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    洋三 お題「ケーキ」
    誕生日限定アクシデント体質の三が、洋を巻き込む話

    #洋三
    theOcean

    ハッピー・バースデイ・アクシデンツ 物心ついたときから、誕生日のケーキが無事だったことなんて一度もなかった。
     あるときは持ってくる途中で道に盛大にぶちまけ、あるときはカラスに攫われ、またあるときはろうそくに火をともしたらなんやかんやで家が全焼した。
     誕生日限定のアクシデント体質。それが三井寿の生まれた星の下だった。
     だが同時に、三井は諦めの悪い男でもある。たとえこれまでの27年間そのような誕生日を過ごしていても、大きなホールのケーキを無事に食べきるという夢を諦めたことはない。
     だからこうして28回目の誕生日も、懲りずに自分用のホールケーキを注文している。正直ちょっと恥ずかしいが、他のやつに取りに行かせて交通事故に巻き込まれるアクシデントが発生してからは自分で取りに行くことにしている。幸いなことに怪我は3日ほどで治る軽いものですんだが、膝に包帯を巻いた部の後輩の姿はかなりしっかりめに三井のトラウマになった。

     無事にゲットしたケーキを大事に抱えて、周囲に人や車、ましてや鳥類などがいないことを確認してから、すぐに中身を点検する。九回目のケーキはこの時点でぐっちゃぐちゃになっていたが今回はしっかりと土台の上に立っていてくれている。
     ほっと息を吐いて、特注のアタッシュケース……の、ようなものに入れる。すぐさまキュインだのギュウンだの近未来的な音を立てて、装置が稼働しケーキの箱を完全固定してくれる。なんかよくわからん技術の詰まったこの黒い箱は、21回目の誕生日、NBA選手となって稼ぎに稼いでいる流川からもらった誕生日プレゼントだ。多分やばい額が注ぎ込まれている。
     慎重に詰め終え、腕時計に目線をやる。
     時刻は7時半。これから飲み会だ。

     三井の体質を考えれば誕生日は家に直帰して大人しくしていた方が世のため人のため自分のためであるが、いかんせん三井は極度の寂しがり屋であった。何が悲しくて誕生日に家で一人でホールケーキ食べにゃならんのだ。そんなの全然楽しくない。三井の夢は、でっかなケーキを大切な人と一緒に食べることなのだ。
     そんなわけで、三井は傍迷惑な体質を引っ提げて今宵も飲み会に参加する。主催は宮城だ。
     高校時代にチラと悩みを吐露してみたところ、『ケーキくらいいつでも食べれるデショ』と身も蓋もないことを言われた。全然わかってない。だのに、その数日後には部員を集めて誕生日会を開いてくれたのだから、アイツはほんとにとんでもない男だ。あの事件から一ヶ月も経ってなかったのに。とてもいい誕生日だった。18回目のホールケーキが桜木たちの喧嘩に巻き込まれておじゃんになったことを除けば。
     宮城のアメリカ留学に伴い1年に一度の誕生日会は自然消滅する、と思われたが、後釜は安田が引き継いで開催してくれた。宮城が手を回してくれたみたいだ。アメリカからも高い金掛けて電話をかけてきたところを見るに、アイツ実は俺にめっちゃなついてると思う。そんな宮城も帰国して、主催の枠に出戻り。最近は俺の誕生日にかこつけてアヤコに会いたいだけのような気もしてきたが、懐かしい顔ぶれが揃う飲み会は俺も楽しいので不問としよう。


     楽しい飲み会に思いを馳せながらケーキ箱、もとい近未来アタッシュケースを抱きしめるようにして、周囲を警戒しながら歩いていた、その時。

    「おいそこのニイちゃん、随分大事そうにモノ抱えてんじゃねーか」
    「?」

     終わった。ガラの悪そうな奴らに絡まれた。
     木暮のまとめてくれたデータベースによると、俺のハッピーホールケーキ計画頓挫の原因の約40%が『わるいやつに絡まれる』であるそうだ。21回目の誕生日から急激に記録が伸びたらしい。赤木からは、その箱を使うのをやめるべきだと言われた。お前な、せっかくの流川の好意だぞ。ゴリラにはそこらへんの機敏がわからないのか。

     しかし、どうしたものか。今までの傾向から考えるに、一度絡まれたら最後、ほぼ確で俺のケーキは死ぬ。記憶に新しい26回目は、なんやかんやあって誘拐された後なんやかんやでビルが爆発してどえらい目にあった。ケーキは俺の目の前で無惨にも灰と化した。
     未だ色褪せること無いあの日の安西先生との約束により、俺は喧嘩ができない身。……これは、奥の手を使うべきかも知れない。宮城に渡された、秘技『防犯ブザー』という手を。
    以前ぴょいと引っ張ってみたら、なんかすっっごいことが起こってとにかくオオゴトになってしまったのでマジの奥の手だ。ほんとにすっっごかった。何がと言われても困るけど。
     相手は強面のお兄さん方がいちにい……10人。あれ、多くね?さっきまでせいぜい三人くらいだったのに、いつの間に仲間呼びやがったんだよ。思わず一歩下がると、聞いてんのかゴラと唸って似たような面が2つほど増えた。マドハンドかよテメーら。

