青春「はじめまして、私は夏油傑 同じ呪術師同士仲よくしよう」
「は?んだオマエ、誰?」
「・・・・・・・・」
「夏油傑 さっき言ったよ?」
「聞こえてたっつーの どこの家のモンだよって話 アタマ使えてる?マエガミくん」
「(ブチ)」
「君、言葉の使い方に気を付けなよ 私たち初対面だよね、ちょっとくだけ過ぎなんじゃないか?」
「は?なんで俺が気使わなきゃいけねーの?お前らが頭下げろよザコ共がよ」(ふい)
バキィ!!(呪霊で五条を攻撃)
チヨチヨチヨ…(びっくりした鳥たちが飛んで行った)
悟との出会いは最悪だった。
なんて乱暴な言葉遣い、なんて酷い態度の男だと、思った。
お互い初対面で思いっきり殴り合って、痣を作って、正座をさせられた
こんな非行ぶり、親が見たらなんて思うだろう。
こんなに横暴で傲慢で子供で 自分を出せる人間は初めてだった。
ーーー小学生
(テスト用紙の点数を母親が確認している)
「96点… まあ、及第点ね この4点のミスは何?」
「ごめんなさい 次は…」
「次は無いのよ、結果は結果」
「…ごめんなさい」
「いつも満点取れるように精進しなさい」
「…はい」
ガチャ
「あら!」(傑の元から離れていく)
父親の帰ってきた玄関へ
「お帰りなさい、貴方」
「ただいま」
キス(「女」の顔と「男」の顔)
「今日の夕飯は何かな」
「貴方の好きなハンバーグよ」
今日も疲れたでしょう? お前に会えたらこんなの屁でもないさ
「………」
私の家庭は人よりも厳しいようだった。
ーーー
「夏油君またそんなに点数高いのすごいねえ!」
「…そうでもないよ」
「うわ~~~!俺めっちゃ今回点数いい!!!ママに見せよ~!!」
「え!?何点何点!?」
「やだ!オマエより低いかもしれねーじゃん!」
「え~!」
(78点が見える)
「………」
ーーー
常に「完璧」を求められる。
成績優秀 温厚篤実
親の理想像。(ハンバーグ描写)
ーーー
「困っている子がいたら助けなさい、悲しんでいる子がいたら寄り添いなさい」
「そんな人になるのよ」
「うん!すぐる、そんなひとになるね!」
「…傑」
(しゃがんで目の高さに合わせる)
「一人称は、「私」にしなさい?」
「はしたないわ」(傑の顔描写)
ーーー
はしたない。
ーーー
親が二人ベッドでキスをし始めるシーン
それをトイレから戻った夏油がドア隙間から一瞬見る
すっと通り過ぎる
ーーー
学校から帰宅してそれに目もくれずリビングでキスをする両親
ーーー
気持ち悪い。
『ダイ、ジョウブ』
「…え」
(後ろを振り向くと黒い影がいた)
『モウ…』
『ダイジョウブ…』
(手を差し伸べる黒い影)
(恐る恐る手を出すと、その手に黒い玉が現れる)
私は、本能的に
(口をあけてのみこむ)
”これ”を取り込まなければならないと思った
「……ッ う、」
(吐いている描写)
酷い味だった
雑巾 吐しゃ物
およそ口にしてはならない味
でも
(吐いてしまって親からその場で叱責を受けている)
『モウ』
心はスッとした
『ダイジョウブ』
ーーー中学生
「夏油くん!」
「どうしたの?」
「ごめんここってどうなってるかな…」(書類を渡す)
「ええっと… ああ、これこっちで直しておくよ」
「え!本当、ごめんね…」
「気にしないで」
「夏油君って本当に優しいよね」
「ね、頭もいいし…言葉遣い綺麗だしかっこいいし!」
「………」
ーーー
男
「夏油くん、学校終わったら遊びに行くんだけど…まあ言っちゃえばカラオケ!行かない?」
「えっと…ごめんね、私委員会の仕事があって…」
「あ~そっか…じゃあまたいつか遊ぼう!」
「うん」(手を振る)
「ほらいったろ~、俺らとは住む世界が違うんだって」
「でも試してみる価値はあったろ?」
(傑が映る)
「やっぱマジメなんだなあ」
ーーー家
(ひっくひっくと母親が泣いている、父親が慰めている)
(帰宅に気づいて父親が近づいてくる)
パンッ(傑を殴る)
何もわからず床に倒れる傑
「お前の帰りが遅いから母さんが心配しただろう どこで油売ってた?」
「まさか遊びになんて」拳にフォーカスが当たる
