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    Si__Vales_Valeo

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    Si__Vales_Valeo

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    ポカぐだ♀ です。
    クリスマスイベント、これで終わりなの?終了の時間、不穏じゃない?ということで、イントロダクションになるかもしれないお話を書きたかったのでした。
    イベント終わる前の今しかアップできないですからねっ!
    このお話じたいはほのぼのです。
    クリスマスマーケットのグリューワインの話、エモくて好きなんですよね。

    #ポカぐだ
    pokaguda

    ポカぐだ♀ / ほのぼの / クリスマス・マーケットへ行こう! なお話トントゥたちの工房を訪ねてみたところ、そこで魔物の襲撃から工房を守っていたのはテスカトリポカとウィッツィロポチトリだった。

    ラップランド……今回の特異点を訪れているのはサンタ・サーヴァントたちだけじゃないとは聞いていたけれど、テスカトリポカもそのひとりだとは予想外だ。
    だってあのひと、アステカの全能神だし。今はメキシコにもクリスマスは伝わっているだろうけれど、違う文明の……それも侵略者たちのお祭りだ。あんまり気分のいいものじゃないんじゃないかな? なんて思ったんだけど、そんなことは杞憂だったみたい。
    メリー・クリスマス! ってお祝いの言葉ももらったし、彼らなりにこのお祭りを楽しんでいるみたいだ。
    ……とはいっても、なんか、言葉の端々からおカネのにおいがすっごいするんだけど。



    クリスマス、ふつうにたのしいのになぁ。



    トントゥたちの工房に現れる魔物たちを退治して、空のかけらも手に入った。空のかけらは危険なものみたいだし、わたしたちはいったんロウヒの待つ市場へと戻ることになった。
    今回見つかったかけらを彼女に預け次第、再びかけらを探しに特異点を巡るつもりだ。

    テスカトリポカとウィッツィロポチトリにこれからどうするの? と聞いてみたところ、彼らは工房から出るつもりはないみたい。
    子供たちへの玩具を作りその余りを用いたビジネスのことを考えていて、とても楽しそうだ。



    一緒に行かない? ……って言いたかったけれど、商売のことで熱くなってるテスカトリポカの顔を見てその言葉は引っ込めることにした。
    だって、いいぜってついてきてくれたらわたしはうれしいけど、無理矢理付き合わせちゃったら悪いし。断られるのもかなしいし。

    それに寒い中ずうっと連れ回すのはからだがツラいかもしれない。寒さに慣れるので手一杯って言ってたし。
    もしかしたら、工房に残るのはここに暖炉があることも理由のひとつかもしれない。
    中南米の神様だものね。寒いのはあまり得意ではないのかも。
    そう考えるとやっぱり、一緒に行こう? って誘わなくてよかったんだよって思えてくる。
    お腹出てる姿で、寒い寒いって震える彼を連れ回すの、申し訳なさすぎるよねぇ。



    今も楽しそうなんだけど、なんだかちょっと、さみしいなぁと思ってしまった。

    いままでのクリスマスもテスカトリポカとはずっと一緒に過ごしてきたけれど、戦闘中に簡易召喚で来てもらうばっかりでクリスマスらしいことをした記憶がない。いつも申し訳ないなぁと思いつつも、体力の続く限り戦って魔力が切れたら還ってもらって、果実をむしゃむしゃ食べたらまた来てもらって戦っての繰り返しだったから。

    せっかくラップランドに来てるんだもの。クリスマス、満喫してほしいじゃない?
    キラキラ輝く装飾で飾り付けして、お菓子とご馳走を用意して。クリスマス間近のまだかなまだかなってワクワクする感じ。楽しんでもらいたいなぁ。



    じゃあまたね。と、さらりとお別れするのは味気なさ過ぎて、つらつらと考えてしまう。
    なにかいいアイデア、ないかなぁ? テスカトリポカもノってくれそうな、もっとクリスマスらしい過ごし方。
    ううんと唸り、頭を巡らせる。なにか閃かないかな? とロウヒが待つ市場を思い浮かべた。

    大きなクリスマス・ツリー。ランプの明かりで装飾が輝く露店。スウィーツの甘い香りと……そうだ、あれだ!
    ピンと閃いて、わたしはテスカトリポカの前にぴょんと飛び上がった。

    「せっかくだから、あとでクリスマス・マーケットへも遊びに来てね。ホットワインがあるから、屋外でも凍えないで済むと思うんだ」

    クリスマスのためのアイテムが並ぶ市場は次の商売のためのマーケティングの参考にもなるだろう。
    お酒は好きだろうし、なによりスパイスたっぷりのあたたかいワインは彼の好みに合いそうだ。バレンタインの時に用意してくれたホットチョコレートもスパイスたっぷりで、からだがほかほかしたもの。
    運搬用のソリに乗せてもらえたら、市場へ行ってちょっと楽しんで、からだが冷える前にまた工房へ戻れるよね。

    我ながらいいこと思いついたと思う。
    そうだよ。わたしたちと一緒に行動しなくても、クリスマス、楽しめるじゃない。

    ……一緒じゃないのは、やっぱりちょっと、残念だけど!



