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    ぐりまる/丸

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    ぐりまる/丸

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    テラディオ リレー小説第2段
    先行ぐりまる、後攻アヤTORO(@ayatoro2go_2sei )さん
    改行2回で交代してます〜

    ゴール・リベンジを誓う

    #テラディオ

    構ってほしいの雑務に飽きて、気紛れにそいつの脇腹を突いて背中をなぞった。微動だにせず隣に佇む従者に、彼はむう、と口をへの字に曲げた。
    「つまらん」
    背凭れに体重を預けて従者を見上げる。視線だけをこちらにやった従者は、当然です、と嘆息した。

    「少しはつきあえ」
    そう拗ねてみたものの、それくらいで折れるようなやつではない。なにせ、私の自慢の従者だ。簡単に落とせるはずがないのだ。だからこそ落とし甲斐があると言うもの。見ておれテランス……私の魅力で必ずやお前をその気にさせてみせる!と手を握りしめ、改めて自慢の従者の背中をなぞった。

    そっと産まれたての竜に触れるように優しく、ゆっくりと指先を当てる。つう、と背の溝を滑り降りて、ベルトを爪で掻き、裾を引く。
    「……」
    ピクリともしない。堅物の名をほしいままにするテランスはそうやって私のいたいけな心を蔑ろにするのだ。悔し紛れにその硬い臀部をばしんと叩くと、テランスはふっ、と吹き出した。

    「どうしたの?そんなに構って欲しいの?」
    その可愛らしい顔からは想像もつかない程の低い声音で囁く。
    「!!!!」
    不意打ちはやめろ!お前は私がとろとろになった時に、その声を発するのだ。聞くだけで全てを思い出し、余計に気持ちが急いてしまうではないか!
    「……そうだ。お前に触れて欲しいのだ」

    太々しい態度を取っている自覚はある。眉間に皺を寄せ、机に肘を立てて頬杖をついて、片手でくるくるとテランスの太腿に円を描く。擽ったいぐらいは言ってくれても良いのではないか。一瞬だけでも構ってくれたって。上目遣いにじっと奴を見つめると、テランスはふ、と優しく目を細めた。お、これは。
    「だぁめ」

    なんだその甘ったるい笑顔は!腹の奥がウズウズして仕方がない。こうなったら実力行使。
    「……テランス……だめではないぞ」
    椅子から立ち上がり、全く動く気配のない従者の背後に立ち肩に顎を乗せ耳に息を吹きかける。
    「いいかテランス。命令だ…今から私の望んでいることをするんだ」
    命令ならば、お前も従うだろ?

    きょとんと目を丸めたテランスの反応に、些か焦りを覚える。
    予想と違う。私の想像ではこうして慌てたテランスの頬には朱が差して、振り返った果てに抱擁を交わし『仕方ないお人だ』と唇に噛みつく所ではないのか!
    背に抱き着く私を肩越しに見つめたテランスは、あろうことかぽんぽん、と幼子にするように頭を撫でた

    (!!)
    ど、どういうことなのだ?まさか…本当に通じていないのか?いや待て……テランスのことだ。わざとやっているのかもしれない。
    「……テランス……いじわるをするな…私がここまでしているのだぞ」
    頭を撫でていた手を取り、掌に唇を押し付けた。とどめに掌を舌で舐め上げれば完璧であろう。早く……

    「貴方が眠りに落ちる前、私に言ったことを覚えていますか」
    不意に、私が掴んだままの掌を捻って手を握り返したテランスが此方に向き直った。
    「お前しか頼れない、と」
    私の掌を包み、テランスの掌に口付けた部分と同じ所に唇を落とす。
    「仕事を投げ出しかけたら抑えてくれ、って」
    にこり、と美しく微笑むテランスは

    「さぁ続きを」
    と椅子に座るよう促した。
    「覚えていないが言ったような…」
    昨晩の自分が許せない!
    (せっかくいい雰囲気に(一瞬)なっていたのに!)
    しかし言ってしまったものは仕方ない。諦めて椅子に座り渡されたペンを持ち渡された書類に目を通す……
    (悔しいぃ!!)
    夜にリベンジを誓うディオンであった。
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    mizutarou22

    DONEテラディオの二人がコスタ・デル・ソルへバカンスに行く話です。謎時空な現パロです。FF7リバースをプレイしていたら二人にも行ってほしくて…。リバースのネタバレは無いと思いますが一応注意してください。
    あなたが一番綺麗 遠くからさぁ……と音が聞こえる。その音は私を落ち着かせ、身体が勝手に胎児のように丸くなろうとする。しかし足を丸めようとしたところで、ふと温かい何かに当たった。そこで私は意識が少しずつ覚醒していく。目をふっと開け、視界に映ったのは……。

    「おはようディオン……目、覚めた?」

     目を開いた先にいたのは私の最愛の夫、テランスだった。テランスが微笑みながら私の髪をそっと撫でる。私はその撫でられる気持ちよさにうっとりとして、テランスがしてくれている腕枕に唇を近づけ、キスをする。

    「ああ……波の音で目が覚めてしまったようだ」

    「綺麗な音だね、ディオン」

    「ああ……」

     そう、私たちは今コスタ・デル・ソルというリゾート地へ来ている。温かい……というよりカッと太陽が照り付ける暑い気温で、ここにいる人々は薄着や水着で街中を歩いたりしていた。街も活気があり、皆楽しそうに催し物に参加したり、また様々なお店が軒を連ねており、そのなかでショッピングを楽しむ者もいた。
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