「冬弥くん、よかったらカラオケ行かない?クラスの何人かで遊びに行くんだけどさ、男子もいるしどうかなって」
「すまない、今日は帰る約束をしているから」
青柳に好意を持っているであろうクラスの女子が彼に声を掛けたが、いつもの爽やか王子スマイルで断りを入れた。そのまま荷物を抱えてオレの方へやってきた、女子達の目線が痛い。
「東雲!荷物の整理は終わったか?」
「…いや、まだ。シャーペン足りなくて机の中探してるから時間かかる、先行ってて」
「そうか、なら玄関前で待ってる。またな」
「ん」
嬉しそうににこにこしながらオレに話しかけてくるこの態度はオレ限定だ、何故か彼に気に入られているのだ、理由は分からない。
昨日、一緒に帰らないかと言われ引き気味に嫌ですと答えたらしょげられた、周りの女子の怒りに圧されて明日ならいいとボヤいたら嬉しそうに感謝を述べられた。オレは断ろうが引き受けようが女子から疎まれることには変わりないのだが、どうも断ろうとする方が良くないと感じた。
青柳が教室から去って居なくなったのをいいことに、この後カラオケに行くであろう女子達がオレのところにやってきた。
「東雲さん、頼み事があるんだけど」
「……何」
「冬弥くんに彼女いるか聞いてほしいの」
「はぁ?そんなの自分たちで聞けばいいだろ」
「聞いて駄目だったから頼んでんの、冬弥くん東雲さん相手だとすっごい浮ついてるからいけるって」
「……あーもー、駄目でも文句言うなよ…」
オレが聞ける確証はないのに自信ありげに自分になら言ってくれそうと断言された、意味の分からない根拠だがまあ自分も多少は気になっていたため呆れながら頼みを受けた。
青柳はモテるし学年問わず女子生徒に告白されているところを教室の窓越しからたまに目撃した、しかし今までの告白を全部断っているのだ。好きな人がいるのか、またはもう彼女がいるのか。正直どうでもいいが聞くだけタダだしなと思いながら荷物を持って教室を出た。
「青柳、くん、お待たせ…」
「!東雲、そんなに待ってないから大丈夫だ。行こうか」
「ん」
玄関前で煌びやかなオーラを放つ青柳は一際目立っていて、そんな彼に声を掛けるオレとは正反対だなと内心で嘲笑した。本当に何でこんな奴に気に入られているのか訳が分からない、帰りの駅まで一緒に歩いている道中周りに同じ生徒がいないのを確認して意を決して聞いてみた。
「青柳くんて、彼女いるの?」
「っ!?何で、そんなことを聞くんだ?」
「あー…たくさん女子に告られてるのに全部断ってるって話聞いて、何となく」
「そう、か…これは秘密にしといてほしいんだが、実は好きな子がいるんだ」
「えっ?」
オレの質問に目を見開いたかと思えば素直に言ってくれた、好きな奴がいるとか、告白すれば絶対OK貰えるだろ。
「告白はしたのか?」
「…して、ない。そもそも恋愛対象として見られていないからな」
「…そんな奴いんの?やば……」
そんな女子が学校内にいるとか考えるだけで恐ろしい、今までどんなイケメン見てきたらコイツに惚れないんだよ。うわぁ…とあからさまに驚いていると青柳が話を続けた。
「だからまずは話してみて、仲良くなってから告白しようと思ってる」
「地道だな、告白すれば絶対OKって言うと思うのに」
「えっ、そう、思うのか?」
「何で自分で驚いてんの…顔も良いし性格も良いし逆に断る人、いないでしょ」
「…な、何か策があれば教えてほしい」
「は?」
「頼む、東雲」
オレが思ったままの意見を言えば食い気味に助言を求めてきた、策も何もそのまま告れば問題ないだろうに。何を必死になってるんだか、そんなに手強い相手なのだろうか。
しかしオレに聞くのは明らかに間違っている、恋愛はおろか付き合ったことすらない童貞丸出しの自分に聞くなんて本当に馬鹿だなと思う。けどそんな切実な眼差しを送られると何か答えなくてはいけないと一人焦る、そして考えに考えて出た助言がこうだ。
「…ほら、女子が好きそうなシチュとかあるだろ。何か…壁ドン?とかさ……あとこれは最終手段で、既成事実を作るとか」
「既成事実?」
「自分のものにしたいって言うなら、キスすればもう後には引けないだろうし。て言っても最終手段だからな、相手の気持ちも考えた方がいいし」
「なるほど…つまり、」
「?何、どうし、っ!?」
オレなりの助言を言い終えると青柳は納得したような顔をして歩みを止め、オレ目掛けて住宅街のセメント製の塀に片手を急についた。急接近した彼の顔がオレを見つめてきて、何が起こっているか思考が追いつかずパニックになって目をパチパチと見開いた。
「こうで合っているか?」
「へ?あ、うん、合ってる…なあ、近いって……んむ」
「ん…」
?????
