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    amaama1205

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    amaama1205

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    こういう雰囲気の無印軸アスキラのオメガバしたい

    アレは『落ちこぼれのコーディネイター』らしい、と外部の音を拾う為のスピーカーを通して誰かの囁く声が聞こえた。その所以が自らの第二性によるものだということをキラは自覚している。男女という性とは別にアルファ、ベータ、オメガという三種に分かれた第二性がこの世に存在する『コーディネイター』『ナチュラル』という人類区分以上の差別を生んでいるのも事実であり、ただでさえナチュラルしかいない地球軍所属の軍艦の中でただ一人のコーディネイターである自身の第二性が最も蔑まれるオメガであるのだ、それも致し方ないとキラはモビルスーツの狭いコックピットの中で抱えた膝に顔を埋めた。

    オメガは孕む性と揶揄される。男性であっても腹の奥に子宮のような器官を持ち、決まった周期で訪れるヒートと呼ばれる発情期で他者を誘うフェロモンを己の意思とは関係なく撒き散らしてしまう。ヒート期間中は熱に浮かされ日常生活すらままならない為社会的地位はかなり低く、性被害も多いという点で、オメガと診断されたら最後、その後の人生に苦心する者が多いというのが世間一般の認識だった。
    第二性は例えコーディネイターであっても遺伝子操作で決める事は叶わない。それ故にいくら優れた種と自身らを評するコーディネイターであってもアルファしかいないというわけではなく、勿論一定数のベータやオメガが存在している。むしろ遺伝子操作の影響で出生率が下がる一方のコーディネイターにとっては、男女関係なく、しかもヒート期間であれば高い妊娠率を誇るオメガの存在は貴重ですらあるらしい。しかし長引く戦争がナチュラルに『コーディネイターはほぼアルファしか存在しない』という偏見を根付かせようとしているようだった。そしてその偏見がキラが『落ちこぼれ』と称される原因にもなっていた。
    それでもキラがどうにか目立った被害もなく過ごせているのは、今のアークエンジェルにとっては唯一無二の戦力であるモビルスーツのパイロットに下手に手出しできないという現状と、度重なる戦闘のストレスに起因したであろうヒート周期の乱れによるものだった。アークエンジェルに搭乗するようになってから数ヶ月、しかしその間に来るはずだったヒート症状がキラに現れる事はなかった。実際ヒートが来てしまえばモビルスーツを駆る事など不可能に近いので、その乱れはキラにとって不幸中の幸いでしかなかった。


    キラがオメガと診断されたのは十三歳の時、まだ月面都市コペルニクスの幼年学校に通っていた時だった。
    『キラは優秀だから、きっとアルファだよ』
    検査を前に緊張していたキラに幼馴染兼親友はそう微笑んだ。結局その過度な緊張が影響したのかキラは検査当日に熱を出し検査を受けるのが遅れたのだが、通常通り検査を受けたその幼馴染はアルファと診断された。その後すぐに幼馴染は家の都合でコペルニクスを離れることになり、再会を約束して別れた後でキラにはオメガという診断がついた。幼馴染とは連絡が取れなくなってしまった為、彼はキラの第二性を知らないはずだ。しかし彼と離ればなれになってから当時から彼に抱いていた感情が友情のそれではなく最早恋心であると自覚したキラは、彼と番いとなれる可能性が生まれたと密かに歓喜したものだ。
    「アスラン……」
    しかし再会した幼馴染は敵軍のモビルスーツパイロットだった。番いどころかもう元の関係に戻ることすら不可能だろう。そもそもこの淡い恋心すら受け入れてもらえると限らなかったのだ、余計な期待をしない為にもこれで良かったのだと思うより他に、このやるせなさを飲み込む方法をキラは持ち合わせていなかった。
    「アスラン……会いたいよ……」
    どうせなら、好きな人の手にかかって死にたい。願いを口に出すことは出来ないけれど、思うくらいは許されるだろう。じわりと浮かんだ涙は、作業着の膝のあたりにすっと吸い込まれた。
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    amaama1205

    MOURNING旧題:ミレニアム女子会で針の筵にされるズゴッk…アスランの話

    アス→→→→→←←←←←←←キラ
    TS准将+体だけの関係をだらだらと続けている准将をどうにかしないといけないという使命感に目覚めるルナマリア、アグネス、ヒルダ計4名の女子会という謎軸。
    (准将は最高のコーディネイターたる遺伝子を遺したくないという設定ですが作者の私は准将妊娠しろって思ってます)
    一佐と准将いっそ早く結婚しろ「隊長ってアスランと結婚しないんですか?」
    意を決したように切り出したルナマリアの言葉に、キラはことりと首を傾げた。世界平和監視機構コンパスの主力艦ミレニアム。クルーが休憩に使用するラウンジに集まっていたのは女性モビルスーツパイロット達だった。准将、総指揮官、そしてヤマト隊隊長であるキラと、ヤマト隊所属のルナマリア、アグネス。そしてハーケン隊の紅一点ヒルダ。定期的に女子会と称して開催されるその集まりは元々ワーカホリックであるキラを諌める為にコンパス総裁ラクス・クラインが指示して定例化させたものだ。議題は持ち回り制で、プラントに新しくオープンしたカフェやら新発売のコスメの使用感やらと様々だが、この日はどうやら色恋らしい、とキラはコーヒーの注がれたマグカップを傾けながら問い返す。
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    amaama1205

    DONEあめさん(@nemui_365_day)さんからリクエストいただいた《無印軸の両片思いアスキラ》、メンデル後あたりの設定です。甘々イチャイチャエチエチでもほろ苦く切ない系でもって言われたらもれなくほろ苦くなっちゃいましたシリアス芸人ですいません…
    (多分このあと最終回のアスランが迎えにきたところでアスランが告白するはずだけど私が書くと何故かキラが失踪しそうだったのでやめました笑)
    無印両片思いアスキラいつか戦争が終わったら、という夢を見ていた。全て終わったら友人達と共に戦艦を降りて学生に戻って、ゼミの課題がどこまで進んだとか、今日のランチは何にしようとか、そういう他愛のない会話だけをして一日を過ごす日々。軍の機密に触れてしまった身でどこまでの自由が許されるかは分からないけれど、それなりの功績が認められれば恩赦があるかもしれない。戦争が終わったとしたら恐らくすぐにとはいかずとも国交は正常化に向けて動き出してくれるはずで、そうなればオーブとプラント間の行き来もできる。舞い散る桜の花吹雪の中で交わした別離の苦しみなど二度と味わうことはない。会いたい時に彼に会える、そういう幸せが訪れる夢だった。
    今は誰もいない、エターナルの展望デッキ。ここで数時間前に見た彼の姿を思い出し、キラの目の奥がじわりと熱を帯びる。近頃は補給や打ち合わせと称してよくエターナルに現れる、つい最近自らの双子であると判明したばかりの女性に向けられた、彼の柔らな表情。気心が知れた相手にだけ向けられていたはずのそれがもう自分だけのものではないのだと思い知らされた気分だった。
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