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    おえおえ

    @16aono_msk10

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    おえおえ

    MOURNINGページ数の都合でさようならしたあとがきです(新刊のネタバレあります)
    あとがき冒頭のネコチャンは墓ミが飼ってる設定です。墓鬼と偽鬼を招き入れちゃうくらいなので猫の一匹くらい拾っちゃいそうだな……という幻覚。猫又になっても飼い続けるのだと思います。本当は水神に乗っ取られた色んな世界線の墓ミを墓鬼が取り戻す過程で、墓ミを人間(所有品)としてではなく、人生(幽霊族生?)の一部として認識する話を書こうと思ってたんです……完成品がクーリングオフされるレベルでした。秋山くんの世界線は封印するつもりだったのに、いつの間にか秋山世界線がメインになっています。ちなみに登場人物で墓鬼だけが一貫して同一人物、幽霊一家版です。秋山が登場しちゃった時点で、君の「よし、そだててみよう」をなんとか噛み砕いてみようと頑張ったのですが、結局よくわかんないです。墓ミはどんな重要な出来事に関わっていようと、人間という境界を越えられないと自覚していて、実際に越えられないので、結局モブ扱いなのだと思います。原作でフェードアウトしたのも、墓ミが妖怪の世界には存在しないもしくは存在できないただの人間だったからなのだと解釈しています。だからこそ、二人の違いが際立つのも好きですし、どちらかがどちらかの世界に引きずり込まれて戻れないのも大好きです。今回は墓ミが墓鬼の世界に引きずり込まれる話を幻覚しましたが、墓場鬼水は底なしの魅了があるな〜〜!としみじみ感じた次第です。作中に登場した片目の魚、ウブメ、赤子の描写は墓場鬼太郎に関連性の強い資料を集めて参考にしたものです。紙芝居は内容が断片的にしか掴めなかったのでちょっと諦めちゃいましたが、資料集め頑張ったので(私が楽しくなっちゃっただけです♡)面白いなと思って貰えたら嬉しいです。墓ミの元ネタは漫画だけなら調べられたのですが、私の英語力では直訳が限界で、海外の漫画なので時代背景も探すとなるとキツイな……と見なかったことに。英語ちょっと頑張ってみたいです。
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    おえおえ

    DOODLE誤字脱字確認してないただの思いつき……毎度毎度ごめん墓ミ
    ねずみ男とか辺りのキャラクターの口調が掴めていないので変かもしれない
    おじさんが箱になった。
    僕の目の前で白い箱がみっともなく怯えている。初めのうちは、おじさんは箱の中ですし詰めになっているのかと思ったがそうではないらしい。おじさんはこの、白くて面白みのない、ただの箱になったのだ。見た目は箱でも、やはり、強く睨みつければどこか怯え、微かに震えているようだし、小遣いを強請ればこちらに意識を向けてくる、そんな気がするのだ。
    「おじさん、箱になって何か面白いことでもあるんですか?」
    箱はこちらを向いたままで、応答しない。触ってみたら何かわかるだろうかと、その箱を持ち上げる。思っていたよりは軽くて、見た目よりは重かった。少し傾けると、母のお腹にいた時のような、心地よい漣が聞こえてきた。その次はカラカラ、カラカラと、おじさんの革靴にツヤがあった頃の懐かしい足音が聞こえてくる。それがなんだかおもちゃ箱のようで、面白くて、色んな角度にしてみたり、床に置いたり、タンスの上に置いたり、日向に置いたり、日陰に置いたり。デパートを連れ回すように家中で遊んだ。
    1977