真夜中の背徳行為「そんなワケで、いつもより早いが今日の配信は終了だ。それじゃあ、観測者の諸君。ゴキゲンよう。次回も絶対オレを見ろよ」
配信を終えると、ふとエナドリが切れていることを思い出した。ついでに、敬一君への手土産でも買っていくか。メッセージアプリやりとりを確認しながら、オレはペンギンマークのあの店に向かった。
店に着くと、エナドリを数本かごに入れ、手土産を探しながら店内をぶらぶらと歩き始めた。
そして、ふと目に止まったのはラーメンの棚。
棚にズラリと並ぶラーメンが、こんな時間のせいかどれもこれもやたらとうまそうに見える。
カップ麺タイプのお湯を注いで三分で食べられるお手軽なやつから、少し手をかけて作る袋麺タイプの本格派まで選択肢は多い。
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