いつもお題をお借りするときに心がけていることがあります。
それは「お題をきちんと組み込む」ことです。
いつもそれができているわけではないですが、お題のワードをただ単に作中に出して終わり。にはしたくなくて、そのお題にきちんと絡めた内容にしたいと心がけています。お題がお話の中心核にくる、みたいな。理想では、です。できてるかどうかは別。
今回のお題の乱反射と制汗剤。この二つが並んだとき、どうしても夏の旧どしか出てこなくて、一つ前の小説で書き漏らした部分もあったので、旧どで再チャレンジしました。夏の旧どは私にとってサビなので。サビを聞いてくれ。
推しCPには海に行かせたくなるタイプのオタクなのですが、簓と盧笙の場合、どうやったら海に行くか考えました。1番自然な流れでと考えると、ロケしかない。ロケしかないんじゃあ!と思い至りました。
自分の妄想の中でくらい好きにすればいいのに、といつも思いますが、それをすると自分の中にいる解釈違い絶対許さない厄介オタクがでしゃばってくるので。
まぁ全部にわたって「こんなことしない!」とは常々思っていますが、そのセーフラインをギリギリ攻めている感じです。
公式を何よりも尊重したいし絶対に守りたい。でもそれをいうならそもそも恋愛なんてしないわけで。CPとして成立しないのですが、そこはもう腐女子の業です。一生背負って生きていく。脳内にいる自分と常に殴り合い。クロスカウンターです。二人は付き合わない派VSえっちな二人が見たい派
外ロケをするとなると、きっと駆け出しで、深夜帯のローカル番組のワンコーナーだろうな、と。そしてたまたま私が住んでるところの近くに、海上アスレチックができたと耳にしたので、それならロケとして成立するだろうと決めました。
大阪近辺の海上アスレチックを調べて、行くならどれくらいの距離感だろう?と気になり、どつの二人の生活圏が明確にわかるわけではないので、某お笑いの養成所がある場所(そこに通っていただろうから近辺には住んでるはず)の最寄駅から電車調べて、あー意外とこんなに時間かかるのね、と。
じゃあロケをこの時間にするとして、着替えとか打ち合わせとかマイクチェックとかカメラのチェックとかスタッフさんのリハとか色々逆算してやっぱり始発だな、早朝の電車だな、と決めました。
10時現地集合、そこから打ち合わせと着替えと色々準備があって、12時から14時ごろまでロケ(小さなコーナーなのできっとこれくらいあれば十分だろうと)15時前解散くらいの勢いかな?と。ざっくりタイムスケジュール。
ロケって、始まるまでが長い印象があります。スタッフさんがものすごく頑張っている。遊園地で働いていた時に、担当アトラクションにTVのロケが入ったのが役に立ちました。スタッフさんも、出演者側も大変で。プロってすごいです。
駆け出し若手芸人なので交通費なんて出ないし、マネージャーもつかないだろうなと。
これもテレビか何かで見た芸人さんの小話を覚えていました。なんとなくですが。
あとアイドルの追っかけをしてて、その時の経験も。(ライブに行く途中の電車内でまさに目の前にそのアイドルが座ってたことがあります)
話が逸れまくりました。
そして初めてのロケは当然失敗するだろうなと。
これも突然ブレイクして売れてしまった元芸人さんの実体験からヒントを得ました。とにかくロケの経験がなくて、いつもぶっつけ本番で手探り状態だったと。
いくら笑いの神様に愛されている二人だとしても、人間なので失敗もたくさんしてきたと思うんですよね。というかしてて欲しい。才能だけでは売れない世界なので。
でも失敗しても、隣に盧笙がおればなんとでもなるって思えたんです。簓さんは。そしてそれを実感している隣で同じ事を盧笙も思っていたのです。
だから「お前と組めてよかった」なんです。
簓さんはをそれを一人で噛み締めるように胸の中で思うに留めていましたが、盧笙は真っ直ぐなので口に出して言います。
26歳の盧笙ももちろん真っ直ぐなのですが、おそらく口には出さないだろうな。
