Recent Search
    You can send more Emoji when you create an account.
    Sign Up, Sign In

    さくらこ

    @sakura_bcherry

    モブ315
    師弟、兄弟、ほか

    ☆quiet follow Send AirSkeb request Yell with Emoji 💖 👍 🎉 🌋
    POIPOI 32

    さくらこ

    ☆quiet follow

    リバする師弟の、まだ全然セッまで辿り着けないやつ。もう無理……こいつら絶対しないよ……

    #霊モブ
    ReiMob
    #モブ霊
    MobRei
    #モブサイコ100
    Mob Psycho 100

    リバする師弟2 あれから一言も喋らないままさっさと会計を済ませ、モブは俺の手首を掴んでずんずんと進んで行き、俺も俺で振り解く事もせずに黙ってついて行っている。いや振り解くよりどうこのピンチを切り抜けようか考えているうちにここまできてしまったと言うべきか。
     どうする? このままではただの師弟からただれた関係へと変貌してしまう、でもいや待てよ、モブのことだ、もしかしたらこのまま帰宅するかもしれないし、どこか飲み直しに行くところかもしれないし、さっきのところもまだ食べてる途中だったから腹減っててラーメン屋に行きたいのかもしれん、うんそうだそうだ、そうに違いない。
     俺は自分に言い聞かせながらうんうんと頷き、一縷の望みにかけてひたすら何故だか早足のモブの後頭部を見つめる。そのつま先が向かっている建物の手前に見えてる看板が「休憩」とか「宿泊」とか書いてあるのは気のせいだ、そうに違いないそうであってくれ頼む俺の目がおかしくなったと言ってくれ誰か。
     しかし俺の悲痛な願いも虚しくモブは颯爽とラブホの入り口に足を踏み入れ、手を引かれてる俺もそこを否応なしに通る羽目になる。のを避けるために足に力を込めて戻ろうとするがモブの力が強い! 手首ちぎれる! 海老みたいに背を丸める俺をぐぐぐと両手で連れ込もうとするモブ。
    「ここまで来といて……」
    「まさか本当に来るとは……」
     お互いに地を這うような声を唸らせて攻防を繰り返すが、くすくすと笑い声が背後で聞かれ、ハッとしてそそくさと中に入ることにした。その時のモブのやつ、勝ち誇ったような笑顔を見せやがって。
     部屋を選びながら、ええこんな感じなんだ初めて来たどれがいいですかと尋ねられたが、どれでもいいと言いかけ、いや、オーソドックスな部屋でと言い直した。
     せめて部屋だけは普通でいてほしい。
     部屋へと向かう廊下を歩く足取りがかなり重い。俺はずっと考えていたんだが、好きな奴って一体誰なんだろう。モブは俺の知らない奴だと言っていた。
     知らない奴って……誰? 大学で出会った奴か?
     そうこうしているうちにあっという間に部屋の前までたどり着き、モブが鍵を開け、中へと入った。
     部屋は俺の希望通り何の変哲もない内装で安心した。
    「なあモブ、マジですんの」
     枕元に置かれたトレイのコンドームを眺めて、改めて生々しさに眉を顰める。
    「はい、だからここに来たんでしょ」
    「そうなんだけど……」
     モブはすっかり覚悟が決まってるようだが俺の方はまだできてない、心の準備も体の準備も。
     は、そうだ体の準備がまだだ。
    「じゃあ、……とりあえずシャワー浴びてくるわ」
     頭を冷やすためにもそれがいい。告げてからシャワールームに向かう途中ちらりとモブを見るとと物珍しい顔をしてあちこち物色していたが、え、とこっちを驚いて見たのが目に入った。
    「な、なに」
    「いや、さっきまで嫌がってたのに、自分からシャワー浴びるなんてと思って」
    「嫌がってるっつーか……」
     嫌かどうか聞かれたら、これはどういう感情なんだろうか、首を捻りながらうーんと思い悩んだが複雑すぎてこの気持ちに名前をつけられない。とにかく、冷静になるためにシャワーを浴びてモブから少し離れなれば。
     浴室は広くてシャワーと湯船が大きめだった。仕切り一つでトイレもついていた。ユニットバスよりは広めだが名前をつけるなら同じユニットバスだろう。トイレ別じゃないんだなと思いつつも、まあそんなに風呂に入ることもないからこの造りでも誰も文句は言わんだろ。
     頭から熱めの湯を浴び、体を清めて自分の全身を確認しながら、そもそもモブは俺で勃つのか? という疑問が湧いてきた。大丈夫かあいつ? 仮にそのモブの想い人がモブの同級生だったとして、となると相手は二十歳そこそこの若い身体だろ? 俺と言ったら、もう三十四、自分ではまだイケるなと思いつつも、二十歳と比べられたら肌もくすんでるし、腹回りも二十代に比べたらたるんできたような気がする。おっさん相手に大丈夫か? 男同士どころか女ともやった事ないのに、できるのか?
     心配が多すぎて全然冷静になれない。
     俺は何のために風呂場にきたんだったか、モブの事を考えると何を考えないといけないのかわからなくなり、記憶喪失になってしまう病気にでもなったのか? と少々要らぬ不安を抱えてしまう。
     それとモブの相手はどっちなんだ? 俺はどっちの準備をすればいいんだ? モブは準備の仕方を知っているのか? とりあえずどっちでも良いように俺はどちらともの準備をした方が良いのではないか? 仕方ない、でもここにシリンジはないから……。



