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    くるしま

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    くるしま

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    Kと富院長で怖い話(?)をする怖くない話。
    岐路の何年か後、居酒屋かどこかで一緒に呑んでる。
    ここからK富にしたいんだけど、うまい流れを思いつかないから、夏が終わる前に供養。

    富「そういえば診療所のオレが使ってた部屋、今は誰が使ってるんです?」
    K「お前以外、誰も使っていない」
    富「え、何で……部屋数に余裕ないでしょう」
    K「おまえが出て行った少し後に、たまたま治療に来た有識者の助言でな」
    富「有識者」
    K「あの部屋は危険だと」
    富「部屋で危険を感じた事はないですが」
    K「おまえも昔、自室で妙な音がすると言っていただろう」
    富「ああ、たまにありましたね。話し声とか歩く音とか波の音とか。カーテンに辺な影が映ったり……疲れてたんですかね」
    K「あれは怪異だ」
    富「……怪異?」
    K「あの部屋は、人ならざるもの達の通り道だったらしい」
    富「初耳」
    K「対処法を知らない人間が、あの部屋に長期間滞在するのは良くないと」
    富「対処法を知らないオレが、何年も住んでましたけど」
    K「前住者が無事だったのは奇跡だと言われた」
    富「奇跡て」
    K「おまえが無事でよかった」
    富「ありがとうございます…?いや、確かに、あの部屋は変な事がよくありましたけど…。えぇ…?本当に?」
    K「ああ。そもそもあの部屋は、親父からあまり使わない方が良いと言われていた部屋で」
    富「何でそれ最初に言ってくれなかったんですか!?」
    K「すまない、忘れていた。村井さんが帰って来てから思い出したが、おまえは何事もなく健康に暮らしていたから、まあ良いだろうと」
    富「ちょっとォ!?」
    K「部屋数も足りなかったし、一也にその部屋を割り当てる訳にもいかんと思ってな」
    富「確かに!一也くんをそんな部屋で生活させなくて良かった!」
    K「富永ならばそう言ってくれるだろうと思っていた」
    富「くっそ!その言い方はズルい!」
    K「だから今は、誰も使わないよう物置きにしている」
    富「そうして下さい…。はぁ…今更、知りたくなかったなァ…」
    K「おまえが村に来た時に泊まるというなら、片付けるが」
    富「寝袋貸してください。診察室の床で寝ます」
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    くるしま

    DONE前回のキャプションでリクエスト募集した所、リクエスト頂けたので書きました!ありがとうございます!

    リク内容「きり丸くんが作ってくれたおにぎり🍙(イナゴ&バッタ入り)を食べる土井先生を目撃した組頭」を雑土で書きました。
    条件はクリアしたつもりですが、想定と違っていたら申し訳ない…!
    スピード勝負で書いたので、色々荒いですが楽しんで頂ければ幸いですー。

    あと、土先生が虫食べてるのでご注意下さい。
    短い雑土の練習02 土井半助は、一人で山道を歩いていた。軽い身のこなしで動く彼は、見慣れた忍び装束ではなく私服だ。肩に大きめの籠を引っ掛けて、あちこち立ち止まりながら、ゆっくりと進んでいく。
     時折しゃがんでキノコを取り、籠に放り込む。何度かそうした後、土井は口を開いた。
    「さて。そろそろ飯にするか」
     独り言にしては大きい声で言ってから、土井は適当な木陰に腰を下ろす。そして、正面の木に向かって呼びかけた。
    「よければ、一緒にどうですか?」
     応えたのは、笑いを含んだ低い声だった。
    「気付いていたなら、もっと早く声を掛けてくれてもいいでしょうに」
    「そのままお返ししますよ、雑渡さん。黙って着いてくるから、何事かと思いました」
     大木の陰から現れた雑渡は、こちらも忍び装束ではなかった。大柄な身体をうまいこと隠して、土井の後を付けていたのだ。
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