全てからどう言う事かとの連絡がカルエゴに入った。カルエゴ自身も知らぬ内容のため不明と答えるだけしか出来ず、サリバンの予定からバベルに居るであろうナルニアの元へと急いだ。

    13冠会議が終わり出てきたらナルニアの視界にオペラと言い合いをするカルエゴの姿が映る。いつものようにからかい、からかわれと言うやり取りだが、ナルニアにとっては気分の良いものではなかった。
    サリバンがオペラの名を呼ぶより早く、ナルニアはカルエゴの元へと歩を進める。ナルニアに気付いたオペラはではとカルエゴへ一言告げサリバンの元へと行く。その姿を見つめるナルニアの視線は冷たい。
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