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    india_whale

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    india_whale

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    ヨダアシュ/ドゥリアシュ
    R18/全部エロ/♡/地の文ばっかり

    たのしい堕落「じゃ、俺、準備してくっから」

    「待てアシュヴァッターマン。此度はその準備とやら、わし様がやってやろうではないか」

    「ハァ!?」

    アシュヴァッターマンがドゥリーヨダナに抱かれるようになってからというもの、挿入できるようになるまでの下準備はアシュヴァッターマンの仕事だった。それはドゥリーヨダナが「わし様そういうのよう分からんからお前に任せる!」と初手からブン投げたからでもあり、気心知れた友とはいえ大将と仰いだ相手に奉仕をさせることを良しとしないアシュヴァッターマンの戦士としての矜持からくる取り決めでもあった。

    「最初する時にアンタ面倒だからって俺に丸投げしたんだろうが」

    「んなこと言っておらんわい!お前の身体だ、お前が一番よく分かるだろうと思ってだな……」

    「ハイハイ」

    「そもそも!わし様がアシュヴァッターマンを愛でる為の手間を惜しむ筈がなかろう?」

    「……」

    アシュヴァッターマンに白けた顔で凝視されてもドゥリーヨダナの自信満々な表情は揺らがない。これが単なる興味本位の気紛れであり、今考えた口先だけの口説き文句であることは容易に読み取れる。それでも無碍にはできない『なにか』をドゥリーヨダナは持っている。

    「わーったよ」



    寝台の上には数枚のバスタオル、それからボトル入りのローション。

    「で、これくらい解れたらナカに挿れる頃合いで……」

    何でこれから自分を抱く男に尻穴の解し方なんぞ教えているのだろう。釈然としない気持ちでアシュヴァッターマンは解説を続ける。途中でやはり面倒だ!と投げ出すかと思っていたドゥリーヨダナは対面で胡座をかきながらふんふんと頷いている。どうやら今回の気紛れは気紛れでは終わらないようだ。
    只人であった時ならいざ知らず、英霊となった身では無理矢理突っ込まれたところで汚しもしないし傷付きもしないだろう。
    もうどうにでもなれ、半ば自棄になりながらアシュヴァッターマンは下半身の霊衣を解除した。



    「〜〜っ、!? ッ♡♡♡ は、ぅっ♡♡♡」

    その少し後。殺風景な部屋には粘着質な水音と噎せかえるような性臭、微かな甘い花の香りで満ちていた。

    おかしいおかしいおかしい!こんな快楽は知らない!アシュヴァッターマンはドゥリーヨダナに尻穴を好きなようにされながら寝台の上で悶える。
    自分で準備していた時は一種のルーティーンのようなものだったので快感なんて感じなかった。ドゥリーヨダナに抱かれている時に感じるのは彼その人と肌を密着させ、求められているという精神的な高揚によるものだとばかり思っていた。
    それだというのに。まだ指一本しか挿入されていないというのに腰が砕けそうな程感じ入ってしまっている。自分の中にドゥリーヨダナの指が挿入されているのだと思うだけで感度は高まり蕾を引き締めてしまう。そして棍を振るう節くれだった指の存在を強く感じてしまう悪循環に陥っていた。
    行為前に寝台に敷いたバスタオルはすっかり乱れ、アシュヴァッターマンの体液でぐずぐずになっている。

    (っ♡クソッ♡もう限界だッ…!)

    後孔しか触られていないにも関わらずアシュヴァッターマンの性器は限界まで勃ち上がり先走りをだらだらと溢すような有様だ。辛抱堪らなくなったアシュヴァッターマンが性器に手を伸ばそうとした瞬間、ドゥリーヨダナがやんわりと待ったをかける。

    「待て、だアシュヴァッターマン」

    「ぁッ!?」

    快楽に蕩けながらも苛立ちを通り越して殺気さえ孕んだアシュヴァッターマンの視線を鷹揚に受け止め、ドゥリーヨダナは言葉を続ける。

    「おお、おお、褥でそんな怖い顔するでない。お前の美しい貌が台無しではないか。今は此方に集中する時であろう?」

    ぐちゅり、水音と共に内壁の弱いところを擦り上げてやればアシュヴァッターマンの腰が面白いくらいに跳ねる。鋭い眼光を放つ金色の瞳が瞼の裏に隠されその額が皺の寄ったシーツに預けられたのを見て抵抗の意思は無くなったと判断したドゥリーヨダナは満足そうにアシュヴァッターマンの耳元で囁く。

    「良い子だ、アシュヴァッターマン。後でたっぷり褒美をやるからな」

    蜜のようにどろりと甘い声がアシュヴァッターマンの脳髄を灼く。それだけで抵抗する気なんて根こそぎ萎れてしまうのだ。どんな精神異常も無効とするアシュヴァッターマンをも骨抜きにするこの声は甘い毒と言っても過言ではないのだろう。

    手間を惜しまない、という本人の弁は本当だったようで、ドゥリーヨダナはアシュヴァッターマンの悦いところを一つ一つ、時間をかけてその身に覚え込ませていった。準備が終わる頃にはアシュヴァッターマンは自分の身体を支えることすらできず膝をついて腰だけを高く上げる、戦士とは思えない有様となっていた。

    いつの間に霊衣を解いたのだろう、アシュヴァッターマンの背にドゥリーヨダナの肌が触れる。仮初に過ぎない肉体は、それでもしっとりと熱を帯び、汗を滲ませている。呼吸に合わせて緩く上下する胸がすぐそこにあることがアシュヴァッターマンの胸を酷く締め付ける。

    「褒美を取らせるぞ、我が愛しき友よ。お前は何が欲しい?わし様にどうされたい?言ってみよ」

    快楽ですっかり蕩けきったアシュヴァッターマンの脳に例の甘い声が染み渡る。身体の奥底に封じ込めていた肉欲を解放せよと耳元で囁いてくる。

    「……っ、しぃ」

    「んん?聞こえんな、もっと大きな声で言ってみよ」

    「……ほ、しい、だんなの、ぜんぶ、俺ン中に……っ」

    「ふはは!全部ときたか!良い良い、わし様は正直な奴が大好きだ!」

    禁欲的な愛しき友の口から溢れた素直な欲望にドゥリーヨダナは声をあげて笑う。

    「お前の望む通りに。覚悟しとけよ?」

    挑発的なドゥリーヨダナの問いかけにアシュヴァッターマンは力の入らない腕で身体を起こし熱い口付けで応える。

    夜は、まだ長い。


    今回の後日談

    それから暫く、味を占めて何から何までやりたがるドゥリーヨダナと、ドゥリーヨダナから逃げ回るアシュヴァッターマンがカルデアでは観測されたとかそうでないとか。
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