え、キス、されてる?誰に?青柳に???
唇が離れて青柳の顔の全体を捉えた時、顔を真っ赤に染めて口を震えさせた。
「お、おま、っ、ファーストキスは大事にしろよ!!!」
「?どういうことだ?」
「だから!オレで実践してどうすんだよ!壁ドンはいいとしてキスは駄目だろ!」
「俺は東雲が好きだからしたんだが?」
「は?」
「ん?」
初耳なんだが!!??
──────────────
青柳にキスされた直後オレは逃げた、一目散に逃げた。丁度着いていた帰りの電車に駆け込み(危ないが)息を切らしながら座席に座った、そして両腿に膝を着いて頭を垂れた。青柳が好きな相手は、オレ、間違いなくそう言っていた。何で?と疑問しか浮かばない、接点はおろか接触もほとんど無い、というか青柳が話しかけてくれた時しかない。
そもそも何故オレに近付いてきたのか、まだその理由を知らない。何かあるから話し掛けたんだろうがその理由がまさか好きな相手だからとは思わねえだろ…いや何で好きなんだよ、まずそこからだよ。
こんがらがる頭で考えても答えを導き出せそうにないため、とりあえず深呼吸して今日のことは忘れることにした。アイツの気の迷いか何かだろ、明日オレが気にしないフリをすれば青柳も無闇に話し掛けてこないはず。
ドッと疲れた身体を動かして何とか食べる、洗う、寝るを全うさせた、隣から度々響く怒号は相変わらずオレの頭に刻まれた。
他人から見て見窄らしくないほどに寝癖を梳いて、光でギラギラ反射する瞳を抑えるために伊達メガネを掛けて、窮屈にならないように、でもだらしなくないようにネクタイを締めて、今日もオレは偽りの姿で学校に向かう。
なるべく朝早く来ているのは、人気が少なく先に座っていた方が落ち着くからだ、ガヤガヤと騒いだ頃に来るのは気が引ける。だから今日も人通りが少ない廊下を歩いて教室に入った、挨拶をする人数なんて居ないと思ったからだ、なのに…
「っ!東雲、おはよう」
「…っ!?ぉ、はよう……」
いつも女子たちに囲まれて登校している青柳が、オレより早く席に着いていたのだ、ありえない。密かに作られた青柳冬弥親衛隊が彼を見過ごすはずがない、一体どうやって一人で来れたんだ。
「…今日は女子たちと一緒じゃ、ないの…?」
「ああ、彼女たちは俺がいつもの登校時間を把握してるからな。それより一時間早く来た、しかしそれでも数人は居たからな…八時を過ぎるまで見逃してくれと頼んだら快く了承してくれた」
「へえ……」
だからこんなに静かだし廊下で見守る人も居ないわけだ、そんな早く来て一体何の用があったのか…いや、もしかしたらその要因はオレかもしれない。静かに頷いていると青柳はまつ毛の長い目を伏せがちにして申し訳なさそうに言ってきた。
「その、昨日のことなんだが…」
あー出た、そう来ると思ったよ。けどオレの答えは一つしかない、それだけしか決めていない。
「それなら気にしてないから」
「えっ?」
「ただ実践したかっただけだろ、むしろお前のファーストキス奪って悪かった、じゃあ」
一方的に早口で話して切り上げオレはそそくさに自分の席へ向かった、もう話を蒸し繰り返すことはしないでほしい。これで何も無かったことにしてくれればオレは安寧の時間を得ることが出来るんだ、しかし空しくもその道は早くも閉ざされることに、青柳の手がオレの腕を捕まえたのだ。
