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    gobou_fox

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    ムシャクシャしてやった。楽しかった!

    【二次創作】カエデに土下座してベビードールを着てもらう話※注意 この作品は二次創作です。
    実際のカペラと、カエデには関係ありません。

    ネコイナリ・カエデは数年前まで絵のモデルをしていた。
    とある先輩からの頼みで始めたモデルの手伝いによって、今のカエデは存在している。少しだけ変わっているのは、モデルとしての要求は女装だった事。

    これはそんな思い出話とは一切関係なく、モブ生徒のジョン・ドゥ(仮名)がカエデに土下座してベビードールを着てもらう話。

    カエデは困惑していた。
    とある生徒から女装姿での絵のモデルを頼まれたのだ。
    普段から女装を嗜んでいるカエデにとって、女装をすることに対して抵抗はないし、モデルをするのも同じく抵抗はない。
    一般的な服であれば、ある程度はこなせる自信はある。
    それでも、目の前にある衣装は別だった。
    ―ベビードール。
    寝巻に該当する衣服であるが、下着に分類されるそのデザインは、明らかに女性向けであり、扇情的な物も存在する。
    一応、カエデもベビードールでのモデルを請け負ったこともあるが、それは今から3年も前の話だ。
    その頃に比べれば、背も伸びたし骨格も男性的に成長している。
    今でも華奢に分類されるとはいえ、女性モデルの代わりが出来るかと問われれば、さすがのカエデも困難である事を自覚している。
    「身体が出来上がってない3年前だったら着たけど、今は無理ね」
    カエデが断りを入れると、その生徒はどうしてもと食い下がってきた。
    様々な理由を挙げて頼み込むも、カエデとしても自信が持てない頼みは抵抗がある。
    すると、相手はとうとう土下座までし始めたのだ。
    受けてもらえるまで動かないと宣言する相手に、さすがのカエデも根負けしてつい了承の返事をしてしまった。

    ベビードールに着替えたカエデは鏡を前にしてため息を吐く。
    鏡の中には、赤いサテン生地を基調に、襟や裾を黒のレースで装飾したベビードールを着た自分の姿が見える。
    一見すれば、違和感を感じないが、少し目を凝らせばあちらこちらで破綻の糸口が顔を覗かせている。
    未だに線が細いと言われるが、肩幅は確かに広くなったし筋肉も付いた。
    スカート状になっている裾の脇は、尻から足にかけて大きくスリットが入っており、少し動けばレースを通して尻から太ももにかけてのラインが見える。
    丸みを帯びていない筋肉質な肉付きはそれだけで男と分かるだろう。
    それを隠すために普段は服で細工をしているのだが、下着となると話が違う。
    当時と比べて、知識も技術も増えたはずだが、さすがに下着姿での性差をカバーできるほどの特殊メイクまでは修得していない。
    一応、やれるだけやったが、やはり男性であることには変わりなく、これ以上は変身魔法でも使わない限りは無理だという結論に落ち着き、カエデは腹を決めた。

    モブ生徒のジョン・ドゥ(仮名)は、目の前に現れたカエデに目を奪われていた。
    「がっかりした?」
    少し困り顔で問いかけてくるカエデは、男性とは思えない程ベビードールが似合っていたし、美しい立ち振る舞いは華奢な体躯と併せてたおやかという表現がしっくりと来ていた。
    とはいえ、さすがのカエデをもってしても男性であることは隠しきれないようで、注意してみれば男性である事が分かる点がいくつか見受けられた。
    先に断っておくが、モブ生徒のジョン・ドゥ(仮名)は決してそれを失点だとは思っていない、むしろ彼にとってはそれこそが美しさであり、ご褒美であり、性癖である。
    目の前にいるカエデの姿は、彼の様々な努力が結集した結果である。
    それにガッカリするなんて心無いことを思うはずがない。
    礼賛する言葉を探すも、ジョン・ドゥ(仮名)の貧弱な語彙ではとっさに適切な言葉を見つけることが出来ずに歯噛みする。
    上手く言葉にできない代わりに全力で首を横に振る。
    (あなたは美しい)
    カエデが悠然と歩く度に、女性らしいボディラインを出すためにやや大き目に盛った胸に目を奪われるし、ベビードールの裾から伸びる長い脚はそれだけでも十分に美しい。
    中でも、時折スリットから見える尻から太ももにかけてのラインはジョン・ドゥ(仮名)の目を惹きつけた。
    脂肪の少ない筋肉質のラインは誤魔化しの利かない男性性の現れ、浮き上がった筋肉に沿って強調されるスジが真に美しい。
    思わず叫びだしたくなる衝動を抑え、頭を冷やそうと努力をする。
    なんとか平静を装おうとしたジョン・ドゥ(仮名)だったが、肝心の作品については進まなかった。
    というのも、ポージングの打ち合わせ最中に、足を組み替えるカエデの白い太ももの奥を見てしまった彼は、鼻血を流してぶっ倒れる醜態をさらして保健室に連れていかれたからである。
    後にモブ生徒のジョン・ドゥ(仮名)は不可抗力だったと念を押した後、こう語った。
    「黒だった」
    と、

    あとがき
    楽しかったです!(小並感)
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