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    randy012587

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    randy012587

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    由太郎の無知シチュ裏夢小説書こうとして、ちょっとえっちな甘酸っぱい話にしかならなかった前半です。
    裏垢作成の景気づけに上げます。
    全部完成したら支部に上げる予定
    (※ネームレスです)

    由太郎無知シチュなりそこない夢小説:前半幼い頃から当たり前に居た存在が「異性」なんだと意識してしまった時
    どうしようもない劣情に頭が支配されて、歯止めが利かなくなってしまった。


    「また負けた~~!」

    悔しそうに床に転がる由太郎
    昔から、TVゲームで遊びたい時は、当たり前の様に私の部屋に来る。
    そして対戦ゲームでは殆ど私に勝てずに、きまって何度も相手をさせられていた。

    「見極めはできてるんだけどね、由太郎は操作が苦手なのかも」

    「本当の取っ組み合いだったら負けね~のにな~…」

    無意味な負け惜しみを呟く由太郎に、思わず心の中で「そんなの勝てるわけがない」と突っ込む。

    「コツ教えてあげよっか?」

    「えっ、コツ?!」

    ふと思い立った、励ましのつもりの提案。
    私が優しく声をかければ、素直な由太郎は即座に起き上がって興味を示した。

    「まず由太郎はコントローラーを強く握りすぎ、一旦リラックスして肩の力を抜いてみて」

    予想していた言葉とは違ったのか、少し不服そうな顔をするものの
    由太郎はコントローラーから手を離し、背伸びをして深呼吸をして見せる。

    「こうか?」

    「そうそう、余計なところに力が入らないように。それで、コントローラーを持つときは…このくらいの力で握ってみて」

    持ち前の馬鹿力でよく物を壊す由太郎には、百聞は一見に如かず…
    そう思って何気なく彼の手を握り、実際に力加減を分かってもらおうと思ったんだけど

    「?!」

    由太郎は、私に握られた手を見て固まってしまった。

    「どうしたの?」

    「な、なんだよ急に…!びっくりするじゃんか!」

    「ごめん、嫌だった?…でも、今更そんなこと…」

    なんだか拒絶されたような気がして少し傷つく…
    昔から平気でスキンシップしてくるタイプだったくせに、勝手な奴…と内心少しムッとしていると、由太郎は言葉に反して握られた手を放そうとはしなかった。

    「そうじゃなくて!なんか、なんか思ってたのと違ったっていうか…」

    腕を引っ込めようとしたら、由太郎はそう言って手を握り返す。

    目線が泳いでいて分かりやすい。

    「由太郎…もしかして照れてる?」

    「~っ、照れてない!」

    「照れられると私まで恥ずかしくなるんだけど…。」

    「だから違うって!」

    むきになって否定する割には一向に目が合わない。
    認めないなら、それでもいいけど…

    「…そんなに私の手気に入った?」

    変わらず繋いだままの由太郎の手に、私は指を絡めた。
    敢えて攻め入ってしまうのは、無意識の照れ隠しなのかもしれない。

    「ちょ、え、えぇ……!?」

    すると由太郎は余程驚いたのか、ずっと見せなかった顔を上げ、勢いよく私を見る。
    やっと目が合ったその顔は紅潮しきっていて…

    「え…ゆたろう…?」

    眉は情けなく下がり、見開かれた瞳は不安げに揺れていて、少し潤んでいる。
    口は中途半端に開いていて、息も荒く…

    こんな顔…見たことない…。

    その時、私は認めたくない感情を抱いてしまった。
    予想以上に動揺している由太郎を目の当たりにして、胸が一瞬にして高鳴る。

    いやでも、そんなのありえない…。
    だって記憶もないくらい子供の頃からの幼馴染みで、家族同士ほぼ垣根が無いような
    まさに兄弟と言って差し支えないような存在のはずなのに


