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    ヤク厨

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    ヤク厨

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    kiis♀
    神ki×神に好かれてしまったった41

    神ki×神に好かれてしまったった41♀最近嫌なおかしな夢を見る…

    初めは些細な時々見るような怖い夢だと思った。獣が唸る暗い洞窟に一人でいて、とても恐ろしかった。一人でどうしよう、このままじゃ獣に食い殺されてしまうのではないかと怯えていると洞窟の奥の方から声が聞こえた。『 こちらにおいで、おいで。俺が守ってあげよう』と不思議な声が世一を誘ってきたのだ。だが、安心させるような声と裏腹に、なんだか凄い嫌な感じがした。
    『いやだ!行かない!!』と叫んだら夢が終わって、起きた時ほっとした。良かった、こんなリアルな夢見ることあるんだなと思った。
    そこから頻繁に似たような夢を見るようになった。誰かに呼ばれる夢、先程のように怖い夢もあれば、どこかのお祭りにいる世一を『綺麗な夜空を一緒に見に行こう、おいでおいで、こちらにおいで』って誘う夢。甘い香りの花畑でうっとりするような光景につつまれて、暖かでずっと居たくなるような場所にいた時、後ろからぽんと手を置かれて「ずっとここにいてもいいんだぞ」と世一をその場所に留めようとする夢。でも、毎回断れば終わるから誰にも言ってこなかった。しかし、今日の夢は少し違った。多分棺の中にいたんだと思う。なんだか白くて重い服を着せられてて、世一は焼かれそうになってた。熱くて熱くて苦しくて、でも棺からは出れなくて。泣いていたら男の人の声が棺の向こうから聞こえた。あの不思議ないつも自分を誘ってくる声だった。そしたらそれが『ああ、このままだと焼かれてしまうぞ。焼かれて骨まで灰にされたらもう戻ってこれないな。さあ、俺が助けてあげようか。俺と一緒にくると約束しろ。』『いやだ、いかない!父さん母さん助けて!助けて!』って必死で首をふった。
    するとその声の持ち主は凄く怒って『早く!俺にくだれと言っているだろう、このまま焼かれてもいいのか!』と棺を叩く。
    『おまえの所にいくぐらいなら焼かれてやる!』
    恐怖に押しつぶされそうになりながら、必死に叫び返すと、その夢はバチンと電源が落ちたかのように終わった。
    起きた時、世一の体は冷や汗でびっしょりと濡れていた。

    さすがにおかしいと感じた。このままじゃ、俺はどうにかなってしまいそうだと。
    そんな中、街中でたまたま見つけた占いの文字。普段はそんな胡散臭いところに近づきもしなかったが、藁にも縋る思いだったのだ。
    それほどまでに世一はあの夢に苛まれていた。


    「あ〜〜あんた駄目ねぇ。」

    自分と目が合った瞬間、占い師はため息とともに言葉を吐いた。それと同時にさっと目を逸らして、占い師はさりげなく距離をとる。
    勿論、いきなり突拍子もないことを言われた身としてはその先が気になってしょうがなかった。
    自分の何が駄目なのだろうか。困惑した表情を隠さずに占い師を見つめれば、それ以上見ないでくれとばかりに彼女は首を左右に振った。

    「やっかいなものに好かれたね、お気の毒様。」

    やっかいなもの?お気の毒様?占い師のあまりの言い様に思わず不審げな表情をしていたのだろう、紫に塗られた唇が更に言葉を続ける。

    「いったいどこでそんなものに好かれたのか、憑かれたのか……え?ああ悪霊なんて御優しいものじゃないさ、あんたに憑いてるのはね、神様だよ。」

    「カミサマ?カミサマってあの神様ですか??」

    「そうだよ、その神様だ。え?神様なら別に良いじゃないかって……まあね神様って言われれば悪い気はしないわよね。でもね、あんたはただ憑かれた訳じゃない、神に愛されてるんだよ。」

    「愛されてる…あの、愛されてるってなおさら嫌われてるより良い事じゃないんですか?」

    「はあ〜〜いい?良く聞いて。確かに神に気に入られて神の御加護を得ている人間は割といるんだよ。だけどね、あんたはただ気に入られてるんじゃない、さっきも言っただろ。愛されてるんだ。神様に愛されるってことはね、いずれ神様に連れていかれちまうんだよ。だからあんたは永くは生きられないだろうね。」

