あもり @34182000 二次創作小説置き場です。現在格納済み:fgo、遙か3、バディミ、スタオケ、水星の魔女、マギなど色々 ☆quiet follow Send AirSkeb request Yell with Emoji POIPOI 41
あもり☆quiet followMOURNINGメギド72の初創作、イベスト読んだ後に即書いて、その後にマルコシアスキャラスト読んだら即解釈違いが起こった儚い命でしたが、まぁこれもプレイ道中の味ということで供養しておきます。マルコシアスとアンドレアルフさんのお話。妙にアンドレアルフさんが積極的に説教しちゃたな〜とかこんな辛くなかったな〜とかあったけどまぁ…味で!!!味です!!! 生き方の指標 正義って何だろうか。私の下した鉄槌の先は、硝煙の先は、同じ同胞だった。私が信じていたものは何だったのか。私は私の生き様が間違いだったのか。 「なら、また始めればいいだけだ」 なんのこともないように、この男は言う。私のほうは一瞥もくれず、黙々とナイフで果物を切り分ける手を止めずに続ける。 「マルコシアス、お前はまだ生きてる。ならやる事はなんだ?嘆くことだけが人生か?まぁ、それも生き方だ。俺は止める事はしないが、お前はそれで耐えられるのか」 俺にはそうは見えないが、と付け足して男は言う。相変わらず手元は動かしているらしく、シャリシャリと静かに皮を剥く音が聞こえた。 「私は……また間違えるかもしれないのに、」 「じゃあ考えることだ。間違わない為に、誰かに都合よく使われない為にもな。ほれ、剥けたぞ。食べるか」 差し出された林檎は、丁寧に切り分けられ灯りを受けて光っていたように見えた。アンドレアルフスは何でもない顔をしていだけれど、その何でもない、特別でもない、その行為と言葉にこそ、私は、Tap to full screen .Repost is prohibited Let's send reactions! freqpopularsnackothersPayment processing Replies from the creator Follow creator you care about!☆quiet follow あもりDOODLEマギ連載15周年おめでとうでした!遅刻!最終話後のアラジンです。みんなの冒険はまだまだ続いた、っていうモノローグが大好きという気持ちをこめて。これからの世界 空というのものを初めて見た時の感情を今でも覚えている。遠くまで広がる、それでいて世界が連続していることがわかる雲の動き、太陽の輝き、星の煌めき。同一のものはなく、日々移り変わり続ける自然、そしてその中に生きる生物たちの営み。かんじょうな部屋は確かな平穏だけの日々だったけど、外の世界は何もかもが新鮮だった。毎日が、毎秒が驚きの連続だった。 その驚きと共に、たくさんの人たちと出会えた。分かり合えた。分かり合えなかった。喜びも楽しさも、そして悲しみも苦しみも数えきれないほどにあった。それでも、やはり知らなくて良かったことなんて一つもなかった。 だから僕は、 「アラジン! 早く行こうぜ」 「アラジンさん! 出発しましょう!」 511 あもりDOODLE突然始まって突然終わる、シンドバットとユナンの幕間、ユナン視点。時間軸的には本編開始前のつもりです。シンドリアにふらっと遊びに来てはシンドバットのそばに居たいけどいられないことを痛感して離れる、みたいなめんどくさい猫ちゃんムーヴ的行動を何度かしてそうだなぁ〜と思いながら書きました。この2人もなかなか複雑でいいよね。不変「言った本人は覚えていない軽くて適当な言葉ほど、うっかり他人を救ってたり殺してたりするものさ」 開放された窓から南国特有の生ぬるい風が流れてきて、適当に括った髪がそよぐ。僕に向き合うシンドバットの顔は無愛想のままだった。何もとって食いやしないのにと思っていると、 「そっくりそのままお前に返してやる、ユナン」 「……ふふふ、根に持つなぁ」 「俺はお前と違って忘れっぽくないからな」 わかりやすく捻くれて拗ねた事を言うものだから、思わず笑ってしまう。こんな分かりやすく、変なー警戒心と好奇心があいまぜになった顔。人間の表情筋ってこんな複雑に動くものなんだと感心する。 それに、こんな人間的で複合的な表情はきっと自分以外にシンドバットは見せないだろう。八人将たちには甘えているからここまで警戒の色は混ざらないし、対外的には七海の覇王としての役どころと面の良さを存分に活かしている。かつて興行として舞台に立った経験も織り込んでいるはずだ。 1687 あもりPAST24年3月17日春コミで出した、無配ペーパーの小話再録です。