トモナイ☆quiet followPASTベルパティ馴れ初めちょっと長いです Age verification Tap to full screen .Repost is prohibited Let's send reactions! freqpopularsnackothersPayment processing Replies from the creator Follow creator you care about!☆quiet follow トモナイDONEコノハナのはなし贈り物「おや、今日は髪おろしとるんじゃの」 兄に指摘され、コノハナは反射的に頭に手をやった。 彼女は普段、かんざしを好んでさしている。 なのに今日に限ってかんざしをさしていなかった。 「あァーー……どっかに失くしちまってよぅ」 「ほうか。おろしてても可愛ええよ」 「そうかァ。あたしはイマイチ、締まらねェけどな」 鎖骨あたりまである金色を、鬱陶しそうに払いのけつつコノハナは嘆息する。 「代用品とか無いもんかねェ」 「かんざしの代用品て何じゃろうな。割り箸?」 「それだ。割り箸くれよぅ」 「待ちなさい冗談じゃよ、女の子が頭に割り箸さすもんじゃない。手作りロボットじゃないんだから」 「ペットボトルロボだろうが人間の頭部だろうが変わらねェよ」 811 トモナイMOURNING 509 トモナイDONEちょっとほのぼのしたクロラス取引今日は大雨である。 雨の日は傷跡が痛むものだ。 愛しいひとに潰された俺の眼も然り。 ゆえに、本日は朝から最低最悪の調子だった……のだが。 「何でここに居るんだ、お前」 ちょこんとそこに立つ、長い三つ編みの女に疑問を投げた。 ラスカルがいる。俺の家……しかも俺の部屋に。 大方ホプキンスが上げたのだろうが、それにしても、何故。 「雨宿り的な?」 「わざわざここでか」 「邪魔だったかぃ。なら帰るけど」 べつに邪魔ではない。 むしろこいつに関してのみならば大歓迎だ。 ……ただ今日はあいにく絶不調だから、あまり構ってはやれない。 「居てもいいが、大人しくしててくれ。今日は体調が悪い」 重い体を引きずってベッドに戻っていけば、ラスカルもちょこちょこ付いてくる。 1595 トモナイMOURNINGハイジの地雷「おい」 「ふにゃあ」 「おいて」 ミフネとハイジの兄弟が、珍しく肩を並べて酒を嗜んでいた。 「なんやねん、何かあったんか」 「教えん……どうせ兄さん真面目に聞かんじゃろ」 疲れていた。 社会というのはどこも戦争のようなものだ。 誰もかれもが妬みあい、裏切りあう。 良かれと思ってやった事だろうが、どれだけ耐え忍んでいようが、何かひとつでも間違えれば途端に潰されてしまう。 それが世の常である。 散々だ、嫌気がさしきった。 「ああ、もう、嫌じゃホンット。死にたい、……ーーーー」 最上級の泣き言を吐いた途端、ハイジにコップ一杯分の冷水をぶっかけられた。 兄の、あまりに突然の暴挙。 呆然とするミフネに、ハイジは言った。 「その言葉は、言ったらあかん」 565 トモナイTRAININGお兄ちゃん家族愛無数にいるきょうだいが、また一人死んだ。 何百もいる兄や弟、姉や妹のはずだったが、とうとうオレが最年長になった。 もはや何百回目かわからない葬儀を終え、ひとりまたひとりと帰路に着いていく。 そんな中で、オレだけが墓前に取り残されていた。 「兄さん、まだ帰らんのか」 「おん?オマエ居たん」 声をかけてきたのは、ミフネ。 見るからにコーディネートのおかしい弟である。 立派に中年ではあるが比較的新しい方の弟だ、これでも。 「何で残っとん?」 「墓参り代行のバイトじゃよ。四件くらい」 「地味に多いな」 「情の薄い世の中じゃからのう。家族の絆も、代行できるんじゃろ」 「薄焼きせんべいみたいやな」 スルーしたミフネ。 「今回死んだのは?」 892 トモナイDONEここに載せるの忘れてたポッキー?の日