    「え…生きられない?連れてかれる?」

    その言葉を聞いて、世一は最近の夢の事を思い出した。今まで見た夢について話せば、占い師は顔を曇らせる。

    「もう既に連れてく気でいるんだね、こんなに若いのに。あんた良かったね、その夢に一度でも応えてたらもうこの世にはいなかっただろうよ。」

    占い師の言葉にゾクリと背筋が凍る。

    「あ、の。祓うとかできないんですか。そういうの。」

    「神を祓うだって!?恐ろしいこといっちゃいけない。誰が神様を祓おうなんて罰当たりなことを考える?どこにいっても皆嫌がるだろうさ、ほら触らぬ神に祟りなしって言うだろう。」

    じゃあ連れてかれるのをただ待つしかないってこと?
    そういうと占い師はうーんと唸った。

    「私の知り合いの神主を尋ねてみなさい。紹介してあげるから。きっと、あんたは他の神にも気に入られるだろうしね、護ってもらえるさね。」

    そう言って占い師は世一に神主の連絡先と場所が書かれたメモを渡す。
    長いこと話をしたが、お代は結構だと占い師は突っぱね、直ぐにその神主の元へいくようにととても険しい顔をして最後の最後まで念を押してきた。

    「なにも出来なくてごめんね。ただ、油断しないでね。神の執着と独占欲はとても恐ろしいんだ。神は傲慢だからね。」

    そう言って占い師は、世一の手に気休めだけどと占い師がしていた数珠を握らせた。
    世一は礼を言い、例の神主の元へといこうと店を出る。その際、占い師の密かに呟かれた言葉は世一には勿論届かなかった。

    占い師はあえて告げなかった。彼女を愛す神は恐ろしく力の強い神だ。入店してきた彼女を見た時から、占い師は冷や汗と動悸が止まらなかったのだから。茨のような黒い弦が彼女の身体に絡みついていて、酷いマーキング、周りへの牽制だと思った。

    「それ程あの子が好きなんだね。」

    ああきっと彼女はいずれどんなに抵抗しても連れてかれる運命なのだろう。占い師は世一の姿が見えなくなる最後まで哀れみの目を向けることしかできなかった。

    一方世一は、神主に電話をいれ占い師の名前をだしたところすぐこちらへと来るように言われ、指定された神社を訪れていた。
    そこは、とても大きな神社で世一でも知っている有名なところだった。
    近くを通った巫女に声をかければ、すぐさま社の中へと通され、中には連絡した神主が待っていた。

    話は軽く聞いてます。と神主は言った。そうして不安がる世一を安心させるように話し始める。

    「ここに祀られてるのは、兄弟の神様でございます。そしてどちらも力の強い神です。世一さん、あなたには暫くここで暮らして貰いましょう。」

    「ここに暮らすんですか?」

    「ええ、一番御加護が受けられるのは、神の近くにいるのが手っ取り早いのです。それに神とも言えども、他の神がいる聖域へは勝手に侵入することは許されません。ここにいれば、恐らく世一さんに執着されてる神は手出しできないでしょう。」

    「やっぱり祓うことはできないんでしょうか」

    恐る恐る世一が尋ねると、神主は困ったような笑みを浮かべて首を振る。

    「ええ、神様ですから。人間の私どもにはどうにも。言い方は悪いですが、神には神にしか対抗できないのです。なので祓うというより、世一さんにここに居てもらい、我々の祀る神に護っていただくことで、神に諦めてもらうの待つしかないですね。」

    「そ、うですか…」

    ご両親には私から連絡しておきます。神主は優しく告げると、今日はお疲れでしょうからと休む部屋へと案内してくれた。
    部屋に一人、やっと一息つく。境内に入り社に入るまで緊張のせいかやけに苦しかった身体は、今は落ちついていた。
    神主の言うここの神の御加護の元にいるからだろうか。
    ふわりと柔らかで暖かな風が世一の頬を擽り、ふと風の元を辿れば障子で仕切られた窓が開かれていた。