    「そりゃあいい! ここは寒くて敵わんからな。スパイスの効いたワインはからだをあたためるのに最適だろう」

    この提案はテスカトリポカに刺さったらしい。口の端を吊り上げて、大きな口がニヤリと弧を描いた。
    よかった! 提案一発で笑顔を引き出せて、わたしもうれしくなって頬が緩む。
    にまにましているわたしを覗き込んでテスカトリポカが言葉を続けた。

    「その時はもちろん、おまえさんが付き合ってくれるんだろう?」

    「えっ」

    え? でもわたしと一緒じゃあつまらなくない? お酒飲めないし、このロウヒの呪いで小さくなったからだは見るに堪えないって言ってたし。
    ぱちぱちと瞬くわたしをテスカトリポカがじぃっと見下ろしてくる。返事を待っているみたいだ。
    わたしは慌てて胸の前で両手を振った。

    「わたしはいいよ。お酒飲めないし、特異点を解決しないといけないからすぐに旅立つし」

    息抜きがてら楽しんで来てよ。
    そう言うとテスカトリポカはあからさまにムッと顔を顰めた。

    「なんだ。デートのお誘いじゃないのかよ」

    「デ……!? ち、ちがうよ!?」

    溜め息交じりに嘆くように言われて、かぁぁっと頬が熱くなる。

    デートっ!? デートって!!
    そんな残念そうな声出すなんてなにごとっ!?

    都合のいい夢でも見てるんじゃないかと思って、頬を両手で包む。ひんやり冷たい手先に頬の熱が気持ちいい。

    あったかい。
    ……夢じゃないっ!?

    慌てふためくわたしを見下ろし、テスカトリポカは喉を鳴らして笑った。

    「アレはなぁ、親密なふたりがデカいカップ片手に『寒い寒い』って言いながら市場を回る、その時間を愉しむためのアイテムなんだぜ?
    ひとりで飲むものじゃないのさ」

    「へぇ……」

    そうなんだ。知らなかった。
    時間をたのしむって、なんだかおしゃれでロマンティックだ。
    たしかにクリスマスパーティも楽しいけれど、マシュや小さなサーヴァントたちとワイワイ言いながらクリスマスパーティの飾り付けをする時間もとっても楽しい。
    その大人バージョンなのかな?

    ……なんで知ってるんだろう? ビジネスのリサーチかな?

    「じゃあウィッツィロ……」

    「し・ん・み・つって、言ったよな?」

    妹さんと……という提案は、言い終わる前にとげとげしいツッコミに被せられてしまった。
    えぇ……兄弟なんだから親密じゃん?

    首を傾げるわたしにテスカトリポカは何故か呆れ顔を向け、それからんんっと喉を鳴らした。

    「……おまえさんには、スパイスが効いたホットチョコを用意してやる。前に飲んだことがあるだろう?」

    問いかけられてコクリと頷く。
    それを見てテスカトリポカは少し笑った。

    「メリー・クリスマスと言い合って終わりじゃあ味気なさ過ぎる。そう思ったのはおまえさんだけじゃあないって事だ」

    その声も、笑みを湛えた表情も穏やかで。わたしの心はじんわりとあたたかくなっていった。
    何したら楽しいかな? 笑ってくれるかな? っていろいろ考えてみたけれど、テスカトリポカも楽しむことを考えてくれてたなんて、ちょっと、いや、かなりうれしい。

    しかもふたりで、だよっ!?
    ふたりで回ろうって、それデートじゃんっ!!

    きゃー! かっこいい! わたしの神様、スパダリすぎるっ!

    「きゃーっ! マシュー!!」

    ひとりでは耐えられなくてマシュを呼んだ。
    マシュも真っ赤な顔できゃーっ! と叫び、駆け寄ってくる。じっとしていられなくて、ふたり手を繋いできゃーきゃー言いながらぴょんぴょん跳ねた。にまにましすぎて、ほっぺた痛い。



    わたしたちの様子を見てテスカトリポカは呆れた様子で腕を組んだ。

    「しかしその拉げた姿じゃあホットチョコも飲めねぇな。はやく片をつけてこい。
    ……そうだな、日にちを決めよう。クリスマス・イヴに迎えに来い」

    「はいっ!」

    飛び跳ねながら敬礼する。
    締め切りぜったい厳守! そう表情をキリッと引き締めたつもりだけれど、すぐに締まりのない顔に戻ってしまって口角が上がっちゃう。

    わたしとマシュの喜びの舞に再び工房を稼働することができることになったモイたちも加わり、工房は一時賑やかになった。






    「それじゃあまたね! 特異点、爆速で解決してきます!」

    ソリに乗り工房の前に立つテスカトリポカとウィッツィロポチトリへ向かって叫ぶ。
    ふたりは手を振って応えてくれた。

    「よかったですね。先輩」

    隣でにっこりと笑うマシュの言葉に照れくさくなって、へらりと笑って応える。

    「あとでみんなで回ろうね。マシュもアビーも、美味しいものたくさん食べよう? ロウヒも誘って!」

    特異点解決のあと、帰還までしばらく時間があるだろう。女の子たちでワイワイ回るのも絶対楽しいもの。可能な限りめいっぱい楽しみたい!
    わたしの提案にふたりは顔を輝かせた。あれ食べよう、これ買って帰ろうと、話が弾む。

