【RE4 遺跡バトル(前半戦)日英比較と個人的メモ】==ボイスメッセージ==
K: You've done well to make it this far, rookie. I've prepared a battlefield up ahead, just for us soldiers.
ク:よくたどり着いたな 新兵 この先に戦場を用意してある 俺とお前の
※最後の倒置法がめっちゃネットリしてるって界隈の方たちが呟かれていたことを思い出して聞くたびにニコニコしてしまう、同様に英語も構成は同じだから世界というかほぼ地球全体で共通でネットリしてるってことになっているのでは…?!
ただ英語だと我々軍人のための戦場、みたいな感じが強いんじゃないかなと思うので、日本語はそこはあえて訳さず「俺とお前の」だけだからなんかすごい二人だけの世界というか、パーソナル感が強まってる気がする
K: Watered by blood of generations, hundreds of years, it's the perfect place to put an end to what happened two years ago.
ク:数百年 多くの血を吸ってきた場所だ 2年前の決着をつけるにはうってつけだろう
※REハヴィエ下さい
==遺跡バトル前半==
K: I've been waiting for you, rookie.
ク:待ちわびていたぞ… 新兵
※現在完了進行形なので日本語訳の通り『待っていた』感がすごい。英文法テキストに現在完了進行形の例文として載せれる
K: Oh, worried about the girl, is that it Hmm, that's just like you. You always had poor judgment.
ク:ほう あの娘を助けに行くのか? お前らしいな なんとも甘っちょろい判断だ
※お前はいつも間違った判断をする、みたいな感じのニュアンスなので、ダークサイド・クロニクルズ(以下、DC)で、あの状況下でもマヌエラちゃんを助けようと決めたレオンのことを思い出した。そう考えると、その辺りはオリジナルハヴィエと同じ要素がREハヴィエにもあるのかなと期待…!
K: But if you think I'm going to let you out of here alive...you're even more naive than I thought.
ク:生きてここを通れるとでも考えていたか 思った通り浅はかな奴だ
※naive = 経験不足ゆえに考えが甘い、馬鹿正直という意味なので、そのまま素直に受け取るなら「思っていた『よりも』はるかに単純で考えが甘いな」という感じがする。日本語だと「思っていた『通り』」になってるのは、多分クラウザーさんの皮肉を含めてそう訳しているのかなと推測…常日頃から嫌味ったらしい言い回ししがちなのかなというのが個人的なイメージ
K: You can't save her. You can't save anyone
ク:お前には誰も救えん 誰一人な
※これはたぶんレオンに、というより、自分に言ってると思います派に一票。自分の悪い部分がなぜか嫌な奴とかを通して見えてきたりして、自分の悪い部分なのに、なぜか相手が悪い、みたいなことを思ったり言ったりしがちなので。というより、相手の嫌なところが自分の中の嫌いなところなのかもしれない
L: Give it up, Krauser
レ:黙れ クラウザー!
※ここまで師の存在を感知していながらあえてを無視を貫いていたのがいいなと思う。同じ「黙れ」でも"shut up"(すごく失礼)とかになってなくて、単純に「やめろ」って言ってる感じが弟子っぽくて可愛いなあと思いました、まる
L: Being a lackey for these maniacs...won't bring your men back.
レ:あんな奴らと組んだところで…何も変えられない
※日本語版だと詳しく言及されてないけど、「何も変えられない」の部分が英語版だとちゃんと「あんたの部隊(部下)は戻ってこない」って言ってるところが、逆になんか良かった
英語は主語述語目的語ぜんぶがっちり決めてないと基本ダメな言語であるから、そこをあえて言葉にせずとも同じ空気感を共有した中で会話できる日本語ならではの訳出にすることで、英語よりもこの師弟間での「あえて言葉にしなくてもお互いに伝わる関係性」みたいな感じになってて大変に強火なんじゃないかと思いました
「あれ取って」って言われて「あれってどれ?」と言わずに無言でスッとテーブル醤油渡す…みたいな(なんの話?)
L: And the what the hell for Revenge on the government You think they would want that
レ:目的は何だ? 政府への復讐か? そんなこと誰も望んでない
※これも英語だと"they would want that"だから、前のセリフの"your men"つまりクラウザーさんの部下、になる。「あんたの隊員たちはそんなこと望んでない」になるんだけど、日本語だけ聞くと「誰も望んでない」だけだから、具体的に誰を指してるか少し分かりにくいと思われるが(ちゃんと少佐のテント調べてたら分かるかもだけど)、前述のテーブル醤油みたいなあれがそれでこうなったんだと私は理解しました
K: Revenge You think I'm doing all this...for revenge
ク:復讐? 俺がこんなことをしている理由が…復讐のためだと?
