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    9s0z9

    @9s0z9

    ちょそ推し五悠狂い

    ついったしたごゆの壁打ち置き場にしたくて。

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    9s0z9

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    いつかのワンドロで書ききれなかったやつのまさしく供養。

    #五悠
    fiveYo

    「悠仁~疲れた~癒して~」
     就寝前。ノックもなく突然大きく開かれたドアからしょんもりした声を出した五条先生がフラフラと千鳥足で現れた。既にベッドの中に居た俺の毛布を引き剥がし、隣にゴロンと転がり込む。
     抱き締められた隙間からそっと手を伸ばしアイマスクを捲ってみればお疲れモードの瞳。それもそのはず。ここ半月くらい先生は出張で北から南、海外も一箇所行くって言ってたかな? ずっと任務で、実は先生とお付き合いをしている身としても、少々寂しい思いをしていた所で。久々の先生の香りに、例え睡魔に負けそうになっていた所だとしても頬が緩む。
    「先生おかえり。だいぶ疲れてんね。いっぱいよすよすしてあげるよ」
     アイマスクにかけていた手を更に上に伸ばし、わしゃわしゃと先生の髪の毛を撫でる。ふふふと笑みを溢しながら、先生が気持ちよさそうに目を細め、ぐりぐりと俺の方へ体を寄せるもんだから、俺も目一杯先生の匂いに酔いしれた。
     先生は背が高いから普段撫でられる事もないし、それでなくとも六眼に無下限持ちの最強様は、当然を盾に、褒められる事自体幼い頃からあまりなかったようで、俺が先生の頭を撫でるのを大層気に入ってくれていた。
    「悠仁」
     甘い声で名前を呼ばれる。ただそれだけで、胸の内側からじんわり暖かくなって、優しい気持ちが溢れてくる。撫でていた手を止めると、先生の澄んだ青い瞳と目が合い、ゆっくりと近づいて、唇に当たる柔らかい感触。
    「悠仁」
     熱っぽい声と視線。次に自分がどう動くのが正解か、上昇する体温と逸る鼓動が答えを教えてくれる。
    「いいよ」
     普段なら何も言わずに好き勝手暴かれる身体も、今日の先生はよっぽど疲れているようで少ししおらしい。わざわざ俺にお伺いを立ててきたものだから、眠気を少し追い出してイエスの答えと共に自分の服を捲り上げてみせた。
     出張前に無数に付けられた愛の印はもう跡形もなく、ただの筋肉剥き出しの肌色が豆電球の橙灯る光に照らされると、横で寝ていた先生が勢いよく覆いかぶさり、 捕食動物のようにギラついた目をして脇腹に噛みつく。
    「っ……」
     本当に食い千切られるんじゃないかと思う程の強さで噛んでくる先生は、ゆっくりと顔を起こすと、くっきり付いた歯形を満足そうに優しく撫でる。焦らすように上へと這ってくる指が胸の突起に引っかかり、円を描いて愛撫されれば、さっき感じた痛みなど一瞬にして快楽へと変わり漏れる息。それは到底自分が出してるとは思えないような高く甘ったるい音で、何度体を重ねても羞恥心が拭えない。
     両手で口を覆えば、いつものように先生の大きな手が伸びてきて容易く剥がされる。そしてにっこり微笑んで甘く蕩けるキス。先生とのキスは頭の中がふわふわするから、何も考えられなくなって、俺は先生の首に腕を巻き付け引き寄せた。
     先生の首元に見える赤い糸。
    「あっ」
    「どうしたの悠仁?」
    「へへっ。何でもない」
    「もしかして、これのこと?」
     上着を脱ぎ露わになる首元に、先生には見えるはずもない糸を見せつけてくる。 「え? 先生……もしかして気付いてたの?」
    「僕を誰だと思ってんの? 確かに悠仁といる時は無限は切ってるけど、呪物でしょ? これ?」
     先生の首元には、呪いを込めた人物——つまり‘俺’にしか見えない赤い糸が首輪の様にぐるりと一周巻き付いている。
     それは出張前の先生に、こっそり俺が付けた呪物だった。
    「可愛いことしてんなって思ってそのままにしといたけど、帰ってきたし、もういいよね?」
     そう言うと確かに今まで在った赤い糸は、パチンと綺麗に弾けて消えた。




    ————


    呪物がなんで無限ではじかれないのとか、諸々はふんわりで。
    聞き分けのいいゆじのちょっとした独占欲のお話。…だったと思う。
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