「怪我なし!水よし!食糧よし!同行サーヴァントだめ!」
状況確認は大事だ。
同行サーヴァントとはぐれてしまったが、携行品は失っていないし体力は十分ある。
通信も阻害されてはいない。
管制室からのナビゲーションを受けられるなら、一時的な分断は大きな問題ではない。
「こちらから観測は出来てる。合流ポイントの座標を送るよ」
「了解。敵影は見当たらないけど、どうです?」
「近辺に魔物の気配はなし!小型の獣くらいさ。でも十分に気を付けて!」
幸い気温も天候も安定しているが、獣道しかないような山中の移動である。
そう離れてはいない合流ポイントまで、半日程度掛かりそうだ。
軽く頬を叩いて気合を入れる。
「ハイキング頑張りますか」
「慣れたもんだな」
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