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    iria

    @antares_1031_

    小説と後書き置き場です

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    iria

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    あとがき 
    「はにかみ」「雲間」をお借りした小説

    少女漫画展開なろささです。

    両片思いで、盧笙目線のお話。
    ですが、本当に書きたかった部分はあまり書けんかったなーと言うのもある作品です。

    関係性が近いほど踏み出せない一歩っていいよなー。
    いまあとがきを書くにあたって読み返しているのですが、ほんっとに少女漫画すぎてニヤニヤしますね…ははは。

    少女漫画家の担当編集の方のお話で、「自分が思っている3倍恥ずかしい話を書け、それが読者にとってちょうどいい」というのを覚えていて、ずっと励まされています。
    というか、プロの漫画家さんでも恥ずかしいんだ…そりゃ恥ずかしいよな…と
    そもそも創作って恥ずかしいものだし。やなせ先生もそのようなことを仰っていた。

    話が逸れました。

    突然結婚報告をする簓ですが、男友達ってそうなる確率高いのかなあと、思います。実体験?で。二人ってそういう話しなさそうだし、ほんまに突然決まったでーって言い出しそうですよね。お互いに。


    恋愛してる時って、深読みしてるのかしてないのかわからない思考回路に陥りがちで、ちょっとしたことでも自分の都合の良いように湾曲して受け取りそうに(良いことも悪いことも)なると思うのですが、それをゴシップネタと同列に書けたのが気に入ってます。全くの偶然。あまり深く考えずに書いてたらこの形になったんですが、今は1番のお気に入りポイントです。やったー。

    こういう憶測記事って、やっぱりどうしても出るだろうなと。
    以前、好きな動画配信の方がそういう話をしてらして。ちょっとした目配せとかちょっとした表情の変化とかを、切り取って「ここつなげる?!」って感じで編集されて勝手に想像で色んなことを書かれる。無意識の行動や表情なのに。と。
    きっと簓さんにもついて回る問題?だろうなーと。


    寝てる相手にこっそりキスするのは定番なシチュエーションだと思うのですが、その時にバレて気まずくなる流れが共感性羞恥で苦手すぎるので、そうならないような展開を心がけています。(以前ハマったCPでも同じような話を書きました)
    アルコールの味がするキスって良いなあと、この酒飲みの二人っぽいなあと。
    でも、もっとそれを主軸においた話で登場させたかったなあーっていうのは心残りかもしれない。もっとお酒をテーマにして話を書きたい。


    寝てる簓を布団で寝かせようと起こす場面で、最初は腕を小突いて、次にその腕を軽く掴んで揺さぶる場面ですが、本来なら腕ではなくて肩を掴むと思うんです。友人とかの距離だったら。普段だったらそうしているはず。でもわざわざその腕を掴んで揺さぶるというのは、少しでも相手の肌に触れてみたいという欲の現れです。
    自分の描写が稚拙なのでここで言い訳をしています。
    多分動きの流れとしては不自然になると思うんですが、その不自然な触れ合いがもどかしい恋愛状態を表せたらいいなと思っていれました(感想文)


    簓さんはずっと狸寝入りをしていたのか、本当に寝ていたのかは謎です。
    どっちでも良いですが、酔い潰れて寝てしまうのは盧笙の前だけだと思います。
    気を張っていると、飲んでも飲んでも酔えなくないですか?
    気を許した友達とか家族の前だと酔ってしまうんですが、ちゃんとしなきゃいけない場面や人たちに囲まれていると、飲んでも飲んでも酔えないんです。私。
    簓さんも多分外ではそんな粗相しないと思う…思いたい…
    どつで飲んでる時とかはパラ酒の通りだと思うのですが…今回は気の緩みと疲れと全部重なった寝落ちです。じゃあやっぱ寝とるやんけ。
    もしかしたら前髪に触れられた時に意識が浮上し始めたのかもしれないです。

    キス止まりなのか、この先もしたのかはご想像にお任せします。
    パス付き成人向けでこの先を書きたかったのですが、週ライはいつも時間がなくて無理でしたねー。いつも思っています。
    しかし、成人向けの小説を書いたことが人生で一度もないので、マジで目も当てられない内容になりそうで怖いです。

    これはまだ夢のまた夢の話なのですが、週ライ小説を書き溜めて本を出したいなあと考えているので、その時に書き下ろし要素として追加するかもしれません。夢の話です。げんたろーの発言と同等だと思ってください。鵜呑みにしないでください…。(でも紙の本は出したいと思っています)
    イベントも参加経験少ないし、通販もするかどうか未定というか需要がなさすぎるので本当に出すかわからんのですが、以前出した時にあまりにも楽しかったのと、過去の自分の小説にいまも助けられているので。過去の自分サンキューな。なので自分用にはこさえるかもしれん。


