Recent Search
    You can send more Emoji when you create an account.
    Sign Up, Sign In

    炉妻さとり

    @AM_10932

    @AM_10932

    ☆quiet follow Yell with Emoji 💖 👍 🎉 😍
    POIPOI 9

    炉妻さとり

    ☆quiet follow

    オスブラワンドロワンライ
    お題「癒し」

    #オスブラ
    zebra

    可愛い人「15分だけ仮眠を取る」
    「わかりました」
     ショートスリーパーのブラッドさまでも、連日三時間睡眠はさすがに堪えるらしい。
     15分後にアラームをセットし、俺はメンター部屋から出て行こうとするとブラッドさまに手招きされた。確実に時間通りに起こせるようベッドの傍に控えていろ、ということだろうか。照明のリモコンを手にブラッドさまのベッドへ近づくと、腕を引かれた。
    「オスカーも来い」
     俺がブラッドさまのお誘いを断るはずないとわかっているからか、俺が返事をする前にベッドへ引き摺り込まれた。
     ブラッドさまのベッドで寝るのは初めてではない。それなのに、毎回ブラッドさまの匂いと体温に満たされる感覚に心がそわそわする。
     それ以上に、ブラッドさまの姿が俺を落ち着かなくさせた。いつもの制服姿だが、ベストとネクタイが外され、ボタンも第二ボタンまで開けられている。下も、ベルトとボタン、ファスナーが……だめだ。見てはいけない気がする。煩悩を振り払うように顔を上げる。横寝の俺の視界には、ブラッドさまのつむじが見えた。
     すり、とブラッドさまが俺の胸元に顔を寄せる。少しでも俺に近づくためか、胸の前で折り畳まれた手が愛おしい。このごろこうして素直に甘えてくださることが増えた。
     ずっとブラッドさまは俺にとって強く美しく、かっこいいヒーローだった。それは今でも変わらない。変わったのは俺の心持ちだった。いつからだろう。この凛々しい人を『可愛い』と思い始めたのは。
     小さな子供にするように艶やかな黒髪を撫でると、ふっ、とブラッドさまの頬が緩んだ。
    「可愛い……」
    「年上の男にむかって『可愛い』か」
    「ぶ、ぶ、ブラッドさま!?」
     声に出ているとは、そしてそれをブラッドさまに聞かれていたとは! せっかくの休憩時間に嫌な気持ちにさせてしまったのではないか? いますぐ消えるべきか、いや目覚まし時計の役割を果たすべきか。混乱してブラッドさまの頭から手を離せずにいると、その手にブラッドさまの手が重ねられた。
    「なんだ、もう撫でてくれないのか?」
    「ブラッドさま……?」
    「お前の手は大きくて暖かくて気持ちがいい。俺が眠るまでもう一度撫でてほしい」
     半分眠りの中にいるようなふわふわした声で請われて、俺が断れるはずがなかった。
    「ブラッドさまのお望みとあらば、何時間でも撫でつづけます!」
    「それは仮眠にならないな……」
     口元に笑みを浮かべたまま、ブラッドさまの瞼が下ろされた。
    「おやすみなさい、ブラッドさま」
    Tap to full screen .Repost is prohibited
    😍❤💯💯💯💴
    Let's send reactions!
    Replies from the creator

    related works

    recommended works

    mekemeke1226

    MAIKING潜入捜査ビリーくんのジェイビリ
    ここから先に進めないので一旦あげます
    書き上がる時はがっつり修正
    調査対象の好みのタイプ。金髪碧眼、幼顔なんて、髪色さえ変えればピッタリかもしれない。自分が幼顔なのはチョット、いや、あんまり認めたくはないけれど。カラースプレーで髪を黄金に彩って、ホテルのラウンジに居ても違和感がないスーツを纏う。あまり大人っぽくならないように、タイはシンプルなものではなく蝶ネクタイにした。最後にキスしたくなると話題のリップをつけて、対象者がいるバーに足を踏み入れる。
    潜入調査はよくするけれど、色仕掛けは久し振りだ。人間は欲で頭が馬鹿になると口が緩くなるから、色仕掛けはすごく簡単だしお金もかからない。ヒーローになる前はよくやっていたけれど、ジェイがトクベツになってからはなんだか触れられることが気持ち悪くなってしまって、あまりしたくなくなってはきたけれど。
    店内を見回して対象を確認して、ざっと頭の中で流れを組み立てる。入ってすぐいきなり近付くのは怪しまれるから、彼の座る席から3つ離れて座ることにしよう。
    協力をお願いしているバーテンダーさんが出してくれたノンアルコールのドリンクを飲んで、わざと聞こえるような声で嘘八百の情報を流す。パパに連れてきてもらったけど、先に帰っちゃ 2768

    hpel_hina

    PASTノースWebオンリー用の展示が間に合うかビミョーなので、昔のワンドロのレンアキをそっと貼っておきます。
    めっちゃ短いです。
    むしろTwitterの本垢が凍結中で、前のポイピクに自分では入れないことも判明したのでひとまず避難用の垢でテスト投稿というか…。
    凍るならレンくんに凍らされたかったです😇😇😇💢
    甘い言葉、とは?「……チョコ」
    「…………無理だ」
    「クッキー?」
    「見たくもない」
    「うう〜ん……。あっ、ゼリーは!?」
    「吐き気がする」
    「お前ら、何やってんだ?」
     トレーニングから戻り、珍しくノースのルーキー部屋に、というかレンの元に来客があったのか声が聞こえてくると、そっとドアを開けて覗いてみればレンのベッドには青い頭と赤い頭が並んでいた。
     ベッドの端に座り猫の表紙の本を手に目線を落としているレンと、そんなレンの顔を覗き込むようにして隣に座っているアキラ。この従兄弟同士がこんなに至近距離で話しているのもあまり見た事がなく、珍しい光景にガストはおもわず部屋に足を踏み入れる前に戸口から声を掛けていた。
     気付いたアキラは笑って「邪魔してるぜ〜」と手を振ってくる。が、その隣でこちらを見てくるレンの目は据わっている。どうやら邪魔をしてしまったのはこちららしい。
    2056