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nagakura0315☆quiet followMEMO小ネタ 暴力表現かも Age verification Tap to full screen .Repost is prohibited Let's send reactions! freqpopularsnackothersPayment processing Replies from the creator Follow creator you care about!☆quiet follow nagakura0315DONEル誕 薄暮に聞き慣れた重い足音が、ひとつ。 ジェイミーは欄干に両肘をかけ、灯りがともり始めたほの赤い町並みを猫背で見下ろした。歩く人々を追って頭を左右へ振るたびに腰まで伸びた一束の三つ編みが尻尾のように揺れる。ふらふら、ゆらゆら。提灯型の灯りに照らされた口元が、オレンジ色に緩んだ。 「よう」 足音が隣に並ぶ。迷彩柄のジャケットをその広い背に羽織り、黄金の髪をぬるま風にそよがせて。今日のキャップ帽は留守番らしかった。 「生きてたのか」 肉のない頬がケタケタと笑う。ジェイミーは細めた目で隣の男を流し見た。数日ぶりに見るルークの顔はむっと無愛想に結ばれていた。 「生きてるに決まってんだろ」 「最近見ねーし、どっかでヘマしたのかと思っちまったよ」 1710 nagakura0315DONE冷蔵庫?により機械調教もの。バッドエンド。 5799 nagakura0315DONEルジェ 泡だったスポンジで白い皿を擦る。シンプルな食器一つとっても小さな花の絵が入っていたりしてやけに優雅だ。すっかり汚れの落ちたそれをシャワー状の水で流し、近くの水切りカゴに並べた。 家事をやるようになった。といっても元がだらしなさすぎて『比較的』ってレベルだ。デリバリーやゼリー飲料で手軽に摂るだけだった飯を減らし、ミートローフと餃子くらいは作れるようになった。つまり、肉を捏ねて焼くのが美味くなった。おかげで道具や食器も増えて棚を買い足したほどには充実した生活を送っている。 まさか俺がこんな風になるなんて思わなかった。 親父の背中を追ってきたとはいえ、その家庭的なところは全く見習ってこなかった。軍やらPMCやらと家に居着かない仕事を続けていたら自炊をする暇や理由もない。一人暮らしだし。インストラクターを命じられた最近になってやっとその時間が出来た、が――。 729 nagakura0315DONEルクジェミ雨とふたり 水滴がひっきりなしに窓ガラスを叩いては不規則なリズムを奏でている。 気に食わないテンポだ。ジェイミーは伸ばしっぱなしの髪を気怠げに振り回し、軋む椅子の背もたれに体重を預けた。一日中姿を見せなかった太陽は厚い雲の向こうでとっくに沈み、テーブルに放置しているスマートフォンは沈黙を貫いている。いわば、自由の時間だ。それなのに椅子から立ち上がる気すら起きない。 信頼している弟子が見回りを買って出たおかげで、今日は楽が出来るはずだった。 珍しい休暇のために考えていた予定は、予報通りの雨に流された。弟子は悪天候なら尚更と代理を譲らなかったが、ジェイミーの気分は余計に乱れたままだった。役目がない。せっかくだからストリートファイトに興じようかと思えばこの様だ。ダンスの練習をする場所もない。濡れるのが別段嫌なわけではない。そこまでする必要もないと思っただけだ。 1654 nagakura0315MAIKINGルクジェミ本編はR18予定なので既にそれっぽい会話をしています 2363 nagakura0315MAIKINGいつか完成するジェの家庭環境とかが絡む予定やがてルジェになる話 お天道様が細かい氷をきらきらと溶かしている。カップに入ったいちご風味のかき氷を抱えた子どもは暑さに負けないくらいの笑顔を両側の親に向けた。あの屋台、今日はよく売れそうだな。 この街でこんな平和な光景が見られるのは昼の間くらいだ。まともな親なら日が落ちた中華街に、いやメトロシティに子どもを解き放とうとは思わない。まともじゃない親や聞き分けの悪いガキなら仕方ないが。そんなものを見かけたときは、オレの出番だ。勿論ないに越したことはない。 日差しから逃げるように薬屋のドアを開いた。 全く、昼間から出歩くもんじゃない。額に浮かんだ汗を腕で拭いながら溜息をつく。よくわからない薬や材料の棚で埋められた薄暗い店内と、カウンターから睨んでくる無愛想な店主の方がよっぽど居心地がいい。 3246