    「師匠って長湯なんですね」
     バスローブを巻いて風呂から帰ってきたら、モブがベッドから起き上がって相変わらずの無感情の目で俺を見て言う。
    「違うわ、準備してたんだって」
    「じゅんび」
     頭に疑問符を貼り付けたモブを見ると何の準備かわかってねーなとこれは無表情でもわかった。
    「男同士は色々と準備が必要なの。その、モブの好きなやつはさ、どっちなわけ?」
    「え?」
    「だから、タチとかネコとかあるだろ?」
    「たち? ねこ?」
     おいおい知らねーのかよ……
     そんなことも知らんやつとのセックスは不安しかないんだが、大丈夫か? 後で余計なことを教えたと律から訴えられやしないか? でももうここに二人で来た時点で律に殺されることは決定してるから、諦めた方が良さそうだ。モブ、頼むから黙っておけよ。
    「あー、えーと、男役とか女役とかだよ」
    「あ。そういうことか。……わからないです」
     考えるような素振りを見せたが、すぐに諦めた様子で答えた。
     そんなことまで話す仲ではないってことか。
    「ならまあ、どうするか。普通はどっちかって決まってるんだが……」
    「どっちもはダメなんですか?」
    「は?」
    「わからないから、どっちもお願いできませんか?」
    「え、いや、え?」
     じっと俺を見つめながら、
    「お前はそれでいいの?」
    「わからないので、どっちもしたいです。師匠はどっちかダメとかあるんですか? というか、経験あるんですか?」
    「え、……」
     どうしよう、聞かれると思ってなかった。いやここで疑問に思って聞くのはまあ、自然な流れだ。
     多分今、俺の目はかなり泳いでる。視界がぐらつくほどに。
    「ええと。……あ、るよ」
    「……そうなんですか」
     心なしか冷ややかな声だったような気がしたが、モブは表情筋が死んでるからわからない。
    「それより、風呂入れよ。どっちもするならお前も準備しないとだろ」
     誤魔化すように言いながら俺は少し嫌な予感がした。なんで断らずに違う方向へ誤魔化した? 断れよ俺! ずっと間違った選択肢ばかり選んで俺の馬鹿!  そしてモブのこのぽかんとした顔。多分というか絶対、準備の仕方を知らない。
    「じゅんび? 体を洗うってことですか」
     だよなぁ――
     そう思うよな、知らないんだから。
     俺が教えるしかないのか? いや、俺しか教えられないのか。
    「まあ、それもあるけど、違う、男同士のセックスってどこ使うか知ってるか?」
    「え?」
     俺はモブに簡単に説明しながら、もうこれからモブとセックスするんだと、ようやく覚悟を決めた。
    Tap to full screen .Repost is prohibited
    💖💖💖💖💖🌋💘💞😭❤
    Let's send reactions!
    Replies from the creator

    related works

    humi0312

    DONE2236、社会人になって新生活を始めたモブくんが、師匠と通話する話。
    cp感薄めだけれどモブ霊のつもりで書いています。
    シテイシティさんのお題作品です。

    故郷は、
    遠くにありて思うもの『そっちはどうだ』
     スマートフォン越しの声が抽象的にしかなりようのない質問を投げかけて、茂夫はどう答えるか考える。
    「やること多くて寝るのが遅くなってるけど、元気ですよ。生活するのって、分かってたけど大変ですね」
     笑い声とともに、そうだろうと返って来る。疲労はあれ、精神的にはまだ余裕があることが、声から伝わったのだろう。
    『飯作ってる?』
    「ごはんとお味噌汁は作りましたよ。玉ねぎと卵で。主菜は買っちゃいますけど」
    『いいじゃん、十分。あとトマトくらい切れば』
    「トマトかあ」
    『葉野菜よりか保つからさ』
     仕事が研修期間のうちに生活に慣れるよう、一人暮らしの細々としたことを教えたのは、長らくそうであったように霊幻だった。利便性と防犯面を兼ね備えた物件の見極め方に始まり、コインランドリーの活用法、面倒にならない収納の仕方。食事と清潔さは体調に直結するからと、新鮮なレタスを茎から判別する方法、野菜をたくさん採るには汁物が手軽なこと、生ゴミを出すのだけは忘れないよう習慣づけること、部屋の掃除は適当でも水回りはきちんとすべきこと、交換が簡単なボックスシーツ、スーツの手入れについては物のついでに、実にまめまめしいことこの上ない。
    1305

    recommended works

    soydayooo

    MOURNING我々の脅威はアクセサリーが嫌いゾムはアクセサリーの類が嫌いだ。

    どんなに似合うから、と誰かから送られようがなんだろうが受け取ることはしてもつけることはないし、死亡確認に必要なドッグタグですら頑なに着けようとしなかった。

    金属アレルギーでもあるのだろうかと思い、聞いてみたこともあったが否定されたことを覚えている。

    「なんでアクセサリー類つけへんかって?んー特に理由とかないなぁ。」
    「え、無いのん?」
    「あ、強いて言うなら邪魔やねん。ちゃらちゃら動くやん?あれが嫌やねんな。」

    ポン、と思い出したように手のひらを叩き、ゾムは頷く。

    まあ滅多に動き回らん大先生には分からんやろうけどな。と意地悪く笑うこの男は我々軍隊の中でも、危険な場所へ行く任務が最も多い。
    そんな男だからこそ、もし生存確認ができなくなったときのためにドッグタグをつけなければならないはずなのだが…?

    「でもドッグタグ位はつけた方がえぇで?もし生きて帰れへんかったらどないするん、生きてるか死んでるか分からへんねんで?」
    「そんなことあるわけ無いじゃ無いですかー。それとも大先生、俺に死んで欲しいん?」

    けらけらと笑いながら、冗談を飛ばすゾムは本気で 9169