「俺はっ、気にしてほしいっ…!」
「っ、は」
「言っただろう、東雲が好きだと。お前にその気がないとしても…昨日のことを覚えていてほしい、お前を愛させてくれ」
掴んだ腕をするりと撫でて指を絡ませて優しくギュッと握り彼はそう言った、愛おしそうに見つめてくる瞳に背中がゾワゾワとした。
愛させてくれだなんて、面と向かって言われる日が来ると思わなかった。そんな恋愛漫画でしか出ないような言葉初めて生で聞いた、薄鈍色と冷たい瞳のはずなのに、その視線に顔が熱くなっていく。
恥ずかしい、一刻も早くこの変に漂った雰囲気から逃げたい。ずっと手を握られ続けて何も返事が出来ないまま固まっていると救世主が現れた。
「青柳くんおはよ〜!!今日は早いんだね、朝練?」
「おはよう、用事があったから早めに来たんだ」
クラスの女子たちが入ってくれたおかげでパッと手を離されたのをいいことに無言で席に座った、ずっと机と睨めっこ状態のまましばらく動けそうになかった。チラリと横目に青柳の方を見るも涼やかな顔をして女子たちと会話をしていた、さっきまであんな必死だったくせに。
「…今日部活あって良かった……」
ゆっくり机の面に顔を置いて一言呟いた。
放課後になり各自下校や部活動の準備をしている中、誰にも話すこともなく教室を出て美術室へ向かった。扉を開けるとまだ誰も居ないようで少し安心した、荷物を適当に机に置いて白いシーツが掛けられた大きなキャンバスへ向かいシーツを外した。
「…ん、後は輪郭を主張させるだけかな…」
今度美術コンクールに出す作品を二週間掛けて描いていた、羽根が萎れて地べたを這う一羽の鳥を多くの人の手が指を差す、それは嘲笑っているのか可哀想だと思っているのか、見る人によって変わる。
色塗りはもう仕上げ段階を済んでいて、際立たせたい場所を塗っていくだけとなる。今日は部活終わりの時間まで居なくてもいいのだが、早く帰ったとしても居心地が悪いだけだから終わったらスケッチブックで軽く何かを描こう。
数十分後作業をしていると次々に部員も入ってきて、だいたいの人は挨拶をしてくれる。
「東雲くんもう作品終わる段階?早いね」
「少し時間掛けたけど、今日で終わる予定」
「流石東雲先生の息子だけあるなあ〜、私もああいう繊細な作品描きたいんだ!また良かったら私の作品見てくれない?」
「はは…うん、いいよ。いつ頃完成する?」
「良くて今週中かな、出来た時声掛けるよ」
「分かった」
別クラスの女子生徒二人はオレの親父のファンだ、オレがその息子だと言うことも把握済みで自己紹介の時点でオレが言わずともバレていた。…絵名のことは誰も触れていないのは知らないのか、それとも話題にすることを避けているのか、どちらにせよ何も話してくれない方がいい。
「…ふう、よし。先生、作品完成しました」
「あら、見せてちょうだい。…うん、今回も素晴らしいわ、とても引き込まれる世界観ね…これで出しましょうか」
「ありがとうございます」
先生からの好評も貰ったところでパレット類を片付け整理整頓を済ますと、鞄の中からスケッチブックを取り出して鉛筆を握り用紙の上を走らせた。
だいたい描くものはそこら辺の道具だったり生徒だったり、模写をすることが多いのだが今回は何故か頭の中の想像上の人を描きたくて仕方がなかった。漠然としているが描きたい顔、輪郭、髪、構図等々は決まっていて思いつきで鉛筆を進ませた。
