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    inano_san

    @inano_san

    オリジナル絵や文を作っています。こちらでは、ネタやらくがき、雑記などを上げると思います。雑記帳、ネタ帳、自由帳のような感覚で使わせていただきます。

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    inano_san

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    『AMETHYST* 世界と旅人』というタイトルのオリジナル創作の短文です。

    #オリジナル
    original
    #小話
    brief(comic)Story

    短文(AMETHYST* 世界と旅人) 自分のことが嫌いと言うのは結局表層的な真実でしかなく、本当はひたすらに自尊心のみが存在している。だからこんなにも悲しくなる。僕と言う人間を言葉で説明すると世間一般で人から好かれるような人格とは遠い存在が表れる。どんなに言葉を駆使しようにも、この世に在る言葉ではこれが限界だ。
     僕は僕が大切でならないから他人にも大切にしてほしい。だと言うのに、この言葉達から想像し得る人間性を好ましく思う人が世に存在するとは思えない。今までもそうだった。誰もこんな人間を良しとはしないのだと知った時にはもうボロボロだった。


    「信じてみて」

     それだけを彼女は言って、僕の前から立ち去った。まるで幻のような雰囲気で佇む奇妙な彼女のその言葉は、妙に耳に残った。

     信じてみて。

     信じることは恐ろしい。裏切られたらまた傷つくことになる。そっぽを向いて生きる方が、願いから遠退くことになろうとよほど楽だ。
     さて、どうしようか。
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    遺跡を巡る旅の途中。
    街の教会の前を通りかかった時、ふと立ち止まったスレイは何かを凝視しながら不思議そうにたずねた。

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    そう問われ視線の先を見やると、そこには純白のドレスとタキシードをまとった若い夫婦。多くの参列者達に祝福され、花びらのシャワーの中を笑顔で歩く二人は幸せそのものだ。

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    「へえ!今の結婚式はあんなに華やかなんだな。まるで戴冠式みたいだ。」
    「そうか。君が知ってる災厄の時代の頃は、もっと質素だったね。」

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