    翌朝、何事もなかったかのように振る舞う簓。
    酒の勢い、酒のせいで記憶がないという体にしたくて、それを察する盧笙。
    阿吽の呼吸がこういう時にも現れたら良いなあ。
    歯磨きの描写すごい気に入っています。爽やかなミントの香りとざわざわした感情や後悔を一緒に吐き出して、「今日も仕事だ」で切り替える。
    養成所時代や芸人時代と大きく違うのはここで、やっぱり26歳の二人だなーって思います。自分の感情や恋愛模様よりずっと優先させなければならない仕事。すっかり社会人です。

    寝癖つけてる簓さんかわいいですねえ。
    この寝癖、全然違う話の元ネタからきてて、「腕枕の形に寝癖をつけてる恋人の簓」というのがやりたかったんですよね。その名残です。そしてその話は没になりました。

    とにかくこのお題難しくて…。
    はにかみ、雲間…
    めっちゃくちゃ悩みました。はにかむのってどっち?どっちもかわいい。じゃあどっちもはにかませようか、と。雲間要素は全然なくて。意地でちょっと入れた感じです。
    はにかむって何かということを辞書引いたんですが、少しだけ恥ずかしがる様ということで、少しって難しーっ!とさらに頭を抱えました。

    そして、そういう感情をうまく隠すのが簓さんなので、どうしたらいいのか分からなさすぎたのですが、洗面所で「はあーーーーっ」ってしてる姿が思い付いたのでよかったです。誰もいないところで人間らしさをちょっと出してる簓さんかわいいですね。
    簓さんも簓さんで後悔に苛まれていたので、そこも出せてよかったー。あぶねー。
    隙がない人なので、どう隙を作るか悩ましいです。
    二人のはにかみのひと時は、現実の忙しなさに押し流されていってしまうところも、すごく気に入っています。社会人忙しいよねー、わかるわかる。

    BGMは damn / 藤井風 です。

    ずーっと書きたかったのですが、これまた書ききれなかったのでリベンジしたい。
    盧笙→簓の曲だなあって思っています。

    まさかこんなに拗らせるとは って。
    だんだん遠くなったあなたへ って。

    これは恋愛感情だけではなくて、芸人としての簓に対する感情とか、そもそも「漫才」という存在そのものに対して抱いてそうな感情で、それを「いつかあんたに辿り着くから」と思ってそうだな、躑躅森。
    そこらへん全然書けなかったから書きたいのだけど、いまここで書いてしまったから書けなくなったかもしれないワッハッハ

    MVの風くんの雰囲気も盧笙っぽくて好きです。
    絵として。「イケメン」とかじゃなくて、「色男」「ハンサム」という言葉が似合う風くんのビジュアル、すごく盧笙。風くんのMVどれも大好きー。


    自己満足あとがき終わりです。
    やっぱり時間がたつと色々と忘れちゃってるなー。

    この話は微笑ましく読めるところが好きです。
    少女漫画展開も大好きなので、それが書けてよかったです。
    全体的に今回のあとがき、小学生の作文になってしまってるので、つぎはもっとがんばりたいとおもいました。
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    iria

    DONEお題「願いごと」「銀河」をお借りした小説です。
    しくじった。深夜の横浜、中華街。昼間の観光地らしい賑わいとは様変わりして、深夜はほぼ全ての店のシャッターが閉まり、しかし対照的にギラギラと大きな看板の灯りが照っている。
     簓は息も絶え絶え、追っ手から逃げている最中だった。片足を引きずりながら薄汚い路地裏へと転がり込むように身を隠した。暴れる心臓を押さえ込むようにぐっと息を潜め、周囲を伺う。どうやら人の気配はないようだ。その瞬間、急激にどっと疲労と痛みが体を襲った。
     張り詰めたものがプツンと切れたのと同時に、簓はズルズルとその場に座り込んだ。するとすぐにスラックスがじわじわと湿っていく。どうやら排水が地面に溜まっていたようだ。
     そんなことは気にする間もない。息をするたびに刺すように痛む肋骨はどうやら数本折れていそうだ。引きずっていた右足を見ると、足首がありえない太さに腫れ上がり、どす黒い紫色に鬱血している。かなり熱をもっているようだが、痛みに反するように感覚は鈍い。先ほどから何故かズキズキと痛む左手を見てみると、薬指の爪から血が出ていた。爪が半分剥がれかけている。額や瞼の切り傷からも出血し、他にも数える気にもなれないほどの擦り傷や、打撲の跡が全身にあった。青色のスーツに吸い込まれた血液は、濃紺のシミをつくっている。
    2207

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