    なのにどうして、こんな気持ちになるんだろう。


    由太郎の顔を見ていられなくなり、視線を下に逸らすと今度はその繋がれた手が目に飛び込んできた。
    これじゃ思考から由太郎を追い出せない。

    握り込んだ手は、最後に繋いだ記憶とはまるで別人で
    武骨で、大きくて、がっしりとした指に、沢山のタコがあった。

    ああ、こんなになるまで野球頑張ってるんだなって、脳裏に過ったのは現実逃避だ。


    「そっちだって顔真っ赤じゃん!」

    そんな事を考えていたら、ついに言われてしまった。
    自分でも分かるくらい耳が熱いんだもん、そりゃ由太郎が見たって一目瞭然だろう。

    「うん、私も驚いてる…。」

    言い逃れできない感情と状況を前にして、私はそれでも確信できない。
    たかだか手を繋いだだけで、どうしてこんなに…


    ちがう

    手を繋いだからじゃない、由太郎があんな目で私を見たから

    あんな顔、したから


    「確かに、思ってたよりも違うね。」

    「えっ、おれが?」

    「そう、由太郎の手はなんか男の子って感じ」

    「男だから当たりめえだけど…。あー…そっか」

    「…?」

    「おめえの手も、すっげえ柔らかいから…なんか女子って感じがしたのかも」


    照れ笑いする笑顔に目が奪われる。
    言語化できたことで安心したのか、少し落ち着きを取り戻しつつある由太郎に私は焦りを感じた。

    だって私はまだ、全然納得できてない…!


    「そ、それだけ?」

    「え…?」

    戸惑う由太郎の手を引き寄せる。
    握っている手を持ち上げ、由太郎を見据えて口元に近づけた。

    「ここはもっと柔らかいよ…」

    手の甲に息がかかる様にそう言って挑戦的に由太郎の目を見ると、みるみるうちにまた顔が赤くなっていく。

    攻撃は最大の防御とはよく言ったもので、私は自分が主導権を握っている方が楽なのだとその時に自覚した。

    ゲームで言えばアタッカーだ。


    「は…?!なっ、えぇ?」と狼狽する由太郎は、この攻撃が相当堪えているのか、心拍に合わせて微妙に体が揺れるほど脈が強くなっている。

    「な、なんで…そんなこと…?」

    「どうしてこんな気持ちになるのか確かめたい…、もちろん由太郎が嫌ならやめるけど…。」

    「いや…とかじゃないっ…、けど…」

    「どうする?…ここでやめておく?」

    「だぁ~!おめえがそうやって意識させるから、なんかおれも混乱しちまうんだよ…!」

    少し追い詰め過ぎたのか、由太郎は汗をかきながら目を回す。
    でも…それでも放そうとはしないその手が、私の背中を後押ししていた。

    だってこれ、もうそういうことじゃん…。

    「今まで何ともなかったのに…照れてるってことは、由太郎が先に意識したんじゃないの?」

    「わっかんねえよ!ただ手え握られて、柔らかくて気持ちいいなって思ったら…こうなんかグワーッとして…。わりぃ…、こんなこと思うの…気持ち悪いよな…。」

    開き直ったと思ったら、急にシュン…と項垂れる由太郎…
    そういうのも可愛いから正直やめて欲しい。

    「ぐわーってやつ、なったの私も…!だから…お互い同じ気持ちなら試してみようよ」

    『試す』という言葉にピンときていない由太郎が、こちらを向いて首をかしげている。
    そんなおバカにでも分かる様に、今度はきちんとその手の甲に口付けをした。
    これ普通なら立場逆だと思うんだけどな…。

    「ぅっ…わ!」

    瞬間、繋いだ手を始めとした全身に力が入り、由太郎はガチガチに固まってしまう…。
    知ってたけど…、本当に免疫ないんだ…。

    「ね?」

    「何すんだよ!おめえ恥ずかしくねえのか?!」

    「嫌なら手放しなよ…!」

    「っそれは…!やだ!」

    「何それ!どっちなの?!私はできるよ!由太郎とキス!」

    「ハッキリ言うなって!」

    もうお互いに照れなんて隠す気もなく、声も大きくなっていく
    言い合いに近いこんな状態じゃ、そんな雰囲気にもならないか…

    「わかった…、おっきな声出してごめん。」

    たまたま由太郎の近くに居た私が、彼の心の成長にいち早く反応しただけなのかも
    よく考えたら、女の子だったら誰でも同じだったのかもしれないし、私も珍しい由太郎の顔を見てそれに触発されただけだったのかもしれない。

    そう思いなおして、「もういいから」と立ち上がろうとしたその時
    急に繋がれた手を引かれて、ぐらっと体が傾いた。

    「わっ!」

    バランスを崩してそのまま由太郎に覆いかぶさる様に膝立ちになる。
    反対の手は背もたれにしていたベッドに突いて、私は由太郎を見下ろす形になった。
    所謂壁ドンみたいな体制だ。これも普通なら男女逆の立場なのに…

    「ちょっと!危ないじゃんっ!」

    思わず食って掛かる言い方になってしまったけれど、私の内心は死ぬほどドキドキしていた。
    由太郎が自分から私を求めて行動した。その事実だけで、嬉しくて仕方なくて…
    やっぱり勘違いじゃないのかも、なんて思ってしまう。