そのに。2のこちらは、ムーとティトスです。新刊準拠の話ですが読んでなくても「本編最終章終了後、ジュダルが行方不明になったので単独で白龍がレームへ訪問しにきた後の二人の会話劇」とさえわかってれば問題ないです。私の割と癖が強く出た話となりました。こっちはしっとり目です。ノットカップリング。受け継がれるもの 練白龍が去った後、次の面談先へと元気よく歩くティトス様とは裏腹に、色々と考えあぐねてしまう自分がいた。練白龍は割合、裏表がない青年だ。今回の訪問もどちらかと言えば公人としての彼ではなく、私人としての立場に近いのだろう。だからこそ、あそこまでさらけ出したともいえる。しかし、自身が腹の内を掻っ捌いたようなものだからと言って、それを、同じだけのことを相手に求めさせるのはあまりにもリスクが高すぎる。落ち着いたと思ったが全くそんなことはない。やはり練家の男だと、かつての紅炎を思い出す。 「ムー」 くるりとティトス様が振り返った。丸い瞳をこちらに向けてじっと見、そして俺の顔に手を伸ばそうとしていたためすぐに屈む。なんでしょう、と言えば少しだけ笑って口を開いた。 753 あもりPAST24年3月17日春コミで出した、無配ペーパーの小話再録です。そのいち。アラジンと白龍、2人のデリカシーゼロな話です。カップリング要素は白龍とジュダルですが、この話にジュダルは直接出てきません。あとアラジンと白龍はカップリングではありません。2人は飲み友マックスハート!って感じです。そうかな?めちゃくちゃ楽しく、カラッとかけました。デリカシープラスマイナス お酒というものは、人が普段理性で押さえている様々な箍を外してしまいやすい。アラジンは滅法それに強かったが、対面に陣取る白龍はめちゃくちゃに弱かった。お酒の席はある程度まではご愛嬌。その中で繰り広げられる、馬鹿らしさも面倒くささも、味ではあるのだが。 「白龍くん飲み過ぎだよ」 「今日は全然飲んでませんよ」 「後ろの空の酒樽みてから言ってくれる?」 「大体こんなに飲みたくなるのはあいつが悪いんです」 「ジュダルくん?」 「そうです」 また勢いよく杯を空ける。あーあーと思いながらも、アラジンは黙って眺めていた。ここまで勢いに乗った白龍の、お酒を止める方が面倒だと経験則でわかっているからだ。 「俺はずっとアイツがいつ遠征から帰ってきてもいいように色々と準備をしていたんですよ、こっちは!それなのにアイツときたら勝手に色々と初めておいて、」 1035 あもりDONE永久凍土帝国アナスタシア配信6周年おめでとう〜〜〜!配信時間には普通に遅れましたが4日中に投稿自体は間に合ってよかった…カドアナに囚われて6年、これからもよろしくお願いします。いつも通りの糖度低めな本編開始前のふたりです!絵画異聞帯ロシア、その中央に聳える宮殿にはかつての栄華の名残が山のように、されどひっそりと人知れず遺されていた。彫刻、絵画、工芸、音楽、書物と多岐にわたる遺物たちは王侯貴族たちがありとあらゆる文化を用いて、己が栄光と名誉を末世の子孫にまで語り継ごうとした証の数々。 美しい、と思う。けれど、カドックは本質までそれらを理解できるかと言われれば否定する。自分は貴族ではない、ただの平民だ。本質を知らないのであれば、ここにある全てもただの美しい"だけ"のことだ。美しいまま、永遠に降り続ける雪の中に埋没していく。忘れられていく。まるで凍土における自分たちのようだ、と自嘲する。意味をつけるのはいつだって、所有者の理解だ。 2282 あもりMOURNINGメギド72の初創作、イベスト読んだ後に即書いて、その後にマルコシアスキャラスト読んだら即解釈違いが起こった儚い命でしたが、まぁこれもプレイ道中の味ということで供養しておきます。マルコシアスとアンドレアルフさんのお話。妙にアンドレアルフさんが積極的に説教しちゃたな〜とかこんな辛くなかったな〜とかあったけどまぁ…味で!!!味です!!!生き方の指標 正義って何だろうか。私の下した鉄槌の先は、硝煙の先は、同じ同胞だった。私が信じていたものは何だったのか。私は私の生き様が間違いだったのか。 「なら、また始めればいいだけだ」 なんのこともないように、この男は言う。私のほうは一瞥もくれず、黙々とナイフで果物を切り分ける手を止めずに続ける。 「マルコシアス、お前はまだ生きてる。ならやる事はなんだ?嘆くことだけが人生か?まぁ、それも生き方だ。俺は止める事はしないが、お前はそれで耐えられるのか」 俺にはそうは見えないが、と付け足して男は言う。相変わらず手元は動かしているらしく、シャリシャリと静かに皮を剥く音が聞こえた。 「私は……また間違えるかもしれないのに、」 451