若く、剥き出しの真っ直ぐさだから口に出せるのだと思います。
後もう一つ理由があるとすれば、好意のあらわれなのですが、簓さんは自分にそんな感情が向くわけがないと思っているので、それに気がつきません。
周囲のことには敏感ですが、自分のことにはとことん鈍いといいなと思います。
そういうところがほっとけないんですよ。わかってますか?自分を大事にしてください。ちゃんとご飯を食べてください。ちゃんと寝てください。
なんか女子高生みたいなご飯の食べ方してそう。ちまちましたもの、ちょこちょこ食べみたいな。女子高生にどんな偏見持ってんだわたし。そしてそれは4歳になろうとしている自分の娘の食事スタイルだ。
バス停で食べてたたこ焼きはお金が無いのでふたりで半分こです。
多分ロケ弁とかもでないと思うので、海の家で割高になった美味しくも無いたこ焼きを半分こします。焼きそばとかだと正確に半分こできないので、ちゃんと個数で割り切れるたこ焼きを食べます。これも価格帯とか他のメニューとか一応相場を調べました。
あと何も考えずにスニーカーで行くのも若者っぽくて良いなと思います。
まあ片道何時間もかかるのだし、ずっとビーサンというわけにはいかない。
でもまあクロックスくらいは履いててもよさそうなものですが、そこまで気が回らないほど緊張と興奮していたのですね。
バス停で待ってますが、書きながら熱中症にならないかずっと心配でした。
ごめん…長いこと待たせて…せめて15分とかにすればよかったか…?
ハンディファン的な物も持っていっているとは思うのですが…登場させる機会がなかったです。
私自身、万年文化部で制汗剤というものをあまり使ってこなかった人生なので、使い方から種類とかまで調べました。
本来は汗をかく前にするのですね…。でもまあそこはええか、と。若者二人も適当に使っとるやろ、と。冷たくて気持ちいいし。
汗拭きシートで拭いてる時にお腹がチラッと見える盧笙、めっちゃえっちですよね。そりゃ目を逸らしちゃいますわ〜。ロマン。
ああ違う、間違った。っていう言い回しが気に入ってます。この反射的にとってしまった行動も、その行動に起因する感情も全部間違いなんですよ。簓さんにとっては、というか「世間的」には。「相方」としては。
それを誤魔化すためにスプレーするのも可愛くて好きです。爽やかな香りが切ないね。
大まかにプロットだけは組んでたんですが、あまりにも内容がすっからかんで、会話の内容なんて何も考えてなかったんですよね。ただ「反省会する」とかしか。でも次のシーン的には「こいつと組んで楽しい、よかった」を実感させるような流れにもってかないといけなくて、頭を捻りまくりました。
でもそれらをうまく繋いでくれたのが、スプレーを盧笙に向かって噴射するという行動で、それがあったからうまく感情をつなげることができました。あっぶねーーーー!まじで。自分よく思いついたな。これは褒める。
気持ちの誤魔化しも、盧笙のリアクションも、スプレーひとつで(しかもちゃんとお題のアイテムで)繋いで表現できました。はあー。
運動神経は良い盧笙なので、アスレチック自体は軽々とクリアしそうなのですが、なんも無いところで滑ってずっこけてそうですよね。想像して一人笑いながら書いてました。マジで面白すぎる躑躅森。そしてちゃんとそれを「羨ましい」と思っている簓も書けました。そういうのはきっと盧笙担当。天然というか、偶然とか運とか、コントロール不能なところを味方につけちゃう。簓は計算して計算してその上に笑いを成り立たせる担当。二人とも笑いの神様に愛されているよ。お互い無い物ねだりだね。
そして私は海上アスレチックというものをよくわかっていなくて、体験したわけでもないので動画サイトでどんなものか見てみました。ありがとうフィッシャーズ。有名なあなたたちの動画、こんな形で初めて拝見したよ。
恋心というのは人間の錯覚なんだそうで。
脳内物質が分泌されるんですって。そしてそれは3年程度しかもたないそうです。ちゃんと調べてない、聞き齧りの知識ですから間違っていると思います。
