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    炉妻さとり

    @AM_10932

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    炉妻さとり

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    オスブラワンドロワンライ お題「パーティ」
    古今東西ありとあらゆるジャンルとキャラで書かれてきたであろう女装パーティ潜入ものです。
    書きたいものだけ詰め込んだのでかなり駆け足ですが、どうしても最後のところを書きたかったんです。ロマンですよね。

    #オスブラ
    zebra

    パーティはおしまいお題「パーティ」

     どうしてこんなことになってしまったんだろう、とタキシードに身を包んだオスカーは思った。
     サブスタンスの違法取引が行われるという噂のパーティに、ブラッドと共に客として潜入してほしい。特別任務の話が来たとき、特に何も考えずに承諾した。貴人のブラッドとその従僕という役割だろうと勝手に解釈していた。
     それがどうだ。オスカーの右腕には、東洋風の美女と化したブラッドが腕を回していた。サブスタンス事業を立ち上げようと出資者を募りに来た青年と、その恋人の東洋系女性。それがオスカーとブラッドの設定だ。
     流石にブラッドを女性として送り出すのには無理があるのではないか、とブラッド本人も危惧していたが、エリオス衣装部が全面協力の姿勢を見せた。
     喉仏を隠すため首元まで詰まった中華風の襟と、錯覚を利用して華奢に見せるために肩だけ露出されたタイトドレス。黒にも見える深い紫色の布地は同じ色の糸で刺繍が施されており、この任務のためだけに用意されたとは思えないほどの力の入れ方だ。アップスタイルに結い上げられた黒髪のウィッグはブラッドの首筋の白さを際立たせていた。

    **

     できるだけ多くの人と交流し、小型検出機でサブスタンス反応を探ること。そして別部隊のアキラ達がサブスタンスの現物を見つけ次第、犯人の身柄を確保すること。それがオスカー達の任務だ。
     オスカーがわざわざ話し掛けに行かずとも、ブラッドを目当てに声を掛けてくるものは多くいた。言葉が分からない、とでも言うように小首をかしげて対応するブラッド。 
     あとは主催者だけだ、と会場を見渡していると、インカムからアキラの声が割り込んできた。
    『ごめん、ブラッド! 見つかっちまった!』
     追われているらしく、雑音が大きい。声の出せないブラッドの代わりにオスカーが口を開きかけると、どこか遠くで発砲音が聞こえた。数秒遅れてインカムから同じ音が聞こえる。
    『証拠! あったから――』
     続いて数発の銃声の輪唱が聞こえ、インカムは沈黙した。声もなくオスカーとブラッドは顔を見合わせた。
     テロだ、強盗だと憶測が憶測を呼び、人々が出入り口に殺到する。その人の流れとは逆に、主催者の男が裏口へ逃げ出すのが見えた。
    「パーティは終わりだ、追うぞ」
     ブラッドが屈んだかと思うと、躊躇なくタイトドレスのスリットに手をかけた。ビッ、と黒紫のドレスが悲鳴をあげる。歩くたびに見え隠れし、人々の目を釘付けにしていた白い脚が全て曝け出された。
     躊躇なく蹴り脱がれたヒールが足元を転がるのを見て、オスカーは我に帰った。
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    mekemeke1226

    MAIKING潜入捜査ビリーくんのジェイビリ
    ここから先に進めないので一旦あげます
    書き上がる時はがっつり修正
    調査対象の好みのタイプ。金髪碧眼、幼顔なんて、髪色さえ変えればピッタリかもしれない。自分が幼顔なのはチョット、いや、あんまり認めたくはないけれど。カラースプレーで髪を黄金に彩って、ホテルのラウンジに居ても違和感がないスーツを纏う。あまり大人っぽくならないように、タイはシンプルなものではなく蝶ネクタイにした。最後にキスしたくなると話題のリップをつけて、対象者がいるバーに足を踏み入れる。
    潜入調査はよくするけれど、色仕掛けは久し振りだ。人間は欲で頭が馬鹿になると口が緩くなるから、色仕掛けはすごく簡単だしお金もかからない。ヒーローになる前はよくやっていたけれど、ジェイがトクベツになってからはなんだか触れられることが気持ち悪くなってしまって、あまりしたくなくなってはきたけれど。
    店内を見回して対象を確認して、ざっと頭の中で流れを組み立てる。入ってすぐいきなり近付くのは怪しまれるから、彼の座る席から3つ離れて座ることにしよう。
    協力をお願いしているバーテンダーさんが出してくれたノンアルコールのドリンクを飲んで、わざと聞こえるような声で嘘八百の情報を流す。パパに連れてきてもらったけど、先に帰っちゃ 2768