あの時、キスされて離れた時の青柳の顔、綺麗に整った顔を真正面に捉えることが初めて出来た。白い肌からほのかに火照る頬の色が綺麗で、真っ直ぐと見つめられた薄鈍色の瞳に釘付けになり、好きだ、と分かるくらい物憂げな表情を浮かべていたあの顔が、忘れられなくて…
「あ」
気付いたら青柳冬弥を、描ききっていた、あの壁ドンされてキスされたシーンを思い切りスケッチブックの紙面に再現していた。アホすぎる、何でオレはこいつの顔を描いているんだ…描いたままの面を顔を隠すように伏せてはぁ〜…と重い溜め息をついた。
すると別の女子生徒から声が掛かった。
「えっ、青柳くんだよねそれ!めちゃくちゃそっくり!」
「うえっ…!?あ、見て、た…?」
「何か凄いスピードで描いてるから気になっちゃって、あー、確か青柳くんと同じクラスだっけ」
何と彼女が後ろからずっと見ていたらしい、全然気付かなかった、それほど没頭して描いていたということだろう。別に変な気持ちとかないし、そう、普通に映える顔をしているから描きたくなっただけだ。
「…この人、顔綺麗だから描きやすいんだと思う」
「いや?ご尊顔すぎて描けてもこんなクオリティにならない、東雲くんしか描けないこれは」
「はあ…」
「ねえ、そのラフ絵ちょうだい!私青柳くんのファンなんだよね…そのご尊顔を部屋に飾りたい」
「そんなの写真部に頼めば…」
「それは青柳くんが頷かないと撮れないから、盗撮ダメ絶対」
「はあ……」
二度も生返事をして必死に頼み込む彼女をただ呆然と見つめた、別にこんなラクガキ程度のものを欲しいと言うならやってもいい。たかが絵だし、リングの端からビッと紙を切る音を鳴らしたところで手を止めた。
いや、これは、この青柳は…オレに唯一向けた顔だ。それを他人の、しかも女子の部屋に飾らせていいものなのか?何故だかあげる気になれなくなって苦笑して謝った。
「…ごめん、練習で描いたものを渡すことは、出来ない…ごめん」
「そんな謝んないでよ、私も食い気味になっちゃったね…あー恥ずかし」
「…その代わり、オレから青柳くんに直接…写真撮らせてもらえるよう頼んでみる」
「えっ!?い、いいの…!?というか、そんな仲良いの…!?」
「あー…まあ、それなり、に…?」
「何で疑問形、でも助かる〜っ…!神はここにいた…っ」
「はは、大袈裟…」
何とか彼女を傷つかせずに済んでほっとした、しかし無茶なことを言ったもんだ、写真を撮らせてほしいだなんて。しかし彼の気持ちを考えればオレの頼みなら聞くのではと邪な考えをしてしまった、少し罪悪感はある。彼の知らないうちに巻き込むような約束をしてしまったのだから、悪い青柳。
スケッチブックに色々と描いてる内に部活の終わり時間になってしまった、何も買うものないしこのまま帰るかと荷物を纏めていると誰かが入ってきた。
「失礼します、東雲さんはいらっしゃいますか?」
「はっ…!?あお、やぎ…っ!?」
誰もが惹き込まれる美貌に少人数なのにどよめきが起こり、その中でオレの名前を名指しされたため全員がこっちに視線を向けた。その視線を追うように青柳もオレの方を見て柔らかい笑顔を見せ向かってきた。
「良かった、まだ居たんだな。これ、忘れ物だ」
「へ、あ…消しゴム…?」
