祝賀会にて(CPなし) イサミ・アオ3尉の元に名誉勲章を叙勲するという通達が届いた時は、すべての根回しが終わった後であった。そこには一介の士官である自分の意向など全く関係がなかった。内情を聞いてみれば、アメリカの政府と軍部の上の方の駆け引きがあったらしい。自分はともかく、スミスとルルの身に関わるとなれば話は別だ。彼らの身の安全が保障されることの引き換えとあらば、勲章の1つや2つ、いくらでも貰ってやる。イサミはそんな風に気楽に思っていた。
同じく叙勲されるスミスにその話をしたところ、スミスは一瞬だけ驚いたように目を見開き、すぐに嬉しそうな表情になった。
「俺も同じだ。上の思惑はどうあれ、それでキミとルルの安全が保障されるならと真っ先に思った」
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