【RE4 ナイフバトル日英比較と個人的メモ】 ルイスへ、何度もあのシーンに付き合ってくれてありがとう
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K: Long time no see, rookie.
ク:ずいぶん久しぶりだな、新兵
※Comradeじゃなかった衝撃にやっと慣れてきた
この“Long time no see.“って原作だとエイダさんとレオンがラモンくんの城で初めて再会した時のエイダさんのセリフだったので、それを今作はクラウザーさんが使ってきたのかあと思うと個人的には印象深い。もともとは中国語の「好久不見」をそのまま英語にしてこの形になったそうで、だからこそエイダさんが言うセリフとしてぴったりだったので、なおさら
L: Major Krauser What the hell Why
レ:クラウザー少佐? あんたがなぜここに? どういうことだ!?
※「あんた」呼び、芸術点高し
K: Recovering stolen goods. And killing a few rats along the way. Easy work.
ク:盗まれた品の奪還 そして逃げ出したネズミどもの始末… 楽な仕事だ
※英語だと“a few rats“の言い方がマジでクソネズミだと思ってんだろうなあ感が満載で良き
L: Ashley… It was you.
レ:アシュリーも…あんたの仕業か
※察しが良すぎる、原作に忠実
K: You catch on quick. Didn’t I teach you Knives are faster.
ク:なかなか察しが良いな 教えたはずだぞ ナイフの方が速いとな
※“You catch on quick.“も原作に忠実
+++ここからバトル開始+++
K: Not bad.
ク:やるな
※英語に忠実だと「悪くないな」なので、日本語より褒め度?がちょっと低く感じた。ので、このあと出てくる“Nice footwork, rookie.“で素直に褒めてくれてテンションめっちゃ上がるはめになる(よく訓練されたレオンの気持ち)
K: We are just getting started, rookie.
ク:さあ お楽しみはこれからだ 新兵
※「お」をつけてくるあたりが良き、怖すぎて震える
L: Are you being controlled by that cult
レ:あんたも操られているのか
K: This has nothing to do with them. I’m a free man who made a choice.
ク:教団も虫も関係ない 全ては俺の意思だ
※今回、原作と違ってクラウザーさんは自分の目的のためにマジで入信してるところがちょっと面白かった。サドラー的にも少佐のように有能すぎる人が入ってくれるなんて、あまりにもレアすぎるから、待遇変えてちゃんと面接とかやったのかな。どんなことを入信時に聞かれて、返答してたりしたのか…
L: Major You’re not thinking straight
レ:少佐! 正気に戻れ!
K: Oh, my mind’s clearer than it’s ever been. Now focus and show me what you’ve got.
ク:俺なら これ以上ないほど正気だ さあ 成長の成果を見せろ
※今までで一番、今の自分が正気…心の中に雑念みたいなものがなくクリアになってるっていう印象、つまりその前は曇りに曇ってたってわけですよね…二年前になにがあったのか…頼むからREハヴィエ下さい…
L: A soldier like you Why would you work for these freaks
レ:あんたほどの軍人がなぜ連中の言いなりになる?
※後の遺跡バトルで「嫌な奴だった」と言う割には、クラウザーさんのことをとても尊敬しているんだなとわかって嬉しかった。今作のレオンくんは真面目成分とツンデレ成分が多分に含まれている気がする
K: Why Have you forgotten what happened two years ago
ク:”なぜ”だと? 2年前に何が起きたか忘れたか
※Did you forgetではなく現在完了形を使っているので、クラウザーさんにとってハヴィエの記憶が今もまだ色濃いもの、継続して影響を与えているものなんだなという印象を受けた。その2年間を考えるとあまりに辛すぎる…頼むからREハヴィエ下さい…
L: Operation Javier
レ:オペレーション・ハヴィエか…!
K: Operation Javier. My entire unit wiped out. And our government let it happen.
