Recent Search
    Create an account to secretly follow the author.
    Sign Up, Sign In

    3e3emonon

    @3e3emonon

    🔞成人済腐/mxtx/mdzs忘羨,曦澄/tgcf花怜/svsss冰秋,漠尚/Reproduction and secondary use prohibited!

    ☆quiet follow Yell with Emoji 💖 👍 🎉 😍
    POIPOI 12

    3e3emonon

    ☆quiet follow

    花怜LOG(2022/08~

    #花怜
    HuaLian
    #天官賜福
    Heaven Official’s Blessing
    #tgcf
    #TGCF

    Tap to full screen (size:3496x4961).Repost is prohibited
    💖😍😍😍💖💖💖👏👏👏💒💖💖😍💖💒😍❤💘💖💖🙏👏💗💞😭💗💞💗👏💗💗💗💗💗💗💗❤🍆☺☺☺☺☺☺☺☺☺☺☺☺☺☺💞💞💞💞❤😍
    Let's send reactions!
    Replies from the creator

    related works

    recommended works

    takami180

    DONE曦澄ワンドロワンライ
    第二回お題「失敗」

    付き合ってない曦澄、寒室にて。
     夜、二人で庭をながめる。
     今夜は名月ではない。寝待月はまだ山の影から顔を出さない。寒室の庭は暗く、何も見えない。
     藍曦臣はちらりと隣に座る人を見た。
     あぐらをかき、片手に盃を持ち、彼の視線は庭に向けられたままだ。
     こうして二人で夜を迎えるのは初めてだった。
     江澄とはよい友人である。月に一度は雲深不知処か蓮花塢で会う。何もしない、ぼんやりとするだけの時間を共有させてもらえる仲である。
     それでも、亥の刻まで一緒にいたことはない。江澄が藍曦臣を気遣って、その前に必ず「おやすみなさい」と言って別れる。
     今晩はどうしたのだろう。
     平静を保ちつづけていた心臓の、鼓動が少しばかり速くなる。
     宗主の政務で疲れているのだろう。いつもより、もう少しだけ酔いたいのかもしれない。きっと彼に他意はない。
     自らに言い聞かせるように考えて、白い横顔から視線を引きはがす。
     庭は、やはり何も見えない。
     ことり、と江澄が盃を置いた。その右手が床に放り出される。
     空っぽの手だ。
     なにも持たない手。
     いつもいろんなものを抱え込んでふさがっている彼の手が、膝のわきにぽとりと落とされている。
     藍 1843