しかしそれって良いなと。永遠の愛なんてのは結局3年しかもたない。それって絶望であり希望ですよね。(そういう話を他ジャンルで書きました。3年我慢して忘れようとする話)
でも実際は、その3年のうちに相手にもう一度恋をしなおすと、また3年伸びるのだろうです。永遠の愛って不変ではなくて、賃貸更新形式なんですねえ。
そして人間は脳に支配されている生き物なので、脳がそれを分泌している限りは決して無視できない感情だと思います。(それを遮断するのは上手そうですが)(精神と肉体を分離させると体を壊すと星野源も言ってたから気をつけてね簓さん)(倒れちゃうよ)
水が入ったコップに一滴絵の具が混ざると、もう取り除けない。でも一滴だけだからまだ無色のまま。それらが積み重なってどんどん色づいていく。そして色んな感情の色が混ざって汚く濁っていくんですね。どんどん真っ黒に。
その感情を確かにもっているのに、そんな簓を全く気にもしない盧笙の真っ直ぐさが眩しいですね。まさに乱反射。チカチカと揺れ動く光は、予測不可能で、目と胸を刺す。そしてその真っ直ぐさのまま「気になる人がいる」なんて言われたら、こたえますよねぇ。
ここで言う盧笙の「気になる人」が異性なのか、簓のことなのか、どちらとも取れるようにしました。本文を書いてみるまでは私の中でも未確定でしたが、今はどちらか決めました。というか、どちらか分かるような書き方をほんのりしたのですが、わかりますか…?わかってもわからなくてもどっちでもいいのですが…。え、不安になってきた。丸わかり?もしかしてバレバレ?
盧笙のまっすぐさに射抜かれて、好きを募らせる一方で、同じ真っ直ぐさで苦しめられもするというところを…書けているでしょうか?
時空異邦人KYOKOの「私を傷つけては癒す」という台詞が好きすぎるんです…
恋愛というものを形容するのにこれ以上ないほど的確で詩的な表現だなと、思っています。だいすき…
今回のBGMは前回に続き米津玄師の「まちがいさがし」です。
早朝の朝の電車内だけ「灰色と青」かな?違う話でこの曲メインにしたいなあと。
まちがいさがしの歌詞があまりにもろささすぎて毎日聞いては泣いています。
すごいよ、ねえ本当にすごすぎて呻いてた。誰かと分かち合いたい。苦しい。
君の目が貫いた僕の胸を真っ直ぐ と言う歌詞がまさに今回の盧笙の眼差し。
めっちゃくちゃ意識して、どうすれば真っ直ぐさを出せるだろうと。
でもあまりにも美しく書きすぎたかもしれない。薄っぺらく無いですか?
私は盧笙を美しい生き物だと思っているからこういう表現になるのか?とこれを投稿して割とすぐに思い至って恥ずかしくて死にそうです。だって、ステの、里中盧笙、圧倒的美じゃん…あんなに美しい男、そうそういない…美しさの暴力
その印象があまりにも強すぎるのかもしれない。ずっと追いかけてしまう。
ステで旧どが見たかったな…(強欲なオタク)
ステはほんまに素晴らしくてたくさん支えられている。あのステがなかったら無理だった。この巨大な感情を抱えきれずに日々苦しみながら生きていくところだった。危なかった。
そしてステでさらにクソデカ感情浴びせられて、結局息も絶え絶えなのであった。わかった。もう一息に殺してくれ。
あともう少しで毎度!生きたろかい!にトドメを刺されると思います。
せめてBOPまでは生きていたい。BOPで墓標をたてるしかない。
まちがいさがしの歌詞があまりにもろささすぎてまたポイピクに書き殴ると思う。
以上!あとがきでした。
今回の話はマジで本気で書き上げられると思っていなかった。
これ毎週言ってる。でも毎週本気で思ってる。
週ライの毎週参加は一旦これでおしまいです。
でもまだ書きたい話があるので、ろささ自体は書くと思います。多分。
誰かに催促されるか、締め切りがないと書けない性格で…。
イベント参加するのもハードル高いしなあ、と及び腰です。
だからこそ気軽に参加できる週ライは気が向いたらまたしたいなぁ。