「違っ、委員会の仕事が長引いて…」
「傑が不良になっちゃったわぁ!!」
(首根っこを掴まれる)
「ぁぐ…」
パンッ
「いい加減にしろ!!傑!!」
「お前にどれだけ金をかけたと思ってる!!」(傑の顔描写)
ーーー
人は、守らなければ。
困っている人がいたら助けなければ。
悲しんでいる人がいたら寄り添わなければ。
『ダイ、ジョウブ?』
「……うん」
「大丈夫」
ーーー
(街にいた呪霊を祓い、それを取り込み味のエグさを耐えている)
「そこの君」
「…え、はい」
「これ、見えるよね?」(呪霊)
「…………え」
(高専スカウトの名刺を渡される)
「君の能力は特別で、扱える人間は少ないがいなくてはならない人材だ」
「人が生み出す呪いを祓い、平和を維持する これは呪術師と言われる人間の仕事だ」
「君はそれを率先してやってのける 簡単にできる事じゃない 本当に素晴らしいよ」
「………」(目にハイライト)
「過酷な仕事だが 同じ仲間がいる場所に、来る気はあるか」
「…あ、え、っと…」
「ゆっくりでいい またここを訪れるよ それでは」
(取り残される夏)
「…」(名刺を見る)
ーーー簡単にできることじゃない
ーーーー本当に素晴らしいよ
(名刺の上に涙が落ちる)
「…ッ、う あ…」
私は呪術高専に入学することを決めた。
ーーー高校専門学校(本編)
クソ前髪。
クソ生意気で。
優等生気取りのクソヤンキー。
~
ーーー(仲良くなったあたりの話)
夏「ねえねえ カラオケ行こうよ」
五「からおけ~??んだそれ」
夏「えっ!?知らないのかい!?カラオケボックスだよ、本当に知らない?」
五「だから知らねえっつってんだろ どーせパンピーのお下品な遊びだろ」
夏「ちっちっち、我々一般人の文化をなめてもらっては困るね」
五「は?」
夏「君からしたら俗物的に聞こえるだろうけど「歌って騒ぐ」これだけではあるけどすっごく楽しいんだから!」
君も知ってる歌も入ってるはずだよ
俺は、お前がそんなに楽しそうに言うもんだから
五「……じゃー…行くか?」
夏「……!」
夏「行こう!」
行ってみてーなって 思ったんだ
~カラオケ
五「ちっせー部屋」
夏「文句言わないの!えーと確かこれ…かな…?」
(席に座る)
夏「悟が知ってるのにしよう」ピッ
五「お前が好きなの歌えばいいじゃん」
夏「君が知ってきゃ意味ないだろ」
五「………」
(曲が流れ始める)
ドンドンズンズン!!!!
五「るっせーーーー!」夏「うわーーー!」
夏「音!音どうやって下げるの!!」
五「早くしろよ鼓膜が死ぬ!!!」
夏「うるさいなあ!わかんないんだよ!!あ、これ!?」
しゅ~~~……
ズンズン……
五「ちっさ」
(夏が突然笑い始める)
五「何、なんだよ」
夏「いっ今の流れお笑いのネタみたい…!ひぃ…!」
五「わっかんねーな、早く歌えよ 始まってんぞ」
夏「ひー、ひー…」
ーーー
~~♪
(マイク握ったまま夏油が歌わず固まってる)
五「……傑?どうした?」
夏「あ、えっと…いや…」
五「……俺の事誘ったんだからさ~~ぞお歌が上~手なんでしょうねえ~」
夏「や、その」
五「は~~~~~~楽しみだなあ~~~~~」
夏「……」(顔をうつ向かせる)
五「(びっくり)え、マジでどうした」
夏「ゴメン」
夏「本当は カラオケなんて来た事なくて…歌なんか歌えないんだ…」
五「はあ?じゃあなんで来たんだよ」
夏「悟となら…」
夏「きっと、」
夏「楽しいんだろうな…って…」(顔真っ赤)
五「…」
(机の上に置いてあったマイクを掴む)
夏「え」
すぅ・・・・・・・・
五「おーーーーーーーれたちはあのこおおおろ~~~~~」
夏「」たどりついたこーーのーーーまちーーー
夏「(噴き出して笑う)」
五「笑ってんじゃねえぞ!!!!傑も歌え!!!!」
夏「歌うって、いうかッ 叫んでるだけじゃん、はははは!!!」
(歌ってる描写)
あんまりにもいじらしくて、何故だか心臓がうるさかった
普段言わねえくせに
俺といるのが心の底から楽しい、なんて顔して
簡単には言い表せない 表せないけど
オマエの事
大好きだ。
ーーー
未完成メモ