     三井はプロのスポーツマンだ。バスケットを愛している。指の一本だって怪我したくない。大切なバスケを取り上げられるのは、もう勘弁だ。オオゴトになるのだって勘弁だけど、バスケに支障がでるよかよっぽどいい。
     三井は覚悟を決めて、腰元にぶらさげたアクセサリーに手を伸ばす。そのアクセこそが、湘北バスケ部一オシャレな宮城にもらった、防犯ブザーだ。
     力を込めてスイッチを押そうとした、その時。

    「ヘグあッ!?!?」

     ゴッッだか、ガッッだかなかなかグロい音を立てて強面が吹っ飛んでいく。何もしていないのに一人二人と。哀れな無実の壁に、吹っ飛んだ輩が叩きつけられ、メリッとヘコんで人形の拓本ができている。

    「……あら」

     呆然と制圧されていくさまを見つめ。三井は息を漏らす。そのパワー。スピード。心当たりがあった。
    ふるふると全身が震えるのを感じる。そうだ、これは。この気配は──


    「──ついに俺の秘めたる力が開花したのか……!!!!」
    「いや俺だけど」
    「ひゃうばぁア!?!?!?!?」


     最終的に凄んでしまったが、相手は気にした様子もない。平然と、無傷で返り血一つ浴びずに、マドハンド共をすべて倒して身綺麗なままそこに佇んでいる。
     あ、と声が出て、ブルブルと震える。また違った意味で。だってこいつは。立っていたのは。


    「みみみみみみ、み、」
    「久しぶりミッチー、水戸だよ。水戸洋平。覚えてる?」


     ブンブンと頭を縦にふる。まあそりゃ、忘れられるわけがないか、とふっと笑われる。
    そうだ。忘れられるわけがない。

    だって、水戸は三井の初恋の相手だ。

     文字通り頭をガツンと殴られる出会いをして、三井はすっかり水戸に惚れ込んでしまった。
    中学時代大層モテた三井はもちろん彼女だって何人かいたが、水戸へ向ける感情は今までのがちゃちなお遊びだったと思わせるくらい激烈なものだった。ホントの本気の恋って、こういうことか。思い知った三井は、もうアヤコにハートを飛ばす宮城や、ハルコにしっぽを振る桜木のことを笑えなくなっていた。
     だが三井の場合は、宮城や桜木と違って表に出すのが『許されない』類のものだった。男同士であるというのもあるし、散々に迷惑をかけた相手だというのが何より大きい。
    だから特に仲を進展させようとも思わず、卒業以来1度も会わなかった。避けていたわけではなく、高校という接点がなくなればすぐに消える儚い繋がりだったというだけだ。
     あの青春から約10年。数ヶ月の思い出なんて、埋もれて消えてしまうような時間だ。水戸に対する思いもすっかり消えてなくなっている。と、思っていたのに。

    「怪我はない?なんかされてないよね?元気にしてた?……あー、えっと、俺のこと怖い?」

     へら、と。あの日々と変わらない、少し寂しげな笑み。あの時より厚みの増した体に、警戒心を解きほぐすような柔らかな声。かっこいい。再開してすぐ助けられるとか、情けなさすぎるけど、水戸は凄くかっこいい。もはや惚れないほうがおかしいだろ。
     ブンブンと、今度は横に首を振る。

    「怖くねえよ。あんがとな、その、助けてくれて」
    「よかった。で、ミッチーそれ何持ってるの。聞いていいやつ?」
    「あ!そだ、ケーキ!!」
    「けーき……」

     いそいそとアタッシュケースのようなものを開けて、中身を確認する。揺らさないようにしていたし揺れないようにがっちり固定されているが、何がケーキを殺すかはその時になってみないとわからないものだ。水戸のかっこよさに思わず溶けているかも知れない。
     おそるおそるケーキ屋の箱の中を覗いてみれば、果たして。
    ホールケーキは健在だった。一欠片も崩れていない。
    胸をなでおろして、また慎重に仕舞い直した。

    「……ええっと、そっか、誕生日だよね今日」
    「!おう!よく覚えてんなぁ!」
    「まあ、記憶力はいいほうだから。おめでとう」
    「ありがとな!」

