❏設定❏
・とくになし
❏本文❏
冬弥「彰人」
彰人「……」
冬弥:ベッドの上に複数の大人の玩具を並べている
彰人:嫌な予感しかしないといった様子で、表情を曇らせている
冬弥「俺が彰人に大人の玩具を使いはじめてから、今日でちょうど一ヶ月だな」
彰人「……」
冬弥「彰人はどの玩具がお気に入りか、聞いてもいいか?」
彰人「断る」
彰人・冬弥:シーンと静まり返る
冬弥「彰人……」
彰人「そうやって、普段より低い声で名前を呼んで、オレに言うことを聞かせようとしても無駄だからな」
冬弥「……」
~数分後~
彰人「……って、なんで、こうなるんだよ!!」
彰人:ベッドの上に寝そべっている状態で、布のようなもので目隠しをされている
冬弥「お気に入りの玩具を聞き出すのは諦めてやる」
彰人「……」
冬弥「だが、その代わりに試してみたいことがある」
彰人「……」
冬弥「目隠しをした状態で、どの玩具が使われているのかを当ててみてくれないか」
彰人「……は?」
冬弥「一ヶ月間その体に使われていた玩具の味くらい、覚えているだろう」
彰人「い、いや……お前、なに言って……なんで、オレがそんなことをやらされなきゃ……」
冬弥「彰人……」
彰人「……」
冬弥「お気に入りの玩具の件は、諦めてやっただろう。なにか要求を通そうとする時は、譲歩も必要だとは思ないか」
彰人「お気に入りの玩具の件も、今のこのワケ分かんねえ状況も、全部お前の要求だろうが……!!」
~数分後~
彰人「――……っ、あ……っ、ん、んん……っ、あ、は……っ、ああ……!」
冬弥「彰人、四本目を抜いて、五本目を挿入するぞ……」
彰人「ちょっと、待……っ、と、冬、弥……っ、もう……っ、や……や、め……!」
冬弥「まだ、あと五本残っている」
彰人「い、やだ……っ、も、う……!」
冬弥「すまないが、その要求を聞き入れてやることはできない」
彰人(だったら、お前は一体どこで譲歩するんだよ……!?)
~数分後~
冬弥「九本目も、分からない、か……」
彰人「……ったり、まえ、だ! 分かる、わけ……っ、ねえ、だろ……!」
冬弥「この一ヶ月間、ほとんど毎日のように使ってきたのにか?」
彰人「どの玩具が、どんな形で、どんな動きで……とか、気にしてねえんだよ!」
冬弥「そうか……では、最後の一本を挿入するぞ」
彰人「~~っ! もう……っ、早、く……入れ、て……っ、早、く……終わって、くれ……!」
冬弥「……」
冬弥:十本目の玩具に手を伸ばすも、その玩具を取るのをやめてズボンの前をくつろげると、しっかりと反応を示している性器を取り出す
冬弥「最後の玩具だ」
彰人「分かった、から……っ、早、く……しろっ、て……!」
冬弥:玩具ではなく、自分の性器を彰人の尻に宛てがうと、すっかりととろとろになっている中に、ヌププッと性器を挿入していく
彰人「――……っ、あ……ん……」
冬弥「――……っ、彰、人……」
冬弥:焦らすようなゆっくりとした速度で性器を根本まで挿入すると、すぐに律動を開始することなく、彰人の中の感触を味わうようにぴたりと動きを止める
冬弥「いま挿入されたのが、どの玩具か……分かるか、彰人……」
彰人「……っ、だ、から……っ、分か、んねえ……っ、て……」
彰人(でも……っ、なん、か……っ、他の、玩具、と……っ、違、って……感触、が……)
冬弥「生々しい、か?」
彰人「……っ!?」
冬弥「そう、感じているんじゃないか?」
彰人「……っ、べ、別に……」
彰人(他、の……玩具、と……違、って……温度が、ある、し……柔ら、けえ、し……なに、より……冬弥に、入れられた、時、と……同じ、感、じ……が……)
冬弥「動かすぞ」
彰人「……っ!? あ……っ、冬弥、待……!」
冬弥:彰人の制止を無視して突然激しい律動を開始すると、パンッ!パンッ!と肌がぶつかる音と、グチュッ!グチュッ!と内部を掻き回す音を響かせながら、彰人が最も感じるポイントを狙って激しく突き上げはじめる
彰人「ん……っ、あ、ああ……! や……っ、あ……っ、は、あ……っ、ん……っ、あ、ああ……!」
冬弥「く……っ、彰人……どうやら、最後の玩具が、一番感じるようだな……」
彰人「――――〜〜〜〜っ!」
冬弥「他の玩具より、早くイきそうになっている……すでに、中がビクビクしているぞ……」
彰人「う、る、せえ……! 言う、なあ……!」
冬弥「……っ、彰、人……っ、く、う……!」
彰人「……っ、……」
彰人(他の玩具より、早く、イきそうになってる……なんて、そんな、の……っ、当然、だ、ろ……っ、だ、って……なん、でか、分かん、ねえ、けど……っ、冬弥、に……っ、突かれ……っ、てる、みたい、で……)
彰人「――――…………っ、あ、ああああ……!!」
冬弥「――――…………っ、く……!」
彰人:冬弥に挿入されていることに気付くことなく、呆気なく絶頂を迎える
冬弥「答え合わせだ……目隠しを取るぞ、彰人……」
彰人「……は、あ……っ、は……あ……」
彰人:冬弥の声掛けに応える気力もないといった様子で、ぐったりとしている
冬弥:危うく同時に絶頂を迎えそうになるも、ギリギリのところで絶頂感を抑え込むと、律動を止めることなく、彰人の中をゆるく突き上げながら目隠しを取る
彰人「――……っ、……」
彰人:目隠しを外された瞬間に上下に揺れる冬弥の姿が目に飛び込んでくるも、すぐに状況を把握することができず、とろんと蕩けきった顔で冬弥の顔を見つめる