※このシーンのクラウザーさんの、全然ルーキーが俺のことわかってくれてないんだが感がとても好き(英語版はよりそういう印象を受ける)。復讐ほど単純ではいられなくて、もっと高尚で(後に『啓示』って言ってる感じからして)もっと複雑でもっと後がない状況があってそこからこういう行動を取らざるを得ないのに、こうするしか道がないのに、ルーキーは全然わかってくれてない、そんな復讐という一言じゃこの気持ちを到底表せない、みたいな
理解されていると思ってるってことなんだよな…そう思える関係性だったってことなんだよな…フーーーン
L: Isn't that what this is all about
ク:違うとでも言うのか?
※でもいくらテーブル醤油な関係性だったとしても、二年ぶりに再会した師匠がまさかあのイカれ教団で働いてて、かつ寄生虫を身に宿してる(ナイフバトルの時にレオンくんは気付いてると思うので)なんて予想外な展開になっているから、少佐のテントに残ってた手がかりから、ハヴィエの復讐をしたいんだな、と考えるのが精一杯かもしれない…?
K: You see, in that jungle, I had a revelation.
ク:俺は…あの密林で天の啓示を得た
※”revelation”からヨハネの黙示録を連想した。あれは世界の終わりの時に現れるであろう現象の予言を羅列したみたいな内容で、それまでの世界が一変するような予言を神から得たヨハネみたいに、BOWの力を目の当たりにしたクラウザーさんも自分の中の価値観がまるで変わってしまったんだというのにリンクしてるのかなと思った。これはDCクラウザーさんの胸中でも語られてた内容とも関連する。BOWを神のようなヒトより上位の存在、高尚で畏怖すべきものと捉えているんだなと
K: The most important thing in this world is pure, unadulterated power
ク:この世界で何よりも重要なものは純粋で 圧倒的な"力"だとな
※他のものに影響を受ける相対的な力ではなくて、絶対的な力、神のような唯一の力(アメリカ人なので唯一神のキリスト教感が入ってるはず)って感じがする
左腕見ながら言ってるからこの辺りもDCと同じ…REハヴィエを頼みます…
K: Los Iluminados have given me that.
ク:教団はそれを与えてくれる
※本編と関係ないメモ、Los Iluminadosについて
今更ながらちゃんと調べようと思い、Googleスペイン語→日本語翻訳にかけると「ライトアップされた」というパリピかよって感じのいつもの翻訳をしてくれたけど、ちゃんとした表記としては"The Enlightened Ones"らしい、悟りを開いた人たちという意味、へえ
L: You know, you were always an asshole. *これ言った時にクラウザーさんが鼻で笑う音が入ってて芸術点高し
レ:昔から嫌なやつだったが…
※クラウザーさんの鼻で笑ってる感じからして多分レオンくんが面と向かって「嫌なやつ」って言ったのはこれが初めてなのかもしれない。それか、割と言っててまた言ってる、のほうか。上下関係絶対な軍に所属してたのなら、そんな失礼なことしたら除隊ものだと思うから、まあ前者のほうな気もするけどテーブル醤油だから後者の関係性も否定できない
L: But at least you had some kind of code, some honor
レ:少なくとも以前のあんたは誇りも持ち合わせてた
※英語版にある"some kind of code"はcode = principleでその人の行動原理とか道徳的原則みたいな、軸的なものの印象なので、前のナイフバトルで言ってたレオンくんの"A soldier like you"からしてたぶん尊敬していた軍人というか師としての軸が今のクラウザーさんにはないって言いたいのかなあと思った…でも実際は最後の瞬間までレオンくんの師だったよ…
L: And look at you now.
レ:今じゃ このザマか
※煽り7割、表に出してないけど悲しみ3割って感じ。いや、悲しみ3億割…多分、嫌味ったらしい師匠に似て弟子も煽って相手を叩き上げていくスタイルなんだと思う、師匠に戻って来て欲しいんだな
K: Enough reminiscing. Move out and draw fire, soldier.
