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    mekemeke1226

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    潜入捜査ビリーくんのジェイビリ
    ここから先に進めないので一旦あげます
    書き上がる時はがっつり修正

    #ジェイビリ
    jaybilli
    #エリオ腐R
    elioRotR.

    調査対象の好みのタイプ。金髪碧眼、幼顔なんて、髪色さえ変えればピッタリかもしれない。自分が幼顔なのはチョット、いや、あんまり認めたくはないけれど。カラースプレーで髪を黄金に彩って、ホテルのラウンジに居ても違和感がないスーツを纏う。あまり大人っぽくならないように、タイはシンプルなものではなく蝶ネクタイにした。最後にキスしたくなると話題のリップをつけて、対象者がいるバーに足を踏み入れる。
    潜入調査はよくするけれど、色仕掛けは久し振りだ。人間は欲で頭が馬鹿になると口が緩くなるから、色仕掛けはすごく簡単だしお金もかからない。ヒーローになる前はよくやっていたけれど、ジェイがトクベツになってからはなんだか触れられることが気持ち悪くなってしまって、あまりしたくなくなってはきたけれど。
    店内を見回して対象を確認して、ざっと頭の中で流れを組み立てる。入ってすぐいきなり近付くのは怪しまれるから、彼の座る席から3つ離れて座ることにしよう。
    協力をお願いしているバーテンダーさんが出してくれたノンアルコールのドリンクを飲んで、わざと聞こえるような声で嘘八百の情報を流す。パパに連れてきてもらったけど、先に帰っちゃったからひとりなんだ。ホントはまだダメだから、お酒飲んでるのはナイショにしてね。この後部屋に連れ込みやすいような、大人ぶった無知で迂闊な少年を装う会話をすれば、オイラを狙いやすいターゲットとして認識したのか、ターゲットはにたりと笑ってオイラの隣の席に移動した。

    「君、ひとりなの?」
    「…うん!」

    まだ30分も経っていないのに、こんなに早く引っ掛かってくれるなんてラッキーだな。これ幸いと距離を詰めて、彼に提供される酒の度数を上げて思考を鈍らせる。警戒されないよう世間話を繰り広げてみると聞いてもいないのにぺらぺらと情報を漏らすから、思ったより簡単に事が進みそうだ。ボクちんを口説く為に自慢げに話してくれる情報も小銭程度の稼ぎにはなりそうだし、今回はかなりコスパが良い。乗り気じゃなかったけれど、絞れるだけ絞ってしまおう。まあだけど、流石にここではこれ以上の情報は得られないだろうと、頃合いを見計らって甘えたように擦り寄る。距離を更に詰めて、彼のプライベート空間に誘われるよう、お決まりの酔っちゃった、なんて言葉を口にすれば、まんまと引っかかった対象からお誘いの典型的なドリンクを勧められた。ビトゥイーンザシーツでもなくアフィニティだなんて随分直接的だ、と軽く引きつつ照れたように笑うと、気を良くしたのか腰に手が回る。はやくと急かして、出されたカクテルには口を付けずに店を出て、プライベートルームへ向かうエレベーターに乗り込んだ。


    「いけないことが好きなのかい?」
    「‥‥うん」

    いけないことと言うよりは、アナタが持っているイケナイ隠し事が好き。部屋に入ったら更に酔わせて、全部全部曝け出して貰わなきゃ。手籠にするつもりしかないのがスケスケな無遠慮に触れられる手の気持ち悪さに耐えながら、促されるままに部屋に入ろうと対象に笑顔を向けた、ところで。



    「……何を、しているんだ?」

    後少し、誰も通らないように手を回していた筈なのに人の声が聞こえて、どこで失敗してしまったんだろうと心の中で舌打ちする。少年に手を出す状況を見られるなんて、立場のある彼にとっては致命的。すぐさま俺っちから手を離して、一目散に逃げていく。あーあ、もうちょっとだったのにと残念に思いつつも、ヒーローでもある自分がここに留まり続けるのは良くない。目を伏せて、慌てて逃げる少年を演じ続ければ無理なくこの場から去れる筈だ、声をかけてきた人と逆の方向に駆け出そう。対応が決まればすぐ行動、そう体の向きを変えて足を一歩進める瞬間、強い力で腕を引かれた。…仮にもヒーローの俺っちが力で全然敵わないなんてどんな腕力をしているんだ、この人。引き止めるなんてもしや、この人も少年シュミの変態さんなんだろうか。掴まれた腕を引き剥がそうとしても出来ず、投げ込まれた部屋のドアが閉まる音に逃げられないと観念して、見られないようにしていた顔を上げる。最悪、ヒーロー能力を使うか?と相手の顔を見れば、…道理で勝てないはず、見覚えのあるどころではない、コワイ顔のジェイがオレを見下ろしていた。

