ナイト休みの日の昼下がり、お腹もいっぱいで天気は快晴。とても平和な一日。
今日の晩ごはんは何にしようか、そんなことを考えながらスーパーをうろついていた。
「Hey!そこのかわいこちゃん」
(なんだ〜ナンパかぁ?相手可哀想に…てかここスーパーだぞ?)
「ちょ、かわいこちゃんってば!」
あれ?何かえらく声が近…
「って、俺!?」
ナンパ男が俺に肩を回そうとしたとき、横からそいつを地面に叩きつけたのは、ギラギラと殺気を立たせたクリプト。
「“俺の“かわいこちゃんに何か用か?」
「ぐぇっ…なんでも、ないです」
「おいおい、クリプちゃんそのへんにしといてやれよ。皆びびってる」
舌打ちを1つしたクリプちゃんが男を解放すると、ナンパ男は泣きながら逃げていった。
「怪我は?どこも触られていないな?」
検診のように触れられる手の感触が擽ったい。
「ふはっ大丈夫だよ。さっきのお前、超格好良かったぜ!ありがとな」
お礼を言えばそっぽを向くクリプちゃん。
「別に、当然のことをしたまでだ」
その横顔はどこか照れくさそうで。
やだ、俺の彼氏イケメン。
思わず手で顔を覆ってしまった。
店内から生暖かい視線が飛んできていた気がするがきっと気の所為だ。
その後離れないようにぴったりと腕を組んで買い物をして、クリプちゃんの好物を腕によりをかけて作って食べましたとさ。