     水戸が戸惑ったように箱に目を向けながら言う。
    俺としてはもう、ケーキなんてどうでも良くなってきてしまっていた。いや、どうでも良くはないけど。でも水戸と再開できて、しかも誕生日まで覚えていてくれるなんて。今年はケーキが爆発しようが砂糖の代わりに塩が使用されていようが許せる気分だ。
     でも、もっとと求めてしまうのは人間の浅はかなところだろうか。こんなチャンスを目前にぶら下げられて、ハイサヨナラで別れられるわけがない。三井は心のうちで自身を鼓舞して、水戸に笑いかけた。

    「これから誕生会があるんだけどよ、水戸も一緒に来ねえ?」


    ******


    「エッッッ夢!?!?」

     宮城の言葉だ。他のバスケ部員たちも、息を呑んで震えている。助けを求めるつもりで見遣った花道さえも、静かに涙を流しているのだから困ってしまう。
     三井に誘われて、道中突然の嵐に見舞われたり絡んでくるその道の奴らを片っ端からボコしたり隙あらばかすめ取ろうとする泥棒猫泥棒鳥の類いから箱を死守したりして、やっと着いた会場。
    ボロボロの三井と何故か居る水戸に構うことなく、宮城はまっさきにケーキに飛びついた。手のひらを見つめて深呼吸し、アタッシュケースを開ける。そうしてシュコー、と仰々しく煙とともに現れた完全体のホールケーキを目前にして、今に至るのだ。
     状況がいまいち飲み込めていない水戸を置き去りにして、三井が泥だらけのまま神妙な面持ちで言った。

    「ここから別の試合が始まるぞ……」




    「お、俺え、ほんとにスゲー幸せでぇ、こんな日が来るなんて思ってなくでっ!!」

     ズビズビと鼻を鳴らして、口周りにクリームをベッタリと付けているのは本日28歳を迎えた成人男性である。
    えぐえぐ唸りながら水戸の肩口に頭を擦り付けて、酒臭い息を吐いている。ホールケーキを一人で全部平らげ、上がったテンションのまま酒をがぶ飲みしてすっかり出来上がったようだ。
     最初は一緒に号泣していたバスケ部員も、今では解散ムード。宮城がテキパキと指揮を取っている。


     正直に言おう──最悪だ。


     ここだけの話、水戸はずっと三井を避けてきた。や、避ける、というほどのことではないが、花道に三井の話を出さないようにと念押した。テレビでも三井の姿が映るとすぐにチャンネルを切り替えたし、三井不動産の前は速歩きで通り過ぎた。


     何故か。好きだからだ。


     好きで好きで、どうにかなってしまいそうだったからだ。
    好きだからといって、水戸には確実に報われない恋をする趣味はない。早々に諦めて、忘れる方向に舵を切った。高校時代も踏み込みすぎないように、キラキラと光る存在を遠くから眺め、卒業をきっかけに眺めるのもやめた。
    なのに、ひとり絡まれているあまりにも挙動不審な三井を見た時、思わずぶん殴っていた。危なっかしすぎる。その後も車に引かれそうになったり電柱に頭をぶつけそうになったりしている三井を引っ張ってるうちに、帰りどころをなくして。そうしてこんなザマだ。

    「みとみとみどぉ、おまえのがげだ」

     鼻水と涙でぐちゃぐちゃの笑顔を見せられて、落とされた。必死に見ないふりし続けていた心の高鳴りに、思いっきし火炎瓶を投げ込まれる。大炎上も大炎上だ。
     燃え上がってしまった水戸に、帰り支度をしていた宮城が近づいてくる。

    「あ、水戸。三井サンのこと任せるな。好きにしていいから」
    「は……」

     そんじゃ、と言い残して帰られて、いつの間にやら三井とふたりきり。ずいぶん長いこと固まってしまっていたようだ。
     急展開の連続にどうしたものかと三井を見やると、蕩けたふにゃふにゃの顔。目元が赤くなって、頬が上気して。胸元がはだけたまま、ぐ、とくっついてくる。

    「けぇきも食えたし水戸もいるし……最高のたんじょうびだぜぇ!!」


    ****


    「最悪の目覚めだ……」

     かすれた声、裸の体、尻の痛み。脱ぎ捨てられた服に、散乱するコンドーム、見知らぬ家。役満だ。
    誕生日のアクシデントは、ここに来て少し様相を変えたらしい。
     そうして何よりも酷いのが、隣で寝息を立てている人物。髪が下ろされているせいですぐにはわからなかったが、この面の良さは。

    「みと……」
    「みついさん」
    「ミ゚」

     あばばばばばっぱ。
    起きていた。ガッチリ目があってしまう。寝起き故か、昨夜の行為故か、かすれたハスキーボイスが腰に来る。ミッチーじゃなくて、名前呼び。幻覚かも知れないが、柔らかな笑みを浮かべてきている気がする。
     って、ときめいている場合じゃない。やべえ。マジでやべえ。俺、水戸のこと食っちまった。多分ケツで。これどうしたらいいんだ。再会したときからずっと迷惑かけ通しじゃねーか俺。とにかくなにか言わないと、なにか。