ク:オペレーション・ハヴィエ…あの時俺は部隊を失った 我らがアメリカに見殺しにされてな
※wipe outから、残らずみんな完全に叩きのめされた、全滅してしまった感が強く出ている
K: Haven’t you learned anything these last two years
ク:この2年間 なにも学んでこなかったのか?
※このセリフがどのタイミングで入るのか、未だにちょっと謎。ハヴィエの話が出たあとに攻撃されると言うように見える
教官として教え子へ問うている部分はもちろんのこと、自分と同じ惨劇を経験してお前も考えが変わったのか的な意味も入っていると思われ
+++しばらくバトルしているとこの下へ話が進む+++
K: They killed us all. Without honor. Without mercy. Only devastating power
ク:部隊は壊滅した 道義も誇りもない ただ圧倒的な”力”で!
※ワッペン(Death Glory)はor部分が確認できないが、おそらくDeath or Gloryだと思われるので、シンプルに「栄光か死か」つまり兵士の勇敢さを表す意味と、「栄光が得られないなら死んだも同然」的な意味もあるそうで、クラウザーさん的には後者の色味が強いのかもと思った。そう考えると結構軍の中でもだいぶアグレッシブな隊なのかもしれない、その分、隊員たちの結束度もすごく強そうだし、クラウザーさんが天塩にかけた自慢の子たちなんだろうなと思うと…頼むからREハヴィエ下さい…
K: What’s wrong with wanting the same for myself
ク:それと同じものを俺が目指して何の問題がある
※クラウザーさんは自分が恐れるものを己が取り込んで支配することによって、その恐怖を克服しようとした
L: Krauser I can’t understand. What happened was…unforgivable. But that doesn’t give you the right to hurt innocent people
レ:クラウザー…! あの作戦は…決して許されることじゃなかった だが人を傷つける理由にはならない
※自分にどんなに理不尽なことが起こったとしても、『無実の』人々を傷つけていい権利はない、て言うあたり、レオンくんが一番キレてるのはこの部分なのだなと思う
K: You’re still a kid holding on fantasies of what’s right and wrong.
ク:その青臭い正義感はあの頃と少しも変わっていないな
※これは正しいことで、それは悪いことだ、というのは大抵、子供の頃に当たり前に刷り込まれる価値観で、この世の物事は全て白黒ハッキリ区別できると思ってしまいがち。でも実際大人になってみると、善悪の判断は見るものの立ち位置によって容易に反転し、混ざり合い、どこからどこまでが正しくて間違っているかなんて、御伽話のヒーローとヴィランのように綺麗に片付く話なんてないんだが、クラウザーさんから見るレオンは、そういった幻想じみた考えをいつまでも持っているガキのままなんだ、という小馬鹿にしたニュアンスが感じ取れる
ただ一方で、同じ経験をして(RE世界線のハヴィエがわからないけど、例えば二人が同じ部隊に居たとして)あれほどの惨劇を目の当たりにした後も、そういう純真さを今でも失っていないレオンという存在はクラウザーさんにとってとても眩しいもの…汚泥の中でも輝きを失わない貴石みたいな、暗闇に差し込む唯一の光みたいな…だったんじゃないかとも
+++アクション中のセリフ+++
K: That all you got
ク:その程度か?
K: Get ready
ク:行くぞ
※すでにgetのあたりでレオンに攻撃してくる、鬼教官
K: I know every move. You learned them from me.
ク:手の内はわかっている 俺の教えどおりだ
※嬉しそうですね
ク:遅いぞ!
K: Too slow
※クラウザーさんに逆パリィされる時
K: You got lucky there
ク:運に助けられたな
K: Hn, not bad.
ク:ほう…よく受けた
K: Let's see it, rookie.
ク:さあ 来い! 新兵!
※この2年間でどれだけ強くなったか俺に見せてみろ、的な感じ、どこまでも教官モード
K: I expected more out of you, rookie.
ク:お前には失望したぞ、新兵
K: Never thought I'd get to spar with your sorry ass again.