    あれ、窓なんて開けられてたかな。

    少しの疑問を持ちながら、窓辺に近寄れば陽の光が世一の顔を照らした。日差しの眩しさに目を細めていた時、「おい。」と男の低い声が聞こえた。びくりと体を震わせ、恐る恐る声の聞こえた方を見れば、窓の外のすぐそばに綺麗な男がたっていた。スラリとした長身に、艶やかな黒髪。前髪の間から除くエメラルドグリーンの瞳が美しい。彼も先程あった神主と同じような服装をしているから、きっとここの人間なのだろう。

    「あ、えっと、こんにちは?」

    「お前厄介なのに好かれたな」

    「へ?」

    思わず聞き返せば、目の前の男は馬鹿にしたようにふんと鼻を鳴らした。

    「まあ、俺と兄ちゃんかいればそんな雑魚すぐぶちのめー…」

    「おい、適当な事言うんじゃねぇ」

    増えた。いつの間にか男がもう一人。顔は似てるが髪型と色がちょっと違う。兄弟なのだろうかと世一が思っていると「兄ちゃん」と黒髪の男が言ったため世一の予想はあたっていた。

    「奴は俺と同等ぐらいの力を持っているし、俺とは違って攻撃性も強い。そんな簡単には手出しはさせないが、防ぎきれるかとは言えると難しい。奴は粘着質な野郎だからな。面倒な手下もいる。」

    「っ…でも俺と兄ちゃんなら!」

    「黙れ凛、おまえはぬりぃんだよ」

    二人は突然現れたかと思えば、目の前で、世一そっちのけで話を進めている。全然話が分からない、何を言ってるんだろう。目を白黒させながら、何か言い合う二人を訝しげに眺めていると、兄らしき男がため息をついてこちらを向いた。

    「おい、お前。」

    「え、あ、はい。」

    「お前夜は絶対外には、いや部屋から出るな。」

    「へ?」

    「この部屋には強い結界が張られている。俺たちの膝元だから、早々には破られねぇ。だが、こちらから招いたとなれば、話は別だ。俺たちの元にお前が来たことで、御相手方は焦って躍起になるだろう。俺たちも出来るかぎり対抗するが相手が相手だ。お前にも協力する義務がある。」

    「はあ…」

    「分かってねぇ顔だな。とにかく、夜は何があっても部屋から出るな。良いな?何があってもだ。奴は姿形を変えてお前を唆してくるだろうが、全部無視しろ。奴に騙されて戸を開けたらおしまいだとだと思え。あとお前、名前聞かれても絶対に答えるなよ、自ら名乗って真名握られたら一気に神嫁コースだ。」

    「わか、わかった!」

    「大丈夫か、こいつ」

    ぐるぐる回る情報に目を回しながらも頷けば、馬鹿な子を見るような目に世一は少しムッとする。

    その様子を見た男は、また面倒くさそうにため息をつくと「はあ、なんでこんなちんちくりんを彼奴は気に入ったんだか」とボヤいた。
    目の前の女に巻き付く少し薄れた茨を見つめる。
    彼女が境内に入ってきた瞬間、強い薔薇の香りに兄弟は「クセェ」と眉をひそめた程の酷い牽制の印。兄弟が慌てて彼女の首を締めようとする茨を断ち切らなければ、今頃彼女は茨の蔓に蝕まれ苦しみ、酷ければ窒息死するところだった。それ程にあの神はこの女を他にやりたくなかったのだろう、自分のものにしたくて堪らなかったのだろう。
    だが、ここに助けを求めてここに来た以上、兄弟は彼女を護ろう。そもそも、こんな若い身空で連れていこうとする方が馬鹿げてる。可愛らしい人の子らは人生を最後まで全うするべきで、我々神の意思でその人生をねじ曲げるべきでないと考えているが、どうやら奴は違うらしい。元々気に食わない野郎だ、あの神の好きにはさせない。

    ちゃりと娘の腕に通された数珠が微かに音をたてた。

    「良い数珠だな」

    「あ、これ?これここを紹介してくれた占い師の人からもらって…」

    「そうか、大切にしろよ」

    数珠にはこの子を護ってくださいという優しい念が感じられた。
    短時間でここまで人を惹きつけることはそうない。現に、あまり人に近づかない姿を現さない弟が己より一番に彼女に会いに行ったのだから。元々色んなものに好かれやすいのだろう。
    確かに彼女の近くは暖かい気で溢れてる。そこを奴は気に入ったのだろうか。相当お怒りなのだろう、境内の外からヒシヒシと感じる威圧と威嚇に、簡単には入らせねぇよと冴は鋭く外を睨み返したのだった。