    「っ、ジェ、イ」

    恋人が他の男と密着している現場は浮気していると思うには十分だけれど、彼は自身の生業を知っている。だから、そこまで怒らない筈だしきっと理解してくれると思っていたのに、予想と180度異なる表情に言葉が口から出てこない。普段の優しいジェイじゃない、仕事で俺っちに怒っている時の雰囲気でもない。謝るか、それとも別の言葉をかけるか迷っていれば、掴まれたままの腕をまた引かれて、シャワールームに投げ込まれた。
    オイラがジェイの名前を呼ぶ声を遮って、ジェイがシャワーのコックを捻る。ザァ、とお湯が全身に降り注いで、着ている服ごとびしょ濡れになって、布の張り付く感触が気持ち悪い。水を吸ったジャケットを乱雑に剥がされて、ベルトに手をかけられて、終いには外す事すらも手間と感じたのか、弾けたボタンがからりと音を立てて床に転がった。苛立ったように舌打ちを1度され、ビクリと体が跳ねる。…どうしよう、どうすれば。

    「……ひとまず、それを流してくれ」
    「、……そ、れ?」

    それって何、とは聞けないけれど、シャワーを浴びればいいのかなと震える指を動かして、半端に剥かれた服をゆっくり落とす。肌が外気に晒されるうちに、これ、別れる理由にはピッタリだよね、なんて嫌な思い付きが頭をよぎった。こんな恋人はいらない、って言われちゃうかな。自身にしては珍しくネガティブな思考が脳内を埋め始めてしまう。絶対いい気はしないし、逆にジェイのあんな状況を見たら自分もコワイ顔になっちゃうかも。全部自業自得だけれどジェイとお別れかもって思ったらすごくつらくて、マイナスに考え始めたら最後、視界が涙で潤んで見えなくなってしまった。

    「ぅ、……ひっく、じぇい」
    「…ビリー?」

    俺っち本来、こんなこと考えたりしないのに。今日はかなり計画通りに事が進んで、お喋りも饒舌だった筈なのに。縋る言葉を言いたい口からは嗚咽しか出なくて、流れる涙を止められずにいると、オレが泣くと思ってなかったのか、ジェイが途端に慌て始めて、やっと表情を崩した。そっと出してきた手に縋るとさらりと髪を撫でられ、ようやく少し安心する。


    「すまない、怖がらせてしまったな」

    撫でてくれていた大きな手が背中に回されて、できるだけ強い力でぎゅっと抱き締める。ああ、これじゃジェイが濡れてしまう。

    「………ジェイ、」
    「…なんだ?」
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    mekemeke1226

    MAIKING潜入捜査ビリーくんのジェイビリ
    ここから先に進めないので一旦あげます
    書き上がる時はがっつり修正
    調査対象の好みのタイプ。金髪碧眼、幼顔なんて、髪色さえ変えればピッタリかもしれない。自分が幼顔なのはチョット、いや、あんまり認めたくはないけれど。カラースプレーで髪を黄金に彩って、ホテルのラウンジに居ても違和感がないスーツを纏う。あまり大人っぽくならないように、タイはシンプルなものではなく蝶ネクタイにした。最後にキスしたくなると話題のリップをつけて、対象者がいるバーに足を踏み入れる。
    潜入調査はよくするけれど、色仕掛けは久し振りだ。人間は欲で頭が馬鹿になると口が緩くなるから、色仕掛けはすごく簡単だしお金もかからない。ヒーローになる前はよくやっていたけれど、ジェイがトクベツになってからはなんだか触れられることが気持ち悪くなってしまって、あまりしたくなくなってはきたけれど。
    店内を見回して対象を確認して、ざっと頭の中で流れを組み立てる。入ってすぐいきなり近付くのは怪しまれるから、彼の座る席から3つ離れて座ることにしよう。
    協力をお願いしているバーテンダーさんが出してくれたノンアルコールのドリンクを飲んで、わざと聞こえるような声で嘘八百の情報を流す。パパに連れてきてもらったけど、先に帰っちゃ 2768

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