ク:お前とナイフを交える日がまた来るとはな…
※spar with = argue または box なので、口で戦う(論戦)のと体で戦う(ボクシングの模擬戦、訓練の意味合いが強い印象)のどちらにも取れるのを、日本語は「ナイフを交える」と訳しているので、多分二人は前にも互いのスタンスについて論戦を交わしながらナイフ訓練でもしてたのかな?などと想像した
このセリフは観察したところによると、レオンくんを初めて押し倒した時に言うように見える
sorry ass = pathetic, useless なのでレオンくんのお尻の話をしているわけではなく、「お前の弱々しく哀れな(考え)に対してまた言い争いをすることになるとは思ってなかった」みたいな意味合いになるかと思うんだが、それを「ナイフを交える」でまとめ上げている日本語訳者、凄まじきクラレオ強火マンだと思いました、まる
K: Just like I taught you
ク:俺の教え通りだな!
※嬉しそうですね
K: Your bad habits cost you your life.
ク:その癖は修正しろ 命取りだ
※やはり教官モード、初めて後ろからホールドされる時に言う
K: You think you can keep up with me
ク:俺について来られるか?
※ついて来られるとでも思っているのか、的なニュアンス
K: Pathetic.
ク:無様だな
※レオンくんが体力赤ゲージの時に攻撃食らうと言われる、フラフラしてくるからね
#ここから下は意訳多めなので、英語と日本語の対応に自信がない部分#
K: What hell's the matter with you
ク:訓練不足だ
※直訳だと「一体どうしたっていうんだ(こんな体たらくで)」からの教官モードなのかなと
K: Try Harder
ク:落第だ
※直訳だと「もっと頑張れ」なんだけど、より教官らしく訳されている印象
K: Not bad, rookie.
ク:悪くない動きだ
K: Nice footwork, rookie.
ク:少しはやるようだな!
※唯一、純粋にNice言ったのはこれだけだと思う。割合だとNot badが9割、残りの1割って感じ、SSRだ。日本語がこのセリフに対応するのか自信ないけど、消去法でここしかないので、これと合わせてみた。突然純粋に褒められてびっくりしたし、冗談抜きですごく嬉しかった、レオンくんもそう思ったに違いない…表情には出さなそうだけども
+++ゲームオーバー時+++
K: Everything I taught you…what a waste.
ク:お前に教えたことは 今…すべて無駄になった
+++しばらくバトルしているとこの下へ話が進む+++
K: What’s wrong Not looking too steady.
ク:ふん どうした 刃先が震えているぞ
※少佐の一撃一撃が重すぎるのでレオンくんはナイフを持ってる手をもう片方で支えている状況
L: Shit You don't leave me with much choice
レ:クソ…! どうしてもやるって言うんだな
※レオンくんは戦いたくないんですが、クラウザーさんがレオンくんにそれ以外の選択肢を与えてくれないじゃないか、って感じ
K: Enough chitchat rookie. Time to put an end to this.
ク:無駄話はここまでだ そろそろ終わらせるぞ
※散々いじられた空耳「大根村」が聞けないのはファンとしては寂しいものなのかもしれないけど、個人的にはガナードの「モチッッッとした餃子!」がなくなってしまったのがかなり悲しい(?)
K: Enough play, rookie. You haven’t changed a damn bit. What a disappointment.
ク:ここまでだ 新兵 あの頃から少しも変わっていない 期待外れもいいところだ
※bitはパソコンが処理する最小単位でもあるので個人的なイメージとしては、本当にすっごく小さい、それから転じて、ほんの少しも変わってない、という印象。2年前と全くそのまま同じ、くらい。後の遺跡バトルでの最後のシーンを考えると、この発言の背後にある本心に対しての印象が変わってくるんではと思う…弟子がツンデレなのは師匠にそっくりというわけなんだな
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個人的印象として
英クラウザーさん→狂気度up
日クラウザーさん→パパ度up
英レオンくん→生意気度up
日レオンくん→真面目度up