    「クリスマス、楽しみだね!」

    陽を浴びてきらきらと輝く雪原をソリが走る。まだ始まったばかりのかけら集めの旅はまっしろな雪原のように輝いていたのだった。
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    Si__Vales_Valeo

    DONEポカぐだ♀です。テスカトリポカがぐだちゃんを甘やかすお話を書きたかったのです。

    おしらせ
    精神的に疲弊しており、いろいろな感情が渦巻くXが見れなくなってしまってます。その為今後Xでのポイピク投稿通知はしないつもりです。
    ポイピクの投稿、フォロワーさん限定の制限も引き続きかけたいので(くせつよのえろを制限なく流す気になれず)XのIDは残すつもりです…
    すみません。
    2025/02/03 00:20
    ポカぐだ♀ / 甘い / 甘やかしテスカトリポカに好きですって伝えたのは、好きで好きでどうしようもなくなっちゃって、このままこの気持ちを抱えていたら戦いにも悪い影響が出ちゃいそうだったからで。

    戦いに支障が出るかもしれないからって言ったら、テスカトリポカならからかったり嘲笑したりしないで、そうかって言ってくれるかなって思ったんだよね。
    神様だし、崇拝されることとか気持ちを向けられることには慣れてるかなぁって。キモいって思わずに好きでいるのをゆるしてくれるかなって考えもあって。



    世界が大変なことになって生きるか死ぬかのこと状況で、恋なんてしてられないよねぇ。とは思ってたの。
    ……思ってたんだけど。
    恋ってほんと突然で、自分の気持ちとか関係なしに落ちてしまって。
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    Si__Vales_Valeo

    DONEポカぐだ♀ 、モブ職員の話です。
    マイルームでのマスターへあてたセリフとサーヴァントへあてたセリフ、声のトーンもしゃべり方も違うよなぁ~って話を書きたかったので書きました。
    バレンタインの時やカプリシャスの時なんて、あからさまですよね。

    前に書いたモブ職員の話とこれともう一個書いてpixivにあげるつもりだったのですが、スタンプいただいてうれしくてupしました。
    みなさまありがとうございます。
    ポカぐだ♀ / マスターとカルデア職員と嫉妬とテスカトリポカと。管制室から緊急の呼び出しを受けたためドックから飛び出し通路を進む。
    ストームボーダーは24時間体制で航行中ではあるが、さすがに早朝は任務にあたっているスタッフは少ない。
    艦内は静まり返っていて、通路には急ぎ足で荒くなった僕の足音だけが響いていた。
      
    ゴルドルフ新所長が言うには本日未明、白紙化された地球上にかすかな歪みが発生したのを確認したらしい。しかも今回は規模の割に人理に深刻な影響を及ぼしかねない代物らしいのだ。
    本来ならば可能な限りリスク査定をし十全の準備をするのだが、そこにあまり時間を割く余裕はないらしい。
    特異点の解析と礼装の整備、シャドウボーダーの整備を同時並行で進め、すべての準備が整い次第フジマルたちが現地へと降りたつことが決まった。
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    DONEポカぐだ♀ です。ぐだちゃんが顔を上げるとキスしてくるテスカトリポカとそれにどうリアクションしていいかわからず右往左往する恋愛偏差値低いぐだちゃんのバカップルっぽいド健全ほのぼのです。
    またちゅーちゅーさせてしまった。
    (一つ前の話の前段です)

    モブ職員になっていちゃいちゃしてるのを見守りたい気持ちが溢れました。
    新所長は神が怖いのでキミたち隣り合って立つの禁止ね。なんて絶対言えない。
    ポカぐだ♀ / ほのぼの / ちゅーちゅー②日が翳って、視界が急に暗くなる。
    あれ?と見上げたすぐ近くに彼の顔が迫っていて。
    それからすぐにキスが降ってくるの。

    くちびるに訪れるふにっとやわらかい感触。
    鼻に煙草のにおいがかすかに届いて、頬に触れるさらさらの髪がくすぐったい。
    それからちゅっと音を立てて、くちびると影が離れてゆく。

    わたしはぽかんと彼を見上げたまましばらく固まって。
    上手な返しとかあしらい方とか、知らないからできないんだけど。
    できないなりに、なにか言ったほうがいいのかな?なんて思って言葉を探すものの。
    頭なんて全然回らないから、結局なぁんにも言えなくて。
    サングラス越しに彼の瞳を見ていたハズなのに、気づいたらわたしの目は彼のくちびるに釘付けになってしまっていて。慌てて頭を元の位置に戻して、元々してたことをこなすことにするの。
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