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    9s0z9

    @9s0z9

    ちょそ推し五悠狂い

    ついったしたごゆの壁打ち置き場にしたくて。

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    9s0z9

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    ごゆNTRだと、基本5が寝取る方だよなー。
    まぁゆじなら5が誰かと幸せになるなら身を引くもんね。でもたまにはゆじが寝取るVerもあっていいんじゃないの?

    と思ったので考えてみた。

    #五悠
    fiveYo

     お互い本当に嫌いになった訳ではない。売り言葉に買い言葉。喧嘩の内容だって何ら他愛もない。偶々その日は互いに虫の居所が悪かっただけ。俺達はあっけなく別れた。
     学生の頃から好いていて、それでもちゃんと付き合い始めたのは卒業後。ちゃんとってのは、そういう行為付きになった付き合い方って話。在学中も互いの恋を認識していたけど、立場とか、周りから認めて貰う為にとか、そんなんがあったから恋人未満。卒業して寮を出る時、一緒に住めばいいじゃんと、さも当然かの様に同棲も始めた。戸建てでも買っちゃう? なんて言い始めたもんだから、俺の資金では流石に買える額でもないし、慌てて今ある先生のセーフハウスの一つに転がり込んだんだっけ。
     大して荷物などない。精々着替えくらい。一緒に買った食器や揃いのものなんかは、きっと先生が勝手に捨てるだろう。俺は一先ず、引っ越し先が見つかるまで、高専の寮に再びお世話になる事にした。
     家を出てから、先生とは早々会う事も無かった。元々忙しい人だし、別れたばかりで、今は会いたくないから丁度いい。それでも高専で生活をしているからか、割とよく先生の噂話は耳に入る。その大半が妬みや嫌味。自分に話が振られれば言い返すくらいは出来るけど、他人が喋っている所に急に割って入ってまでする事でもない。それでも好きな人が悪く言われているのは、あまりいい気分ではなかった。
     そんなある日、先生が路上で彼女とキスしているのを見たと窓の人達が話しているのを聞いた。俺達が別れてまだ一週間も経たずだ。
     数日で取り戻した冷静も、いつも謝るのは俺の方だから、と意地になって言えなかったごめんね。それなのに先生はもう次の恋を見つけていた。喧嘩なんて今まで沢山してきたのに。ほんのちょっとの掛け違えで、俺達はもう元に戻る事が出来なくなっていた。無くなってから気付くのはよくある事。まだこんなに好きなのに。
     悲しくて悔しくて。枕に顔を埋めて必死に声を抑えて泣いた。泣いても喚いても次から次へと溢れてきたのが、涙だけなら良かったのに。拭いても決して元通りになる事がない『感情』は、溢れたら溢れた分だけぐしゃぐしゃで。いつの間にか俺は泣き疲れて眠っていた。
     多少飲み過ぎても二日酔いなんてなった事のない体。まさか泣き過ぎて頭痛を拗らし目覚めるなんて。専ら健康が取り柄だった俺に、常備薬なんてある筈もない。こめかみをガンガンと脈打ち暴れる頭を押さえ、俺は昨日出し忘れた報告書を提出しに行くついでに、医務室に寄って薬を貰ってから任務に行く事にした。
     こういうのは立て続けに悪い事が続くもんである。ドアを開けた瞬間、コーヒーを啜る家入先生よりも先に、回転する椅子で遊びながら座る先生と目が合った。
    「朝から珍しいね。どーしたの悠仁」
     喧嘩中なんて事気にも留めずに話しかけて来る。嗚呼そうだ。喧嘩中じゃない。俺達はもう別れたんだった。先生と生徒。もう生徒でもないし、何の繋がりもないただの他人だ。そう思うと、また涙が出て来そうだった。悔しいけど、先生の事がまだどうしようもなく好きで。好きだから先生の幸せを願ってやりたいのに。あんなに互いを思い合っていた筈なのに。何で今隣にいるのが俺じゃないんだろう。そんな気持ちを押し込めて、俺は平然を装う。
    「ちょっと頭痛くてさ。家入先生、頭痛薬頂戴?」
    「ほらよ。何だ飲みすぎか? ほどほどにしとけよ?」
    「あはは、うん。有難う。じゃ、またね先生」
     誰の顔を見るでもなく、急いで立ち去ろうと動作が早くなる。先生はただじっと俺の一挙手一投足を品定めするかのように見ていた。後ろ手でドアを閉め、その場に立ち尽くす。早くこの場を去らなければと脳が信号を出すのに、俺の心は先生が追ってきてくれるかもなんて期待して動けずにいた。頭の中で五秒唱える。四、三、二……ガラリとドアが開かれ、先生が驚いてみせた。
    「あれ悠仁、まだいたの? 具合悪いなら無理しない方がいいんじゃない?」
     上から降って来た言葉は、俺の期待を粉々に打ち砕いてみせた。昨日から悲しみの渦中にいる俺はもう、やけくそになっていた。
    「あーうんそうだね。ねぇ先生、今夜時間くれない? あの部屋に置き忘れたものがあるから取りに行きたいんだよね」
    「分かった。18時には居ると思うから、好きな時間においで」
     そう言った先生の背中を見送って、俺は任務へ向かった。


