灰原雄は術師としては✕✕✕「東京都立技能育成専門学校から来ました、灰原雄です!よろしくお願いします!!」
「隣に同じです。…七海建人と申します、よろしくお願い致します。」
見慣れないブレザー姿が、妙にしっくりくる灰原は、教壇の前に真っ直ぐに立ち声を張り上げた。
私も同じように無難に挨拶をすると、教室を見渡す。高専に入ってから忘れていたが、普通の教室というのは賑やかなもので、何十人もの視線を一新に感じる。
「という事で、2人は一週間交流生としてこのクラスに在籍する。皆よろしく頼むなー」
担当教師は軽く説明すると、騒ぐ生徒達を無視し授業を始めた。
淡白な性格の教師で良かったが、急な交流生という登場に、当たり前だが学生達は驚きを隠せず呆気に取られ、授業が終わると、一斉に私と灰原の前に集まり質問攻めに合う羽目になった。
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