オレの手のひらに渡されたのは消しゴムだった、間違いなくこれはオレのだ。
「机の上に置きっぱなしだったんだ、東雲は美術部だし、絶対に必要だと思って…俺も部活があったから最初に渡すことが出来なかったんだ。すまない、困ってただろうか?」
「あ、いや…色塗りだけだったし…全然、大丈夫だった…わざわざ悪い」
「そうなのか、それならいいんだ。帰りに東雲を一目見れて嬉しいからな」
「〜っ!おまっ、そういうとこ…ほんとやだ……」
「えっ、嫌わないでくれ…」
「別にそういう意味じゃね、…ないし…」
青柳は悪びれもなく全部素で喋っているからタチが悪い、調子狂って口調にボロが出る。未だにぎにぎと握り続ける手を払い除けほとぼりを冷ましていると、ふと先程の口約束を思い出した、嘘にならないうちにここで証明する方が早いとオレは口を紡いだ。
「…あのさ、青柳くん弓道部だったっけ」
「ああ、そうだが…」
「今度、練習中の写真撮らせてほしい」
「っ、急、だな…その、とても嬉しいが…写真は苦手で」
「えっ、そ、そうなんだ…へー…ごめん、無理、言った…」
まさかの青柳が写真を撮られることが苦手という思わぬ展開になった、この様子じゃ本当に苦手そうだしこれ以上無理に頼むのも気が引けるし諦めて断念しようとしたその時、こそっと青柳が耳打ちしてきた。
「…特別に、東雲だけなら…撮ってもいい」
「…は?いや、苦手って…」
「好きな人に頼まれたんだ、これくらい引き受けなくてどうする。…でも最大五枚までで頼む」
なんて困ったように笑う青柳にあんぐりと口を開けた、オレの思った通り彼はオレの頼み事を受け入れてくれた、なのに、その事実が嬉しいだなんてどうかしている。
本当にオレのことが好きなんだな…
「…ありがと、でも、オレ写真技術ないから写真部に頼むけど、それでもいい?」
「ああ、構わない」
「じゃあ、日程はまた後日ってことで。急に決めてごめん、助かる」
「ふふ、いいんだ。資料か何かに使うのか?」
「あー…うん、そんなとこ」
実はお前のファンのためだなんて口が裂けても言えない、けど…オレも一枚くらいは欲しいかも、と考えたところで頭を左右に振った。いやいや、別に資料として欲しいだけだし、やましい気持ちなんてねえし。
ひらひらと手を振りながら青柳が教室を去っていった後、青柳ファンと思われる女子数名が駆け込んできた。
「待って待って、めっちゃ仲良くない二人」
「クラスメイトだから?あ〜私も同じクラスになりたかった…」
「で?写真の件どうなったの?」
「…OKだって、ただ、オレだけって言う条件らしい」
「……嬉しい気持ちと羨ましい気持ちがせめぎ合ってる、しんどい」
「撮った写真一枚ください」
「私も」
まだ手元に写真がある訳でもないのに両手を差し出す彼女たちに戸惑ってしまった、とりあえず「分かったよ」としか言えずオレも美術室から出ていった。
写真が苦手な理由聞いてなかったけど、何でだろう、別に顔が醜いことはないしむしろ映えるし、それでも本人しか知らない嫌なことがあったんだろうなと思いながらシューズに履き替えた。
誰だって内緒にしたい苦手なことはある、オレもそうだし。
──────────────
「────…というわけで、写真部で撮ってもらいたいんだけど」
「「「ハイハイハイ!!!私!行きます!!」」」
「ひっ、一人で十分だから……」