    「ごめん。でもなんか、このまま終わるのも嫌で…」

    「じゃあする?」

    由太郎は顔を伏せたまま、静かに頷いた。

    「でも、正直言うと、ちょっと怖い…。だって、これが本当におれの気持ちなのか、まだちゃんとわかんないからさ」

    「そんなの…私だってそうだよ。」

    「だから…もし違ったら、傷つけちまうし元に戻れなくなるだろ」

    由太郎らしい、誠実な言葉だなと思った。

    「ちゃんと好き同士じゃないと、そういう事できないってこと?」

    「ほんとはそうだけど…」

    「私は特別?幼馴染みだから?」

    「っなんで全部言い当ててくるんだよ!」

    「私も同じだからだよ、私だって由太郎じゃなかったらこんなことしない。」

    そもそも根底に別の「好き」があるからこそ、今の気持ちが劣情ではないという自信がない。
    この関係を失いたくないし、不安な気持ちはきっと一緒だ…。


    「にいちゃんなら…?」

    黙り込む由太郎が、何を考えているのかと思えば…、私は突然に必殺級の攻撃を食らった。
    潤んだ瞳の由太郎に上目遣いでこのセリフを言われ、咄嗟に顔を逸らす。
    思いっきり右ストレートをキメられた時の様に、それは深く効いてしまった…。
    ごめんね、少なくともこの気持ちだけは、ただの劣情なのかも…。

    「…っわかんないよ、そんなの」

    「……」

    「由太郎だって、…他の女の子でも照れてたんじゃないの?」

    「他の…?」

    思ってもみなかった発想だったらしく、由太郎は十数秒考えるといとも簡単に「ねえな!」と言い放った。

    「そいつの事なんも知らねえし、手え握られても恥ずかしいとかは思わない。」

    「そ…っか」

    たった今言ったことが、私にとっては十分恥ずかしいって…本人は気が付いてないんだろうな…。


    そして私はその答えを聞いて、やはり本当の恋心だと確信するためには試すしかないと腹を括った。
    膝立ちの体制から、少し腰を下ろして由太郎の顔を見据える…

    すると由太郎は、この状況を思い出したかのようにハッとして私の手を強く握った。

    ありえないくらい顔が近づいて、心臓が破裂しそうで胸が苦しい…。
    このまま死んじゃうかもしれない…

    そう思いながら目を瞑って顔を近づけると
    『むにっ』とした感触が、思っていたよりも早く到達する。

    耐えきれず、即座に唇を離して目を開くと、由太郎も私と同じ表情で口元を抑えていた。

    「…なんか、変わったか?」

    「いや…、ていうかよくわかんなかったかも…。」

    お互いに「そうだよね」と言い合い、由太郎が「も…もういっかい」と言うので、私は再び屈んで顔を近づけた。

    今度は『ふにっ』とした感触がして、なんだか由太郎の汗の匂いがハチミツみたいに甘く感じる。
    無意識に美味しそうだな…なんて考えていたら、突然ぐっと唇を押し込まれた。

    「ん?!」

    驚いた私は、再び目を開けて唇を離す。

    「な、なんだよっ…そんなすぐ離れたら分かんねえだろ…」

    そう言う由太郎の眼は、先ほどまでの怯えた瞳とは違って、なんというか少し熱を帯びている様に見えた。
    私が唖然としていると、由太郎は自分から上体を起こして3回目のキスをする。
    一度してしまえば、後は何度しても同じだとでも思っているのだろうか
    すっかり遠慮のなくなった態度に、私も必死で答えようとするけれど、由太郎が食いつく様に口を動かしてきたので、流石に驚いてまた唇を離しそうになった。

    正直、由太郎がそんなハリウッド映画みたいな繊細なキスを理解しているわけがない。
    彼なりの『もっと』が行動に表れているのだろうと思った。

    柔らかくて気持ちいいに支配されている思考が、更に先を求めている事を察した私は、試しにその唇を舐めてみる…

    すると途端に由太郎の肩がビクッと揺れて、今度はあっちから唇を離した。

    「なっ…なななんだ今の!!」

    「……。」

    無言で舌を出すと、由太郎は肩で息をしながら「信じられない」と言うような表情で私を見た。
    私だってそっちの行動に驚かされているのだから、お互い様だと思うけど。

