光「知らないっすよ…?もうどうなっても…」
一切の暗闇を知らないその瞳に酷く興奮する。
触れたい、触れられたい。
何度思い描いたかわからない。
ヤケクソと言わんばかりに発せられた言葉と共に押し倒された自分の体。
身長も体重もさほど変わらない。
その体を押し返すこともできる。
けれども自分よりも鍛えられていない華奢なその身体に身を任せてみたい。そう思った。
「…タケミっち……」
両肩を力強く押さえているその手はプルプルと震えている。
なかなか先に進まない様子に呆れたように小さく笑って名前を呼ぶと、顔を赤らめながら喚き出す。
「ぁ…いやいやいや…!だって!マイキーくんをですよ⁉︎ま、マイキーくんをお、押し倒すなんて…俺が…そんな…なんか…今、幸せな時間だなぁ…て…」
溶けたような顔でへらっと笑う。
目には少し涙を浮かべて。
この笑顔にその優しさに包まれる。
「…あったかいな…タケミっちは…」
「わっ⁉︎」
嬉しくてたまらなくて高揚する心。
抑えることのできない気持ちと共に腕を伸ばし頭ごと勢いよく引き寄せてキスをした。
「…お前に出会えて良かった…」
囁くように小さく呟く。
当の本人は急な展開に顔を真っ赤にして聞こえていないようでその様子が可笑しくて愛しくて目を細める。
そして真剣な眼差しを向けて両手を頬に伸ばした。
「…こいよ、タケミっち…お前が欲しい」
「…うぅ…本当にどうなっても知らないですよ…?」
どうなったっていい。そのかわりずっと。
ずっと隣にいて欲しい
誰にも渡したくない俺だけの
光