騙されたな「ほらほら!クリプちゃんも言ってみろよ!"騙されたなぁ!"」
「っくそ、なんで俺が…」
「これもファンのためだ!とっとと言って楽になっちまえ。皆なんやかんやノリノリで楽しそうだったぞ」
「っ…"騙されたな"…まったく、恥ずかしくてたまらない」
言い終えた途端顔を抑え俯くクリプト。
その耳は真っ赤に染っている。
からかってくるだろうと思っていたミラージュが嫌に静かでちらりと目線を上げる。
そこには何故か同じように顔を真っ赤に染め上げたミラージュがいた。
「なんでお前が照れるんだ」
「っな!照れてねーよ!クリプちゃんにしては中々良かったんじゃねぇーか!じゃあな!」
「あ、おい!」
デコイを出して逃げ出すミラージュ。
クリプトが引き止めるために触れたミラージュはデコイ。
"騙されたな!"
聞き慣れた声とクリプトだけが取り残された。
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逃げたミラージュ
(思った以上に様になってて格好良かったなんて絶対言えねー)
残されたクリプト
(お前だから様になるんだよバカ)