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    tokinoura488

    @tokinoura488

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    こちらではゼルダの伝説ブレスオブザワイルドのリンク×ゼルダ(リンゼル)小説を書いております。
    便宜上裏垢を使用しているので表はこちらです。→https://twitter.com/kukukuroroooo

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    tokinoura488

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    リンゼル創作垢のツイートが表示されなくなったので、すこし整えてこちらにポイしておきます。(*ノ▽ノ)
    ロリでもショタでもない年齢なので、ティーン(死語?)リンゼルです♡
    一応背徳リンゼルとして連載中の「アレキサンドライトの夜」の過去if物語です。

    ##リンゼル
    ##R15
    ##ティーンリンゼル

    【知る者はひとり】ティーンリンゼル

     《アレキサンドライトの夜・if物語》

    「友人の娘だ。わずかな間だがこの辺りを案内してくれるか」

     父はそう言ってまた遠い城へと勤めに出て行った。
     少年リンクの家に父が連れてきた少女はお日様色の髪と森の瞳を持っていた。十二歳のリンクと同じ年頃の少女はルデアと名乗った。ふたりきりの家、リンクは少女のためにご飯を作った。
     びっくりするほど、ルデアは家事について知らなかった。自然現象についてのたくさんの知識を持っていたけれど、実際に触れるのは初めてのことばかり。シャボン玉を飛ばしては驚き、跳ねるカエルを目を輝かせた。
     短い夏の間の邂逅。
     ふたりは自然に仲良くなり、一緒に虫を捕り、川で遊び、草原に寝転んだ。いつまでも一緒にいたい。ひとりで過ごすことの多い少年にとって、少女と過ごす時間がかけがえのないものになるのに時間は掛からなかった。

     昼下がり。どんよりとした黒雲が西の山に湧き、ふたりは釣り具を置いて急いで走ったが間に合わなかった。扉を閉め、リンクは急いで乾いた布を持ってきた。
     手渡そうとして、リンクの手が止まった。
     雨に濡れ、透ける水色のブラウスワンピース。見てはいけないと思いながらも少年の視線はそこから動かせなくなった。金の髪からは雨の雫がポタポタと垂れている。走ったせいかほんのり桃色に染まった頬。二の腕の白さ。
     リンクの喉が鳴る音で視線に気づき、少女はパッと頬を染め胸元を隠した。気まずい空気が流れる。

    「ごめん……」

     目を逸らし半歩下がると、ルデアがパッと顔をあげた。

    「あなたのせいじゃ――きゃっ」

     肌に貼りついた布地のせいか、前のめりに傾いた少女の体をリンクはとっさに支えた。

    「大丈夫?」
    「は……い、だ……い」

     互いに言葉を飲んだ。
     鼻先が触れあうほどの距離で絡んだ視線。真鍮色の前髪からポタリと雫が落ちて、ルデアの鼻先を濡らした。長い睫毛がゆっくりと上下したのが合図のように、リンクはごく自然にその雫へと唇を寄せた。
     水滴に触れ唇が濡れる。そのまま愛らしい鼻先に自分のかさついた唇を軽く押しつけた。驚きに瞼が開かれ、翡翠の瞳がリンクを映している。白い頬は薔薇色に染まって、唇が何かを告げた。

    「もうここには来れません。だから――」

     言葉は途切れた。けれど瞳は語る。二度と会えないのならば、確かな思い出が欲しい。それは少年と同じ想いだった。コクンと喉が鳴る。初めて感じる大人びた劣情。肌を走るチリチリとした小さな稲妻。心臓が耳に移動したのではないか思うほどうるさい。

    「ルデア」

     名を呼んだ。何度も何度も呼んだ名なのに、とても同じには感じられなかった。湿気をたっぷり含んだ真綿のような声に、リンク自身が驚く。聞かされた少女はもっと驚いたのだろう。ビクリと肩を跳ねさせた。その肩に手を置く。

    「リ……ン、ク」

     顔を近づけると、はにかんだ上目遣いの愛らしさにリンクはくらくらした。何度も心のなかでかわいいと叫んで、ゆっくりと水滴で濡れた唇で果実のような唇に触れた。触れ合うだけの一瞬。それから軽く啄んだ。それは柔らかく煮た林檎のように甘い香りを放っている。
     もう一度軽く触れた後、リンクは確かめるようにゼルダの額にキスをする。返事の代わりに細い肩がリンクの体に沿うようにぴたりとくっつき、そっと顎が上向く。親指で頬をなぞり、今度は余裕などなく、深く唇に唇を重ねた。夏の吐息は湿度を増して、いつも通りの部屋を満たしていく。
     どれほどくちづけを交わしあっていたかわからない。経験などなく、母のくれる頬へのキスと父と母が交わす優しいキスしか知らない少年と少女。それでももう子どもでも大人でもない。リンクは知った。もう子どもには戻れないと。それでも踏み出したい。そう思えるほどこの少女を離せないと感じた。もうじき別れがくる。意思の強い目をした少女は決して自分が口にしたことを曲げることはないだろう。そこに惹かれれたのだ。そこに惹かれているのだから、リンクも別れる決意をしなければならない。
     それでもキスを交わすだけでは足りなくなっている自分にも気づいていた。自分がなにをするのか怖かった。キスより先になにがあるのか知らない。教えてくれる大人はいない。けれど、少女に自分を忘れて欲しくない。

     大人になればルデアは誰かとキスをするかも知れないんだから。

     そう思うと胸が強く痛んだ。リンクの指にゼルダの二の腕が触れた。滑らかなその肌触りが心地よく、指腹で何度も撫でた。

    「ん」

     小さな甘い声が漏れて、ゾクンと脊髄を感じたことのない痺れが駆け上がる。慌てて唇を離し、顔を見ればそこには少女の上気した頬と潤んでとろけた瞳があった。ルデアの前髪から雫が滴り白い鎖骨に落ちる。リンクは反射的にそこに吸い付いた。

    「あ」

     短い声が上がり、胸元を掴んだ細い指に力がこもる。その間にも、少年の唇は薄い皮膚下の鎖骨の凹凸を確かめる。そして目は濡れた水色の下でうっすらと浮き上がる肌色を見ていた。自分とは違う柔らかな少女の体。ささやかに膨らんだ胸元にリンクは手を伸ばした。
     二の腕を渡り、鎖骨の横を掠め、膨らみの始まりを指の腹に感じる。レースの感触を越えると指が軽く沈み込みような柔らかさと同時に弾かれるような弾力に触れた。少女の唇からは短い息が漏れ、それは芽生えたばかりの劣情をさらに煽る。リンクの息も短く荒々しくなってそれはふいに指先を掠めた。

    「ひゃっんっ」

     まるでそこだと教えるようにゼルダが甘く鳴く。親指の腹で元来た道を辿れば、小さな突起を見つけた。ゆっくりと形をなぞると痩身が震える。声を抑えようときゅっと唇が結ばれたが、リンクの指がそこを往復する度に吐息が零れた。次第にツンと硬く尖っていく蕾にリンクは唇を――。



     続く
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