呪いを解きましょう 大学の講義が終わるや否や、凛子から「至急」とメッセージを受け取った暁人は、急いでアジトへ出向いた。不安で呼吸が早くなるのを感じながら、ドアを開け、中へ入いると、思っていた雰囲気でないことに頭上に?マークが浮かんでしまった。椅子に座ったKKを囲むようにエドとディル、凛子が何とも言えない呆れた表情で立っている。
「あ、あのー?」
「ごめんなさい、急に呼び出して、KKがね、へましたのよ」
リビングの入り口で困惑している暁人に気づいた凛子が、事の経緯を簡単に説明し出す。昨夜、依頼で呪いを祓いに行って、呪われて帰ってきた。以上。
「ミイラ取りがミイラになって帰ってきたのよ」
「な、なるほど…」
凄く雑な気がする。
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