きもちよかった。「あの、さ…。オナニー…してくれないかな」
「……は?」
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その日はよく晴れていた、雨続きだった日々にやっと訪れた快晴。そして今日は久しぶりの龍之介とのデート、晴れてよかったそれ以外言えない。何故かって?今日のデートプランは俺が考えた町外れの食べ歩きデート、俺が運転して俺と龍之介が気になってたスイーツをたくさん食べるというプラン晴れてないと歩けないしせっかくセットした髪も台無しになるからな。帰りはそのまま俺の家で夜を過ごす、控えめに言って最高の夜になる……予定だった。
ことが変わったのは晩酌後、恋人と2人っきり、まぁそんな雰囲気になる。そっと龍之介の手を握って
「そろそろ、俺の事、食べたくないか?」
そう耳元で囁けば龍之介はゴクリと喉を鳴らし俺を寝室へと連れ込む、着ていたバスローブのリボンを解けば露になる俺の身体、今日も最高の仕上がりだ。明日は2人ともまる1日オフだからなんでも出来る、朝まで抱いてくれたって構わない。龍之介の望むこと全てをしてやりたい気分だった。
「…龍之介、今日は龍之介のしたいことシてやるよ。なにがシたい?」
「ッ、」
ほら、早く言えよ。何がして欲しいんだ?
「あの、さ…。オナニー…してくれないかな」
「……は?」
・
「だめ、かな?」
「ッ、ダメだ!絶対しない」
「どうしても?」
「〜ッ、そんな捨てられた犬みたいな目で見るな!だいたい、あんたが目の前にいるのに何故俺ひとりで盛らないといけないんだ…!」
龍之介のその瞳に弱い、俺よりも大きくガタイがいいくせに少し上目遣いで俺をきらきらとした瞳で見つめてくる。それをされると俺は断れなくなる、それを知っててこいつも絶対している、間違いない。
「俺を見て興奮する虎於くんが見たいんだ」
「ぐ、っ、〜ぁ!もう!!……俺は、したことが無い…」
龍之介の瞳から顔を逸らしはだけていたバスローブを着直す。恥ずかしい、こんなこと言うつもりはなかったのに。
「俺は、いつも周りに人がいた。女であろうが男であろうが。欲なんて周りにいた女を呼べばいい、一夜限りのでいいんだ溜まったら呼ぶ。それの繰り返し、1人でなんてやったことがない。」
龍之介が見れず顔は伏せたまま、気づいたら手が震えていた。ŹOOĻになる前は、なってもだが俺は自分のスペックや肩書きを使い遊んでいた。ŹOOĻとして生きていくと決めて、龍之介を好きになってそれはやめたがやはりかこは残る。隠しているつもりはないがそんな汚い俺は見て欲しくなかった。
「虎於くん、話してくれてありがとう。」
「…ん、」
「こんなことを言うのも変だけどね、俺は虎於くんのしたことが無い初めてを一緒にしたりするのが楽しいし嬉しいんだ。」
龍之介のおおきく暖かい手がぎゅっと俺の手を握る、震えている手が包み込まれていく。
「こんなことばかりじゃなくて、初めて君が食べるものが俺と一緒だったり君が幸せ、楽しいって思えることに俺が隣にいるのが嬉しいんだ。」
「龍之介…」
「無理にシてとは言わない、けれどどんな瞬間にも
虎於くんの隣には俺がいたいんだ。」
腕を引かれ龍之介の腕の中に包まれる、優しく抱きとめてくれる龍之介にそっと腕を回し俺も龍之介を抱きしめた。俺もたくさんのことを龍之介と一緒につくっていきたい。
「ごめんね、今日はもう寝ようか!」
「……する、」
「え?」
「龍之介のために、するから……みてて?」
・
「んぅ"……ぃっ」
「ここ、ギュッてして」
「……ぅ"うぁ!?♡」
「きもいい?」
「ぎもッ、ちぃ…♡♡」
「じゃあ次は優しく上から下に擦って、繰り返して」
ぬち、 くちゅ♡
くち、 くち♡♡
「ぁ"ぁあッ♡♡ だめっ、これっう"♡♡」
「上手、もっと力いれてみて」
「ぁき"ッ、♡♡ だめっ、ひゅ、のすけぇ♡♡」
目の前がチカチカする。
俺の熱を己で擦り続けてくちくちと我慢できない欲が溢れ出る。手が止まってしまう俺の手を龍之介が上から握り止まることなく熱をしごく。
「やめッ、 ぃく"ぅ!! ♡♡」
「いいよ、イッて」
「ぁあ、ぃや"♡♡ ぉッ、♡♡♡♡」
ぷしゃっ♡♡
手のひらの中にあふれ出た、初めて、自分で。
隣に龍之介がいて、おなにーみせて。それで、
「虎於くん、ひとりでイけて偉いね」
「ぁ……ん♡」
よしよしと、頭を撫でられる。悪い気はしない。
「……虎於くん、うつ伏せになって」
「? こうか?」
「うん、……次、そのまま腰動かして」
「……はっ、」
「ほら、はやく」
「っ、う〜、!」
龍之介に言われるがまま寝転んだ俺はまた言われるがままに素直に腰を動かした。それが何を意味するか分からないほど俺も馬鹿じゃない。
腰を引きベッドへと戻せばシーツと亀頭がごしゅっ♡とすれて先程とは比べものにならないほどの快楽と刺激が俺を襲う。
「ぁッ、ぉ"っお〜ッ、!?♡♡」
「そのまま、何回もして」
「ぃやッ、ぎもちっ♡♡ こしゅるのぉ"ッ、♡♡らめっ♡♡」
分かっているのにヘコヘコと腰を揺らし何度も何度もシーツへ擦り続けた。引いてはまた押し出すように腰を出し、そしてまた引く。カリも亀頭も強く程よい刺激が何度も何度も繰り返される。
「ぁ"ッ、いゃた"♡♡ いっ、ちゃう"♡♡ ぉ"ごッ♡♡」
「虎於くん……」
「んッああ"♡♡ みみもとっ、はなしゃないれッ、♡♡」
龍之介が上に覆い被さってくる、そのままふぅーっと息を吐くように耳元で話しかけてくる。耳元からゾクゾクと快楽が駆け巡り更に腰を動かしてしまう。
「ぃや"ッ、いゃああ"♡♡ いく"♡♡」
「いいよ、……イッて♡」
「ぁ、あ"あッ、♡ ぉ"お〜ッ、♡♡♡♡」
ビュルッツ♡♡
強い刺激と快楽と共に俺は2度目の熱を放った。次はベッドシーツへと。
「虎於くん!上手だね!おなにー!」
「ぁ、ぉ"ッ、……ぅん、♡」
よしよしと頭を撫でて褒めてくれる龍之介。龍之介の手に頬を寄せ甘えた声で、上目遣いでお願いをする。
「りゅ、うのすけ……ナカに、ちょうだい、?」
「ッ、いくらでもあげるよ」