    「あ、あ〜俺!いつも誕生日こんなんばっかで!わりい水戸、俺のせいだわマジでゴメン!忘れてくれ!!」

     いや忘れられるわけね〜〜!!絡まれてる高校の先輩助けて、誕生会に招かれて、そんで起きたら男と寝てたとか悪夢過ぎんだろ。俺だったらグレる。バスケはやめないだろうが、荒れに荒れる。
     案の定水戸も、ぎゅと眉間にシワを寄せて顔をしかめる。目つきが人を殺しそうなものに変貌して、ヒュ、と息がつまる。覚えのある表情だ。条件反射か、体が震えだす。
     水戸は体を起こして、三井を睨んだ。重々しく開かれた口から放たれるのは、氷のような声。

    「なに三井さん。これってアンタにとっちゃいつものことなの」

     これ、とは。誕生日のアクシデントのことだろうか。恐怖にまとまらない思考で、かろうじて考える。沈黙を重ねれば重ねるほど、水戸の視線が鋭くなるような気がして、慌てて返事をする。

    「お、おう……」
    「へえ?誕生日だけ?毎年?」
    「毎年、誕生日だけ……」
    「チッ」
    「ひぃ」

     肩を震わせると、水戸が髪をかきあげる。凶悪な面とともに色気が爆発して、こんな状況だと言うのに腹が疼いた。多分昨夜たっぷり抱かれたから。記憶が無いのが口惜しい。きっとこれで最後だろうに。
     苛立たしげに時計を確認して、また舌打ち。はあとため息を吐いて、怒りを抑えるように、作りものの優しい声を掛ける。

    「……もう仕事だから行くけど。来年は俺のこと呼びなよ。他のやつ呼んだりしたらダメだから」
    「あえ……」
    「わかった?三井さん」
    「あ、うん……」

     コクコクと頷くと、ひとまずは許してくれたらしい。立ち上がって、着替えを始める。そのたくましい背に痛ましい引っかき傷があるのをみて、顔が熱くなる。
     俺、ほんとに水戸に抱かれたんだ……。来年もってどういうことだろう。俺そんな事言われたら期待しちゃんだが。いや、あの怒りようを思い出せ。舌打ちまでしてたぞ。水戸は大人な対応をしてくれてるだけだ。勘違いするんじゃねーぞ三井寿。

    「じゃ俺出るけど、三井さんは体休めてゆっくりしてて。服も風呂もなんでも自由に使っていいから」
    「え、あ、えっと、気をつけて。行ってらっしゃい」
    「……いってきます」

     一瞬だけグ、と顔をしかめてから、扉が閉まる。やっぱ行ってらっしゃいはなかったよな。とっさに言っちまったけど、キモすぎたか。
     シン、と静かになった一人きりのワンルームで、三井はのっそりと体を起こした。痛い。けど、一通り処理はしてくれたらしい。スッキリとして、綺麗だ。へっぴり腰で歩いて、脱ぎ散らかされた服を手に取る。精液などは付着していない。昨日の嵐のせいで汚れてはいるが、着れる範囲内だ。
     ゆっくりと、必要以上の時間を掛けて服を着て、目をつぶって深呼吸する。水戸の匂い。忘れないように、体に覚えさせる。

    「……出てくべき、だよな」

     水戸はああ言ったが、三井とて社会人だ。社交辞令というものの存在くらい知っている。本当はすぐにでも出ていって欲しい本心を押し隠して、優しい言葉を投げかけてきてくれたのだろう。
     ノロノロと歩を進めて、玄関にたどり着く。酷い失恋だ。最悪の誕生日だ、と呟こうとして、でも。
     でも普通に生きていれば、水戸の髪を下ろした姿なんて見れなかった。色気のあるかすれ声も、三井さんという呼び名だって。情事の痕跡は体に残っている。赤い跡がびっしりとついているし、唇はどれだけ吸われたのか腫れている。
     これら全部を、なかったほうが良かったとは言い切れない。記憶はないが、それが却っていいのかも知れない。一夜の気の迷いだとしても、情熱的に抱かれたのだと錯覚できる。
     ポジティブに行こう──三井は切り替えた。
    何事も、切り替え。それこそが大事だ。起きてしまったことを悲劇と悲しむよりも、ずっといい。
     酷い失恋じゃなくて、一夜の夢を見せてもらったのだと。巻き込んでしまった水戸には悪いが、そう思ってこの恋心を胸に、明日からを行きていこう。

     扉を開けると、眩しい朝日が差し掛かった。
    ぎゅっと目をつぶって、大きく息を吐く。清々しい朝の風。吸って、目を開く。
    そうして三井は、ニカリと笑った。

    「最高の誕生日だったぜ!」
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