ク:思い出話はここまでだ 始めよう 最後の教練だ
※Cambridge Dictionaryによるとreminisceは"to talk or write about past experiences that you remember with pleasure"つまり『"楽しい”過去の経験を語ったり書いたりすること』とあったけど、確実にこの『楽しい』ニュアンスをそのままの意味じゃなくて皮肉で言ってるからreminisceなんだと理解した
==遺跡バトル前半戦、アクション中のセリフ==
K: Better run, rookie.
ク:走れ 新兵!
L: Not like I have a choice.
レ:やるしかないのか!
※ナイフバトルの時から言ってる、ずっと戦いたくないしやりたくない
K: Way too slow
ク:遅すぎる!
K: What's wrong Show no mercy
ク:何をためらう? 遠慮は無用だ!
※情け容赦なく来い、って感じ
K: You're slow. And so goddamn weak.
ク:ぬるすぎる その上あまりに脆弱だ
※"So, goddamn, weak."って区切って発音するので、クッソ弱いって思ってる感が出てる
K: You think you can get the drop on me
ク:持久戦に持ち込みたいらしいな
※get the drop on = 〜よりも先に銃を撃つ構えに入る、出し抜くなので、直訳だと、(俺より)先に銃口を向けれると思ってるのか?とか、出し抜けると思ってるのか?って感じだと思うんだけど、日本語は持久戦について言ってる。レオンくんはクラウザーさんを出し抜けないし、銃のエイムもクラウザーさんより素早くできないだろうから、レオンくんが頑張ろうとすればするほど戦闘は長引く = 持久戦になる、ってことを言いたいのかなと推測。そう考えると、皮肉というか煽りに煽っててちょっと笑ってしまった
K: Guess I'll make the first move
ク:来ないならこちらから行くぞ!
※面と向かって戦わないで逃げてると言う
K: What was that
ク:遅すぎる!
※日本語だと同じ「遅すぎるシリーズ」なんだけど、英語だと、あまりに反応が遅すぎてその動きはいったいなんなんだ!って感じ
K: There's nowhere for you to run.
ク:じわじわと追い詰めてやる
※そのままだと、逃げる場所はどこにもないぞ、って感じだけど、それをあえて『じわじわ』入れて来てるのはすごい、「嫌なやつ」感が増してる
K: I don't remember teaching you to move like that.
ク:そんな無様な動きを教えたつもりはない!
※"I"にイントネーションついてるから、本当に『俺が』全てを教えたレオンなんだなとひしひし感じます…強火ェ…
L: But you did teach me never to match the enemy's pace.
レ:"相手のペースに乗るな"とは教わった
※レオンくんが小さく自分に対して呟くように言うのが、なんか普段から少佐にはバレないように小さく文句言いながら訓練受けてたのかなと思ったり
K: You can't hide forever
ク:それで身を隠したつもりか?
※柱にずっと隠れてると言う、そうやってずっと隠れてはいられないぞって感じ
K: Don't stop moving, soldier
ク:止まれば死ぬぞ!
※最後に"soldier"って呼んでるところから教官モードなんだなあというのはありつつ、立ち止まったら死ぬのは心境的にもクラウザーさんなんじゃないかなとも思ったりした…
K: Where is your instinct
ク:手加減はなしだ!
※instinctって本能、直感だから後のセリフで出てくる"Go with your gut Don’t think"「直感を信じろ」っていうクラウザーさんの口癖から来てるんだと思われる、あの手この手で追い立てて、レオンくんの思考より本能(闘争本能、動物的な直感)を引きずり出したいから、これが転じて、手加減はしないしさせない、って翻訳になったのかもしれない
K: Well done
ク:やるな
※ナイフバトルの時と同じくとてもレアなセリフなのでは!?
出現確率はやっぱりSSRな気がする
==ゲームオーバー時==
K: What the hell were you doing for two years
ク:2年間いったい何をしていた?
==遺跡バトル前半戦終了後==
K: You better hustle. Who knows what's become of the girl.
ク:せいぜい急ぐことだ 小娘を救いたければな
※全然関係ないけど『小娘』って呼び方がちょっとおじさん感出てて新鮮、あんまり若い世代は使わない言葉のチョイス。bio4よりも年齢上な感じするのでpretty boy呼び事件からしてもRE4時点でやっぱり30代後半から40代前半くらいなんかな? レオンくんと一回りくらい差があると師弟感増すのでいいなと思う