    「なんでベロ出すんだ…?」

    「大人は舌も使ってチューするんだよ」

    「えっ!?えぇ…そーなのか?」

    疑念と困惑が混ざった様な表情、本当に何も知らないんだな由太郎は…。

    「そーなの、嫌だった?」

    「ちょっと…ビックリしただけ…。」

    そう言うと、由太郎は少しだけ深呼吸をして再び私を見つめる。
    心の中では、まだ整理がついていないことに気づきながらも、その眼は好奇心と期待を孕んでいた。

    衣擦れと唾をのみ込む音
    口を開く前の息遣いに、沈黙が加わって
    私は由太郎が何を言いたいのか、それだけで分かってしまう。

    きっと、そのくらい好きなんだ…。掴めてきたかも
    でももっと…、ちゃんと全部知りたい。


    「もう一回?」


    優しく笑ってそう言えば、由太郎は頷いて私の肩を掴んだ。

    ちゅっ、ちゅっ……と角度を変えて何度も唇を合わせる
    その度にお互いの口から息が漏れて、西日が射しこみ始めた部屋を官能的な音が支配していた。

    最初こそ戸惑ってはいたものの、段々と遠慮なく舌を絡ませてくる由太郎に、私も余裕が無くなってくる。
    ちょっと膝が痛いなと思いながらも、ヌルッとした柔らかい感触が気持ちよくて、必死にキスをする由太郎が可愛くて、もう全部どうでもよくなっていた。


    「……ヤバい、なんか……止まんねぇ。」

    僅かに残った自制心が私の肩を押し戻したのか、由太郎は息を整えながらそう言った。

    「好きだから照れたって認める…?」

    黙って頷く由太郎

    「私も…認める…。ていうか、好きじゃなかったらこんなに何度もしないよね…。」

    「おれも…、いつの間にか抑えられなくなってて、…おめえのこと、好きだって分かった。」

    お互いに白状に近い告白をすると、急にシンとした空気が流れる。
    つまり私たちは今から…、そう改めて関係性が変わったことを理解すると、心臓は更に鼓動を速めた。

    「…まさか、由太郎とこんなことになるなんて」

    恥ずかしすぎて、片手で顔面を覆いながら大きなため息を吐く。

    顔を隠している片手を少し下げて、目の前に居る『元幼馴染み』をチラッと見ると、改めて好きと言う気持ちが溢れてしまい、もう完全敗北を認めざるを得なかった。

    この気持ちはきっと、勘違いなんかじゃない…。


    「なあ…!おれさ、暫くはずっと野球のことで精一杯になると思うけど、それでも…その…いいって思ってくれるなら…、えっと…」

    「え!?つ…付き合うとかってこと…?」

    「そう!でも…付き合うって、どうすりゃいーんだ?」

    「ハァー…ゆたろぉ~」

    なんだかちゃんと告白されるのかと思って無駄にドキドキしてしまった…。

    そうだよね…なんとなく『付き合う』とか『彼氏彼女』って言葉は知ってたとしても、それが一体何なのかなんて、由太郎は知らないか…。

    思わずガクッと肩を下げると、当の本人は不安げに顔を覗き込んでくる。
    やはりその表情は攻撃力が凄まじい…。私はスイっと顔を背けて、疑問にはちゃんと答えてあげることにした。

    「どうすれば…って。まぁ、デートしたり、今みたいにキスしたり手を繋いだりかな…。でも無理にそういうことしなくてもいいよ、由太郎らしく居てくれるのが一番だから。」

    「わ、わかった」

    「あ!でも2人の時だけだからね!」

    「え?なんでだよう!」

    よし!と腑に落ちた傍から私に注意され、由太郎に再び疑問が生まれてしまったらしい。
    こっちからしたら、当たり前でしょ!と言いたくなる所だけれど、由太郎は本気で分かっていないみたいだ…。

    「絶対冷やかされるから…!少なくとも学校では触るの禁止。」

    「そんな~!」と眉を下げてる由太郎に、犬の耳と尻尾の幻覚が見えた…。
    今までは良かったのに、付き合ったら禁止になるなんておかしい!と意義を申し立てている仔犬は、この顔をしたら私が言うこときくと思ってるのだろうか…。いや由太郎がそんな打算的な行動をとるわけ…

    「ちょっと!何してんの?!」

    「だって、触っていいの今だけなんだろ…」

    「ばか!ゆたっ…んぅ!」

    まだ話も終わっていないのに、構わず押し付けられる唇
    どうやら由太郎は、キスするのが相当気に入ってしまったらしい…。
    ただ…もう何度目かになる口付けをされて、私も求められる喜びを感じていないわけではなかった。
    それは由太郎の唇が触れる度に『愛おしい』『大好き』と言う様な気持ちがありありと伝わってくるから…。

    こんな愛の囁きみたいなキスの雨を降らされたら、正直絆されてしまうのも仕方がないと思う。
    膝の痛みなんて、世界一どうでもいいことだと思った。



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