ポカぐだ♀ ハロウィンジェリービーンズにマドレーヌ。
キャンディとビスケット。
ハロウィン当日、その早朝。
わたしはテーブルいっぱいにお菓子を広げ、それらを小分け袋に詰めていた。
ナーサリーやジャック、太歳星君やボイジャーといった、幼い姿をとるサーヴァントたちのためのお菓子セットを作っているのだ。
彼らは毎年やってくるけれど、カルデア初期にくらべて人数も増えた。急いでじゅうぶんな数を準備しなければならなかった。
なんとか20はできたらかな?というくらい。
ようやく半分ができたくらいのタイミングで部屋の外が騒がしくなった。
バタバタと落ち着かない足音が外から聞こえてくる。その音はだんだんと大きくなって、わたしの部屋の前で止まった。
どうやらせっかちな子がもう来たようだ。
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