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    神ki×神に好かれてしまったった41
    神ki×神に好かれてしまったった41♀最近嫌なおかしな夢を見る…

    初めは些細な時々見るような怖い夢だと思った。獣が唸る暗い洞窟に一人でいて、とても恐ろしかった。一人でどうしよう、このままじゃ獣に食い殺されてしまうのではないかと怯えていると洞窟の奥の方から声が聞こえた。『 こちらにおいで、おいで。俺が守ってあげよう』と不思議な声が世一を誘ってきたのだ。だが、安心させるような声と裏腹に、なんだか凄い嫌な感じがした。
    『いやだ!行かない!!』と叫んだら夢が終わって、起きた時ほっとした。良かった、こんなリアルな夢見ることあるんだなと思った。
    そこから頻繁に似たような夢を見るようになった。誰かに呼ばれる夢、先程のように怖い夢もあれば、どこかのお祭りにいる世一を『綺麗な夜空を一緒に見に行こう、おいでおいで、こちらにおいで』って誘う夢。甘い香りの花畑でうっとりするような光景につつまれて、暖かでずっと居たくなるような場所にいた時、後ろからぽんと手を置かれて「ずっとここにいてもいいんだぞ」と世一をその場所に留めようとする夢。でも、毎回断れば終わるから誰にも言ってこなかった。しかし、今日の夢は少し違った。多分棺の中にいたんだと思う。なんだか白くて重い服を着せられてて、世一は焼かれそうになってた。熱くて熱くて苦しくて、でも棺からは出れなくて。泣いていたら男の人の声が棺の向こうから聞こえた。あの不思議ないつも自分を誘ってくる声だった。そしたらそれが『ああ、このままだと焼かれてしまうぞ。焼かれて骨まで灰にされたらもう戻ってこれないな。さあ、俺が助けてあげようか。俺と一緒にくると約束しろ。』『いやだ、いかない!父さん母さん助けて!助けて!』って必死で首をふった。
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    ヤク厨

    MEMO優しい先輩ki×🇩🇪に留学した41ちゃんのkiis♀
    ネタツイまとめ
    優しい先輩ki×🇩🇪に留学した41ちゃんのkiis♀優しい先輩ki×🇩🇪に留学した41ちゃんのkiis♀
    きっかけはちょっとした好奇心だった。大学で貼りだされていた🇩🇪留学の募集チラシ。期間は一年で、🇩🇪の大学に通いながら異文化を学ぼう!という謳い文句に41は軽い気持ちで応募したところ、案外すんなりと審査が通ってしまった。そして41は今🇩🇪の地にいる。41が通うことになった大学は大きく、そこの寮へと入ることになったのだが、41はこちらにきて一つ大きな悩みがあって、それはなかなか友達ができないことだった。異文化を学びに来たというのに現地の人とコミュニケーションが取れなきゃ始まらない。だが、そのコミュニケーションに苦戦していた。🇯🇵では特別人間関係の構築に困ったことはなく、むしろ分け隔てなく皆と仲良くできる41だったが、🇩🇪では一向に友人が増えない。何故かと考えた時、それは明白で41は言語の壁に阻まれていたのだ。勿論留学するにあたってきちんと勉強はしてきたのだが、実践となると上手くいかなかった。まず現地の人は41が活用したテキストのようにゆっくり聞き取りやすく話してはくれないし、矢継ぎ早に放たれる言語を41は上手く聞き取れないことが多かった。それに勉強したとはいえ、意味が分からない単語やスラングは少なくはない。せっかく聞き取れても話される内容がいまいち理解できないため、会話に詰まってしまうのだ。それに41の話す🇩🇪語はあまり上手いとは言えない。一生懸命会話を理解しようとしながら、精一杯の知識で会話を交えようとはするのだが、たどたどしい会話は初めは良くてもだんだんと嫌な顔をされる。41が話が混じるだけで会話のテンポが悪くなると嫌煙されるようになったのだ。
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