     三年半過ごした家に、初めてチャイムを鳴らして入る。俺がこれからする事は、決して歓迎される事ではない。むしろ誰かを傷付ける行為だ。そうと知っていて身勝手な振る舞いをしようとする自分に嫌気が差す。それでもこれが最後の我儘。
    「悠仁、遅かっ」
     迎えてくれた先生の口を背伸びて唐突に塞ぐ。一瞬驚いたようだけど、その目はすぐに弓なった。同時に先生のベルトに手をかけると、益々楽しそうに先生が応えてくれる。先生の意図は読めないが、抵抗や拒否されない事は救いだ。唇を離し、ボロンと出た下半身を口にし舌で扱く。
    「具合良くなった? ベッド行こうか? ッ……」
     一気に奥まで咥え込めば、苦しくて嗚咽しそうになる。それでも必死に喉を広げ、押しつぶすように刺激する。普段は俺を気遣ってやらないけど、ハイになった先生は時折こうやってフェラさせるのが好きだった。一気に大きくなって輪郭を現したのを確認すると、先生から口を離し、玄関に両手を突いて先生へと腰を突き出す。ズボンを下ろし、仕込んだプラグを引き抜けば、溢れたローションが脚を伝い始めた。
     先生、お願い——。


     目覚めると、温かい人肌と安心する匂いに包まれていた。自分でねだったとは言え、あれから意識を飛ばされるまで犯されていたらしょうがない。目の前の肌色から顔を上ると、既に起きていた先生の青とぶつかる。
    「おはよ」
    「お、はよう」
     ヤりながら交わした昨夜の会話は覚えている。散々言いたい放題罵られたけど、俺も負けじと言い返して。最初のうちは喧嘩しながらセックスしてたけど、結局蓋を開けてみれば窓の人の話は誤報で、俺の最後の思い出作りは、ただの仲直りセックスに終わった。
    「起きたら寮行って荷物とってこないとね」
    「うん」
    「僕もう今日休んじゃおうかな」
    「それはダメでしょ?」
    「だってまた帰って来て悠仁居なかったら、今度こそ僕ここら一帯焼け野原にする自信あるもん」
    「もう出ていかないって。休みだし、先生の好きなモン作って待ってるよ」
    「じゃ、まだ起きるにはもうちょっと時間あるし、いいよね?」
     そう言って尻を撫でた。








    あれ?これNTRになってる??

    *********





    「別れたのにナニしに来たの?」
    「何も言ってないのに、おったててやればすぐ突っ込んでくるなんて、そっちこそ節操ないんじゃない?」
    「こんなん仕込んで。僕がいなきゃ生きていけないくせに」
    「穴なら何でもいいんだろ? 彼女に悪いと思わないの?」
    「彼女なんていないけど?」
    「嘘つかなくていいよ。キスしてるの窓の人に見られてたよ? 平気でどこでもそう言う事するのやめた方がいいんじゃない?」
    「は? 見間違いじゃ……あー、あれか」
    「やっぱ事実なんじゃん」
    「僕たちが喧嘩してるのを聞きつけたどっかの分家が送って来た香水ぷんぷんの臭い女。無限あるのに僕にキス出来る訳ないだろ?」
    「え? じゃあ誰とも付き合ってないの?」
    「悪いけど僕、キミ以外は眼中にないから」
    「じゃあすぐ謝りに来いよ」
    「僕の所為なの? だいたい先に別れるとか言い出したのは悠仁でしょ? そっちの方が重罪じゃん」
    「は? だったら最初から別れなけりゃ良かっただろ?」
    「悠仁が別れたがってたから別れてあげたんでしょ? 優しさ。それにあんなのノリだろ? 本当に出て行くなんて有り得ないし。帰ったらお前共々すっかり消えてた部屋を見た僕の気持ち、考えた事ある?」
    「それは……」
    「ってかホント何しに来たの? どうせ悠仁の事だから思い出作りとか言ってヤリ逃げでもする気だろ?」
    「う……」
    「僕から逃げれると思ってんの?」
    「先生だって、俺がどんな気持ちで昨日過ごしたか知らないくせに」
    「知らねーよそんなの。僕の気持ちも悠仁の気持ちも。離れてたらもっと分からないだろ。……帰って来てよ」





    そんな会話があったとかなかったとか。

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