えいちあ♀正式に…お見合いが嫌だったので千秋に頼んで彼女の代わりをしてもらい、2人で庭でお茶している。
「お見合いが嫌だからってなんで俺なんかが彼女の代わりなんだ?」
「千秋は嫌かい?いっそ僕の妻になったらなんでも好きなもの買えるよ。特撮グッズとか。」
「俺は自力で集めたいんだ!そんな利益は求めていない。はぁ…お前、好きな人とかはないのか?」
「いるよ。」
「な!?あ、そ、そうなのか…」
「ふふ、いないと思ってたんだ。知りたい?」
「いや、そ、そういう話は…苦手だからな。もちろん応援はするぞ!!」
「…。千秋は仮に『僕の妻になる』となった場合、どう思うんだい?」
「どうって…うーん。そりゃあ御曹司だから色々大変そうだなーと思う…。」
「そう…」
「でも、そのことも含めて背負うのが妻としての役目だろ?旦那さんが辛い時は助ける、おぉ…!なんだかヒーローみたいだな!」
「ふふ、千秋はやっぱり面白いね。…。」
「どうしたんだ?急に暗い顔して。」
「昔から病弱だから考えないようにはしてるんだけど、やっぱりこう生きていると急に生死について考えてしまうんだ。」
「そう、だな。」
「僕がこうして生きている間に父や母に息子の晴れ姿を見せてあげたいんだよ。」
「ふふ、そうだな。俺もお母さんとお父さんには見せたいなー。」
「…もしも。もしも、千秋に少しでも気があるのなら…」
「…?」
「いや、なんでもないよ。」
「え!?な、なんでだ!?気になるだろう…!」
「ふふ、気が向いたら言ってあげるよ」
「えええ!」